aboutsummaryrefslogtreecommitdiff
path: root/ja/handbook/scsihd.sgml
diff options
context:
space:
mode:
Diffstat (limited to 'ja/handbook/scsihd.sgml')
-rw-r--r--ja/handbook/scsihd.sgml145
1 files changed, 0 insertions, 145 deletions
diff --git a/ja/handbook/scsihd.sgml b/ja/handbook/scsihd.sgml
deleted file mode 100644
index 5d2c873156..0000000000
--- a/ja/handbook/scsihd.sgml
+++ /dev/null
@@ -1,145 +0,0 @@
-<!-- $Id: scsihd.sgml,v 1.3 1998-02-25 10:51:16 hanai Exp $ -->
-<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
-<!-- Original revision: 1.2 -->
-
-<!--
-<!DOCTYPE chapt PUBLIC "-//FreeBSD//DTD linuxdoc//EN"> -->
-
- <sect2><heading>SCSI ハードディスク装置</heading>
- <p><em>寄稿: &a.asami; .<newline>17 February 1998.</em></p>
- <p><em>訳: &a.miyasita; .<newline>20 February 1998.</em></p>
-
- <p><ref id="scsi" name="SCSI"> の章で述べたように,
- 実際, 現在販売されている SCSI ハードディスク装置はすべて
- SCSI-2 互換であり, サポートされている SCSI ホストアダプタに
- 接続すればそれらは正常に動作するでしょう.
- 人々が直面する問題の多くは, ケーブル接続が間違っていたり
- (ケーブルが長過ぎる, スター型接続になっている, など),
- ケーブル終端の処理が不十分だったり,
- 部品が故障していたりのうちのどれかです.
- SCSI ハードディスク装置が動作しないときには, まず
- <ref id="scsi" name="SCSI"> の章を参照して下さい.
- しかし SCSI ハードディスク装置を購入するときに
- 気を付けておきたいことがふたつあります.
-
- <sect3><heading> 回転速度</heading>
- <p>現在販売されている SCSI ドライブの回転速度の範囲は
- 4,500RPM から 10,000RPM であり,
- その大部分は 5,400RPM か 7,200RPM です.
- 一般的に 7,200RPM のドライブの方がデータ転送は速いのですが,
- 5,400RPM の同容量のものと比べてとても熱くなります.
- 現在のディスク装置の故障の大半は熱によるものです.
- もし PC のケースの中が非常によく冷却されていなければ,
- 5,400RPM かそれ以下のドライブにしておいた方がよいでしょう.
-
- <p>より高密度で記録するようになっている新しいドライブは
- 以前のものに比べてより多くのビットを各回転毎に転送することが
- できるということに気をつけて下さい.
- 現在, 5,400RPM の最高級機種では 1, 2 世代前の 7,200RPM の
- ドライブに匹敵する転送速度が出せます.
- 仕様一覧からバンド幅の数値を探すには "内部データ (または転送)
- 速度" という欄を見て下さい.
- 通常その数値は Mbits/s で書かれているので,
- それを 8 で割ればそのドライブで出せる速度が Mbytes/s で
- おおよそ見当をつけることができます.
-
- <p>(もしあなたがスピード狂で, あなたの愛する小さなパソコンちゃんに
- 10,000RPM のドライブを載せたいのならそうしても構いませんが,
- そのようなドライブはものすごく熱くなります.
- ドライブへ <em>直接</em> 風を当てられるようなファンや
- きちんと換気されているディスク区画を持っていないときには
- そういうことは考えない方がよいでしょう.)
-
- <p>最新の 10,000RPM のドライブや 7,200RPM のドライブは当然
- 最新の 5,400RPM のドライブよりも多くのデータを転送することが
- できますから, 絶対的なバンド幅がアプリケーションにとって
- 必要ならば, より速いドライブを選ぶしかありません.
- また, レイテンシを小さくする必要があるときも,
- より速いドライブが適当です.
- なぜなら, より速いドライブの方が平均シーク時間が
- 少ないだけでなく, 回転遅延という尺度において
- 低回転速度のドライブが高回転速度のものに勝ることはないからです.
- (平均回転レイテンシはディスクが 1 回転するために要する時間を半分に
- したものです. すなわち, 10,000RPM のドライブでは 3 ms,
- 7,200RPM のドライブでは 4.2 ms, 5,400RPM のドライブでは
- 5.6 ms となります.)
- レイテンシはシーク時間と回転遅延との和になります.
- しかしここで, レイテンシの少ないドライブが欲しいのか,
- 1 秒あたりのアクセス数を増やす方がよいのかを
- はっきりさせておかなければいけません.
