aboutsummaryrefslogtreecommitdiff
path: root/ja_JP.EUC/handbook/isdn.sgml
diff options
context:
space:
mode:
authorSatoshi Asami <asami@FreeBSD.org>1996-11-15 05:14:44 +0000
committerSatoshi Asami <asami@FreeBSD.org>1996-11-15 05:14:44 +0000
commitfec6bb21fd0a04fa111a74626b02cc7a9737c228 (patch)
tree56680cf970b6838da8347304614559a294424823 /ja_JP.EUC/handbook/isdn.sgml
parent6af1ef7e3844cd977244cc28b1f9c0c5fd160a9d (diff)
downloaddoc-fec6bb21fd0a04fa111a74626b02cc7a9737c228.tar.gz
doc-fec6bb21fd0a04fa111a74626b02cc7a9737c228.zip
Finally, the Japanese version of the handbook. Not in the parent
Makefile yet as John needs to figure out ${LANG}-based doc building. Please put this in 2.2, or the translators are going to kill me. ;) Submitted by: doc-jp@jp.freebsd.org (The FreeBSD Japanese Doc Team) Reviewed by: doc-jp@jp.freebsd.org (mutual review)
Notes
Notes: svn path=/head/; revision=663
Diffstat (limited to 'ja_JP.EUC/handbook/isdn.sgml')
-rw-r--r--ja_JP.EUC/handbook/isdn.sgml226
1 files changed, 226 insertions, 0 deletions
diff --git a/ja_JP.EUC/handbook/isdn.sgml b/ja_JP.EUC/handbook/isdn.sgml
new file mode 100644
index 0000000000..dbf16eb6c6
--- /dev/null
+++ b/ja_JP.EUC/handbook/isdn.sgml
@@ -0,0 +1,226 @@
+<!-- $Id: isdn.sgml,v 1.1.1.1 1996-11-15 05:14:44 asami Exp $ -->
+<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
+<!-- Original revision: 1.6 -->
+
+<sect><heading>ISDN<label id="isdn"></heading>
+
+<p><em>最終更新: &a.wlloyd;</em>.
+<p><em>訳: &a.kiroh;.<newline>11 November 1996.</em>
+
+<p>FreeBSD での ISDN は, まだ開発途上です. 特に PC ISDN カードのドライ
+バの開発が遅れています.
+
+<p>ISDN 技術とハードウェアに関しては,
+<url url="http://alumni.caltech.edu/~dank/isdn/" name="Dan Kegel's
+ISDN Page"> がよい参考になるでしょう.
+
+ISDN の導入手順は, 簡単にいって以下のようになります.
+<itemize>
+<item>ヨーロッパ在住の方は, ISDN カードの節に進んでください.
+
+<item>ISDN を使って, インターネットプロバイダに(専用線は使用せず), ダ
+イアルアップ接続しようとしている場合は, ターミナルアダプタの使用を考え
+てみてください. この方法はもっとも柔軟性があり, プロバイダを変更した場
+合の問題も少ないでしょう.
+
+<item>2つの LAN の間を接続しようする場合や, ISDN 専用線を使用する場合
+には, スタンドアローンルータ/ブリッジの使用を勧めます.
+
+</itemize>
+
+<p>どの方法を用いるかを決定するには, 費用が重要な要素になってきます.
+以下に, 最も安価な方法から, 高価な方法まで順に説明していきます.
+
+<sect1><heading>ISDN カード</heading>
+
+<p><em>原著者:&a.hm;.</em>
+
+<p>このセクションの記述は, ヨーロッパの ISDN ユーザにのみ有効です.
+サポートされているカードは, まだ北米の ISDN 標準には適合していないかもしれ
+ません(?).
+
+<p>PC ISDN カードは, ISDN の最大のバンド幅 128Kbs をサポートします. こ
+れらのカードは, ISDN 機器のうちもっとも安価な部類に入ります.
+
+<p>
+bisdn という ISDN パッケージが以下のURLから入手できます.
+<htmlurl url="ftp://ftp.muc.ditec.de/isdn" name="ftp.muc.ditec.de">
+FreeBSD 2.1R, FreeBSD-current, NetBSDがサポートされています.
+
+最新のソースは, 上記のftpサーバの isdn ディレクトリから,
+bisdn-097.tar.gz という名前で入手できます.
