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path: root/ja/man/man1/uucp.1
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Diffstat (limited to 'ja/man/man1/uucp.1')
-rw-r--r--ja/man/man1/uucp.1218
1 files changed, 218 insertions, 0 deletions
diff --git a/ja/man/man1/uucp.1 b/ja/man/man1/uucp.1
new file mode 100644
index 0000000000..0e5019e19f
--- /dev/null
+++ b/ja/man/man1/uucp.1
@@ -0,0 +1,218 @@
+''' %Id: uucp.1,v 1.4 1995/08/19 21:30:08 ache Exp %
+.\" jpman %Id: uucp.1,v 1.3 1997/08/19 00:44:58 h-nokubi Stab %
+.TH uucp 1 "Taylor UUCP 1.06"
+.SH 名称
+uucp \- Unix 間のコピー
+.SH 書式
+.B uucp
+[ options ] source-file destination-file
+.PP
+.B uucp
+[ options ] source-file... destination-directory
+.SH 解説
+.I uucp
+コマンドはシステム間でのファイルのコピーを行います。各
+.I file
+引数は、ローカルマシンのパス名か、
+.IP
+system!path
+.LP
+の形式のリモートシステムのファイル名のどちらかになります。
+第一の書式では、最初のファイルの内容が二番目のファイルにコピーされます。
+第二の書式では、全てのソースファイルが宛先ディレクトリにコピーされます。
+
+.I system1
+経由で
+.I system2
+へ、あるいは、
+.I system1
+経由で
+.I system2
+から転送されるファイルは、
+.IP
+system1!system2!path
+.LP
+という形で表す事ができます。
+
+.B \-W
+あるいは
+.B \--noexpand
+オプションがなければ、/ あるいは ~ で始まらないパス名はその前に
+カレントディレクトリのパス名が付けられます。
+このパスはリモートシステムに存在している必要はありません。~ のみで始まる
+パス名は UUCP パブリックディレクトリと解釈され、~name で始まる
+パス名は name というユーザのホームディレクトリと
+解釈されます。~ は、適切なシステムで解釈されます。ある種のシェルは、~ を
+.I uucp
+が解釈する前にローカルのホームディレクトリと解釈してしまいます。
+これを避けるためには、~ をクォートしなければいけません。
+
+シェルのメタキャラクタの ? * [ ] は、ローカルのシェルが解釈して
+しまわない様にクォートされていれば、適切なシステムで解釈されます。
+
+実際のコピーはすぐには実行されず、
+.I uucico
+(8) デーモンのキューに蓄積されます。
+.B \-r
+あるいは
+.B \-\-nouucico
+オプションがなければ、デーモンはすぐに実行されます。いずれの場合も、
+次にリモートシステムが呼び出された時にファイルがコピーされます。
+.SH オプション
+以下のオプションが
+.I uucp
+で使用可能です。
+.TP 5
+.B \-c, \-\-nocopy
+ローカルファイルをスプールディレクトリにコピーしません。
+もし、
+.I uucico
+(8) デーモンにより実際のコピーを行う前に、そのローカルファイルが
+消去されてしまった場合、コピーは失敗します。
+ファイルは
+.I uucico
+(8) デーモンと
+.I uucp
+を起動したユーザの両者から read 可能でなければなりません。
+.TP 5
+.B \-C, \-\-copy
+ローカルファイルをスプールディレクトリにコピーします。
+デフォルトはこの設定です。
+.TP 5
+.B \-d, \-\-directories
+コピーを行う際に、必要な全てのディレクトリを作成します。
+デフォルトはこの設定です。
+.TP 5
+.B \-f, \-\-nodirectories
+もし、宛先パスに必要なディレクトリが存在しなければコピーを中止します。
+.TP 5
+.B \-R, \-\-recursive
+ソースファイルにひとつでもディレクトリが含まれていた場合、その中身を
+再帰的に宛先にコピーします。宛先は、ディレクトリでなければいけません。
+.TP 5
+.B \-g grade, \-\-grade grade