- 後者の場合 (例 : ニュースサーバ) では, 大きな速いドライブを
- 1 つ購入することは最適解とはならないでしょう.
- 遅いドライブを複数個使ってストライピングされたディスクアレイを
- 作る ccd (連結ディスク) ドライバを用いることによって,
- 全体に必要な費用の点で同様かまたはより良い結果を得ることができます.
-
- <p>ドライブのまわりに適切な空気の流れを作るようにする必要が
- あります.
- 高回転速度のドライブを使おうとしているときには特に
- 注意してください.
- 一般的に, ドライブの上下には少なくとも 1/2 インチ (1.25cm) の
- すき間が必要です.
- PC のケース内の空気がどんなふうに流れているか理解しておいてください.
- 多くのケースには背面から空気を吸い込む電源が付いています.
- どこから空気が入ってくるかを確かめて, まわりに最大量の
- 冷たい空気が流れるようにドライブを設置してください.
- 効果的に冷却するためには, 不要な穴をいくつか塞いだり
- 新しいファンを追加する必要があるかも知れません.
-
- <p>もうひとつ考慮するべき事柄は騒音です.
- 7,200RPM やそれより速い回転速度のドライブの多くは高い周波数の
- 音を発生し, この音は多くの人をとても不快にします.
- それに加えて, 冷却のために追加されたファンによっても,
- 7,200RPM やそれより速い回転速度のドライブはオフィスや家の環境に
- そぐわないものになるかもしれません.
-
- <sect3><heading> 形状</heading>
- <p>現在販売されている大部分の SCSI ドライブは 3.5 インチの
- 大きさです.
- それらは高さが 1.6 インチ ("ハーフハイト") のものと
- 1 インチ ("ロープロファイル") のものとの 2 種類に分類されます.
- ハーフハイトのドライブは CD-ROM ドライブと同じ高さです.
- しかし前節で述べたすき間についてのルールを忘れないでください.
- 3.5 インチドライブ用のベイが 3 段用意されているときに,
- ハーフハイトのドライブ 3 個を (焦がすことなく)
- そこに設置することはできないでしょう.
-
- <sect3><heading> インタフェース</heading>
- <p>現在売られている SCSI ハードドライブの多くは Ultra または
- Ultra-wide SCSI です.
- Ultra SCSI の最大バンド幅は 20MB/s, Ultra-wide SCSI
- の場合は 40MB/s です.
- Ultra と Ultra-wide の間にケーブル最大長の相違はありませんが,
- 同一バスに接続されるデバイスが増えれば増えるほど
- 早い時期にバスの整理に関する問題を抱えることになるでしょう.
- うまく設計されたディスク区画を持っているのでなければ,
- 5 個か 6 個以上の Ultra SCSI ドライブを 1 本のバスに
- 接続することは容易なことではありません.
-
- <p>一方, 多数のドライブを接続する必要があるときに Fast-wide
- SCSI を利用することは悪くないアイデアでしょう.
- これは Ultra (narrow) SCSI と同じ最大バンド幅であると同時に
- "正しく" 接続することが電気的にとても容易です.
- アドバイスとしてはこのようになるでしょうか :
- ディスクを多数接続したいときには wide SCSI のドライブを
- 選んで下さい.
- 通常 wide SCSI の方が少し高価ですが, 将来きっと役に立ちます.
- (なお, 価格差を補う余裕がないときにはディスクアレイを
- 作るべきではありません.)
-
- <p>wide SCSI ドライブには 68 ピンのものと 80ピン SCA
- (単コネクタ型) のものとの 2 種類があります.
- SCA ドライブには 4 ピンの電源コネクタがなく, SCSI ID
- も 80 ピンコネクタを通じて設定されます.
- 真面目に大規模な記憶システムを作成するような場合には,
- SCA ドライブと SCA 筺体 (2 種類の電圧が供給できる電源と少なくとも
- 1 個のファンが付いたもの) を使ってください.
- その方が 68 ピンの同様のドライブよりも電気的に優れています.
- なぜなら, 68 ピンのドライブで作ったディスクアレイに
- 見られるような SCSI バスの "スタブ" がディスクキャニスタの内部に
- 存在しないからです.
- それらはより簡単に設置することができます
- (キャニスタの中にドライブをねじで固定すればよいだけで,
- (SCSI ID やディスクアクセス LED 用の線のような)
- 細かいケーブルを全部持ち上げるために狭いところへ指を入れて
- 握らなくてもよいのです).