+
+以下のカードのドライバが存在します:
+<itemize>
+<item>EuroISDN (DSS1)および1TR6プロトコル用には, 現在すべての(passive) Teles
+カードおよびそのクローンがサポートされています.
+<item>Dr. Nauhaus - Niccy 1016
+</itemize>
+
+bisdn には, いくつかの制限があります.
+特に ISDN に関連する機能のうち, 以下の機能はサポートされません.
+<itemize>
+<item>PPP はサポートされません. raw hdlc のみです. すなわち, Cisco 製
+のスタンドアロンーンルータ等とは接続できません.
+<item>ブリッジングコントロールプロトコルはサポートされません.
+<item>複数のカードは同時に使用できません.
+<item>動的なバンド幅の変更はできません.
+<item>チャンネルのバンドリングはできません.
+</itemize>
+
+majordomoによるメーリングリストが利用できます. 参加するには, 通常の
+majordomo リクエストを以下のメールアドレスまで送ってください.
+<htmlurl url="mailto:isdn-request@muc.ditec.de"
+name="isdn-request@muc.ditec.de">.
+
+<sect1><heading>ISDN ターミナルアダプタ</heading>
+
+<p>ターミナルアダプタ (TA) はISDN に対して, 通常の電話線に対するモデ
+ムに対応するものです.
+
+<p>ほとんどの TA は, 標準のヘイズ AT コマンドセットを使用している ので,
+単にモデムと置き換えて使うことができます.
+
+TA は, 基本的にはモデムと同じように動作しますが, 接続方法は異なり, 通
+信速度も古いモデムよりはるかに速くなります. <ref id="ppp" name="PPP">
+の設定を, モデムの場合と同じように行ってください. とくにシリアル速度を
+使用できる最高速度に設定するのを忘れないでください.
+
+プロバイダへの接続に TA を使用する最大のメリットは, 動的 PPP を行える
+ことです. 最近 IP アドレスが不足してきているため, ほとんどのプロバイダ
+は, 専用の IP アドレスを割り当てないようになっています. ほとんどのスタ
+ンドアローンルータは, 動的 IP アドレスに対応していません.
+
+訳注: 最近の ISDN ルータでは, IP アドレスの動的割り当てに対応している
+ものも多いようです. ただし制限がある場合もありますので, 詳しくはメーカ
+に問い合わせてください.
+
+TA を使用した場合の機能や接続の安定性は, 使用している PPP デーモンに完
+全に依存します. そのため, FreeBSD で PPP の設定が完了していれば, 使用
+している既存のモデムを ISDN の TA に簡単にアップグレードすることができ
+ます. ただし, それまでの PPP のプログラムに問題があった場合, その問題
+は TA に置き換えてもそのまま残ります.
+
+最高の安定性を求めるのであれば, ユーザープロセス<ref id="userppp"
+name="iijPPP"> ではなく, カーネル<ref id="ppp" name="PPP">を使用してく
+ださい.
+
+<p>以下の TA は, FreeBSD で動作確認ずみです.
+
+<itemize>
+<item>Motorola BitSurfer および Bitsurfer Pro
+<item>Adtran
+</itemize>
+
+他の TA もほとんどの場合うまく動作するでしょう. TA のメーカーでは, TA
+がほとんどの標準モデム AT コマンドセットを受け付けるようにするよう, 努
+力しているようです.
+
+外部 TA を使う際の最大の問題点は, モデムの場合と同じく良いシリアルカー
+ドが必要であるということです.
+
+シリアルデバイスの詳細, そして非同期シリアルポートと同期シリアルポート
+の差については, ハンドブックの<ref id="uart" name="シリアルポート"> の
+節を参照してください.
+
+標準の PC シリアルポート(非同期)に接続された TA は, 128Kbs の接続を行っ
+ていても, 最大通信速度が 115.2Kbs に制限されてしまいます. 128Kbs の
+ISDN の性能を最大限に生かすためには, TA を同期シリアルカードに接続しな
+ければなりません.
+
+内蔵 TA を購入して, 同期/非同期問題を片付けてしまおうとは思わないでく
+ださい. 内蔵 TA には, 単に標準 PC シリアルポートのチップが内蔵されてい
+るだけです. 内蔵 TA の利点といえば, シリアルケーブルを買わなくていいと
+いうことと, 電源コンセントが一つ少なくて済むくらいでしょう.