+ファイル転送の優先度を指定します。高い優先度を持つジョブが
+先に実行されます。優先度は、高い方から 0 ... 9 A ... Z a ... z
+となっています。
+.TP 5
+.B \-m, \-\-mail
+.I mail
+(1) を使用して、ファイル転送の完了あるいは失敗を通知します。
+.TP 5
+.B \-n user, \-\-notify user
+.I mail
+(1) を使用して、リモートシステムの指定されたユーザに
+ファイル転送の完了あるいは失敗を通知します。
+.TP 5
+.B \-r, \-\-nouucico
+.I uucico
+(8) デーモンを即時実行しません。後で処理されるように単にファイル転送をキューに
+貯めるだけです。
+.TP 5
+.B \-j, \-\-jobid
+ジョブの id を標準出力に表示します。ジョブの id を
+.I uustat
+(1) コマンドの
+.B \-k
+スイッチとともに指定する事により、ジョブを取り消す事ができます。
+複雑な操作をした場合、複数のジョブ id がそれぞれ独立の行として
+表示される場合があります。例えば、
+.br
+.in +0.5i
+.nf
+uucp sys1!~user1/file1 sys2!~user2/file2 ~user3
+.fi
+.in -0.5i
+を実行するとシステム
+.I sys1
+向けのジョブと、システム
+.I sys2
+向けのジョブの二つのジョブが発生します。
+.TP 5
+.B \-W, \-\-noexpand
+リモートの相対ファイル名の前にカレントディレクトリを補完しません。
+.TP 5
+.B \-t, \-\-uuto
+このオプションは
+.I uuto
+シェルスクリプトにより使用されます。このオプションがあると、
+.I uucp
+は、最後の引数を
+.I system!user
+と解釈します。
+ファイルはリモートシステムの
+.I ~/receive/USER/LOCAL
+に送られます。ここで、
+.I USER
+は最後の引数の user で、
+.I LOCAL
+は、ローカルの UUCP システム名です。
+更に、
+.I uucp
+は
+.I \-\-notify user
+オプションが指定されたとみなして動作します。
+.TP 5
+.B \-x type, \-\-debug type
+特定のデバッグタイプを指定します。タイプとしては、
+abnormal、chat、handshake、uucp-proto、proto、port、
+config、spooldir、execute、incoming、outgoing があります。
+.I uucp
+では、
+abnormal、config、spooldir および execute だけが意味を持ちます。
+
+コンマで区切ることで複数のデバッグタイプが指定可能です。そして、
+.B \-\-debug
+オプションは、1回のコマンド起動で複数回指定可能です。
+また、タイプとして数字を指定することも可能で、前述のリストから
+指定した数のデバッグタイプを有効にします。
+例えば、
+.B \-\-debug 2
+は、
+.B \-\-debug abnormal,chat
+と同じ意味です。
+.TP 5
+.B \-I file, \-\-config file
+使用する初期設定ファイルを指定します。
+ただし、本オプションが使用可能かどうかは、
+.I uucp
+がどのようにコンパイルされたかによります。
+.TP 5
+.B \-v, \-\-version
+バージョンを表示し、終了します。
+.TP 5
+.B \-\-help
+ヘルプを表示し、終了します。
+.SH 関連ファイル
+関連ファイル名は、コンパイル時の指定ないしは初期設定ファイルにより
+変化します。以下に挙げるものは、その一例です。
+
+.br
+/etc/uucp/config - 初期設定ファイル
+.br
+/var/spool/uucp -
+UUCP スプールディレクトリ
+.br
+/var/spool/uucp/Log -
+UUCP ログファイル
+.br
+/var/spool/uucppublic -
+デフォルトの UUCP パブリックディレクトリ
+.SH 関連項目
+mail(1), uux(1), uustat(1), uucico(8)
+.SH バグ
+オプションのいくつかは、リモートシステムの
+.I uucico
+(8) デーモンによっては使用できません。
+
+.I \-n
+および
+.I \-m
+オプションは、ファイルをリモートシステムから別のリモートシステムへ
+転送する場合は動作しません。
+
+実行ビットを除いて、ファイルのモードは保存されません。転送されたファイルの
+所有者は uucp ユーザになります。
+.SH 作者
+Ian Lance Taylor
+<ian@airs.com>