+
+同期カードと TA の組合せは 386 の FreeBSD マシンの場合でも, スタンドア
+ローンのルータと同程度の速度は確保できます. またこの組合せでは, ルータ
+より柔軟な設定が可能です.
+
+同期カード/TA を選ぶか, スタンドアローンルータを選ぶかは, 多分に宗教的
+な問題です. メーリングリストでもいくつか議論がありました. 議論の内容に
+ついては, <url url="http://www.freebsd.org/search.html" name="archives">
+を参照してください.
+
+<sect1><heading>スタンドアローン ISDN ブリッジ/ルータ</heading>
+
+<p>ISDN ブリッジやルータは, OS 特有のものではありません. もちろん
+FreeBSD 特有のものでもありません. ルーティングやブリッジング技術に関す
+る詳細は, ネットワークの参考書をご覧ください.
+
+このページでは, ルータとブリッジにどちらでもあてはまるように記述します.
+
+<p>ISDN ルータ/ブリッジは, ローエンドの製品のコストが下がってきている
+こともあり, より一般的に使用されるようになるでしょう. ISDN ルータは,
+外見は小さな箱で, ローカルのイーサネットネットワーク(もしくはカード)と
+直接, 接続します. また, 自身で他のブリッジ/ルータとの接続を制御します.
+PPP や他のプロトコルを使用するためのソフトウェアは, すべて組み込まれて
+います.
+
+ルータは, 完全な同期 ISDN 接続を使用するため, 通常の TA と比較してスルー
+プットが大幅に向上します.
+
+ISDN ルータ/ブリッジを使用する場合の最大の問題点は, 各メーカーの製品間
+に相性の問題がまだ存在することです. インターネットプロバイダとの接続を
+考えている場合には, プロバイダと相談することをお勧めします.
+
+<p>事務所の LAN と家庭の LAN の間など, 二つの LAN セグメントの間を接続
+しようとしている場合は, ブリッジ/ルータの使用がもっともメンテナンスが
+簡単で, 努力が少なくてすむ方法です. 両側の機材を購入するのであれば, メー
+カー間の接続性の問題もないでしょう.
+
+たとえば家庭の LAN や出張所の LAN を本社のネットワークに接続するために
+は, 以下のような設定が使用できます.
+
+<em>出張所 LAN または 家庭 LAN</em>
+
+ネットワークは, 10 Base T イーサネットです. ルータとネットワークの間は,
+必要に応じて AUI/10bT トランシーバを使って接続します.
+
+<verb>
+---Sun ワークステーション
+|
+---FreeBSD マシン
+|
+---Windows 95 (別に勧めているわけじゃありません)
+|
+スタンドアローンルータ
+ |
+ISDN BRI ライン
+</verb>
+家庭/出張所 LAN で, 一台しかコンピュータを接続しないのであれば, クロス
+のツイストペアケーブルを使用して, スタンドアローンルータと直結も可能で
+す.
+
+<em>本社 LAN や他の LAN</em>
+
+ネットワークは, ツイストペアイーサネットです.
+<verb>
+ -------Novell サーバ
+ | |
+ |ハ ---Sun
+ | |
+ | ---FreeBSD
+ | |
+ |ブ ---Windows 95
+ | |
+ |___---スタンドアローンルータ
+ |
+ ISDN BRI ライン
+</verb>
+
+ほとんどのルータ/ブリッジでは, 別々の二つのサイトに対して, 同時にそれ
+ぞれ独立した二つの PPP 接続が可能です. これは, 通常の TA ではサポート
+されない機能で, ルータ/ブリッジ接続の大きな利点です (シリアルポートを
+二つもつ特殊(そして高価な) TA では可能です). チャンネル割り当てと混同
+しないでください.
+
+これは, 大変便利な機能です. たとえば事務所で専用線インターネット ISDN
+接続を使用していて, 別の ISDN ラインを購入したくないとします. この場合,
+事務所のルータは, 一つの専用線 B チャンネル接続(64Kbs)を維持しつつ, 別
+の B チャンネルを他の用途に使用することができます. たとえば, 他の場所
+とのダイアルイン, ダイアルアウトに使用したり, バンド幅を増やすために,
+インターネットとの接続に動的に割り当てたりすることが可能です.
+
+さらに, 別々の二つの出張所と本社の間を, 同じ ISDN ラインを使用して同時
+に接続することもできます.