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path: root/ja/man/man8/mount.8
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Diffstat (limited to 'ja/man/man8/mount.8')
-rw-r--r--ja/man/man8/mount.8338
1 files changed, 338 insertions, 0 deletions
diff --git a/ja/man/man8/mount.8 b/ja/man/man8/mount.8
new file mode 100644
index 0000000000..77513e74cc
--- /dev/null
+++ b/ja/man/man8/mount.8
@@ -0,0 +1,338 @@
+.\" Copyright (c) 1980, 1989, 1991, 1993
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+.\"
+.\" @(#)mount.8 8.7 (Berkeley) 3/27/94
+.\" %Id: mount.8,v 1.11.2.2 1997/08/24 17:52:01 joerg Exp %
+.\" jpman %Id: mount.8,v 1.2 1997/05/03 11:26:50 horikawa Stab %
+.\"
+.Dd March 27, 1994
+.Dt MOUNT 8
+.Os BSD 4
+.Sh 名称
+.Nm mount
+.Nd ファイルシステムをマウントする
+.Sh 書式
+.Nm mount
+.Op Fl adfpruvw
+.Op Fl t Ar ufs | lfs | external_type
+.Nm mount
+.Op Fl dfpruvw
+.Ar special | node
+.Nm mount
+.Op Fl dfpruvw
+.Op Fl o Ar options
+.Op Fl t Ar ufs | lfs | external_type
+.Ar special node
+.Sh 解説
+.Nm mount
+コマンドは
+.Xr mount 2
+システムコールを使用して、
+.Ar "スペシャルデバイス"
+かリモートノード (rhost:path) を
+ファイルシステムツリーの
+.Ar node
+へ接合します。
+もし
+.Ar special
+または
+.Ar node
+が指定されなかった場合には、
+.Xr fstab 5
+ファイルから適切な情報を取得します。
+.Pp
+システムは、現在マウントしているファイルシステムのリストを管理しています。
+.Nm mount
+コマンドを引数を与えずに実行すると、このリストが表示されます。
+.Pp
+オプションとしては以下のものがあります:
+.Bl -tag -width indent
+.It Fl a
+.Pa /etc/fstab
+に記述されているファイルシステムを
+(``noauto'' が指定されているものは除いて)
+すべてマウントします。
+通常、これはシステムの起動時に実行されます。
+.It Fl d
+システムコールの実行以外のすべてのことを行ないます。
+このオプションを
+.Fl v
+とともに指定することで、
+.Nm mount
+コマンドが何をしようとしているのかを確認することができます。
+.It Fl f
+ファイルシステムのマウント状態を読み書き可能から読み込み専用へ
+変更しようとするときに、
+すでにオープンされているファイルへの書き込み許可を強制的に取り消します。
+また、正常かどうか不明なファイルシステムも強制的に読み書き可能に
+マウントします (危険なため注意して使って下さい)。
+.It Fl o
+オプションは
+.Fl o
+の後にカンマで区切って指定します。
+以下のオプションが指定できます:
+.Bl -tag -width indent
+.It async
+指定したファイルシステムのすべての
+.Tn I/O
+を非同期に行います。
+このフラグを指定することは非常に
+.Em 危険
+ですので、
+システムクラッシュ時にファイルシステムを
+作り直す用意ができていないかぎりは使うべきではありません。
+.It force
+.Fl f
+オプションと同じです。
+ファイルシステムのマウント状態を読み書き可能から読み込み専用へ
+変更しようとするときに、
+すでにオープンされているファイルへの書き込み許可を強制的に取り消します。
+また、正常かどうか不明なファイルシステムも強制的に読み書き可能に
+マウントします (危険なため注意して使って下さい)。
+.It noatime
+ファイル読み取り時に、ファイルアクセス時刻を更新しません。
+このオプションが便利なのは、
+多くのファイルを持ち、(ほとんどの場合重要ではない)ファイルアクセス時刻
+を更新するよりも性能が重要であるファイルシステムです。
+このオプションは現在ローカルファイルシステムでのみサポートされています。
+.It nodev
+ファイルシステム上のキャラクタスペシャルデバイスや
+ブロックスペシャルデバイスを解釈しません。
+このオプションは、サーバが自分自身以外のアーキテクチャ用の
+スペシャルデバイスを含むファイルシステムを持っている場合に有用です。
+.It noexec
+マウントしているファイルシステム上のバイナリの
+実行を許可しません。
+このオプションは、サーバが自分自身以外のアーキテクチャ用の
+バイナリを含むファイルシステムを持っている場合に有用です。
+.It nosuid
+実効ユーザ ID (set-user-ID) セット、
+実効グループ ID (set-group-ID) セットビットの
+効果をなくします。
+注意:
+.Xr suidperl 1
+のような suid/sgid ラッパが
+誰でも使えるようにシステムにインストールされている場合には、価値がありません。
+.It rdonly
+.Fl r
+と同じく、マウントするファイルシステムを読み込み専用とします
+(スーパユーザでも書き込みできなくなります)。
+.It sync
+ファイルシステムのすべての
+.Tn I/O
+を同期的に行います。
+.It update
+.Fl u
+と同じく、すでにマウントされているファイルシステムの状態を変化させることを
+指示します。
+.It union
+マウントポイント以下の名前空間に、マウントされたファイルシステムのルートと
+マウントポイントに元から存在するディレクトリの両方が見えるようにします。
+名前を検索するときは、マウントしたファイルシステムが先に検索されます。
+ファイルが存在しない
+ために検索が失敗した場合は、既存のディレクトリがアクセスされます。
+ファイル等の作成は、すべて
+マウントしたファイルシステム上に対して行われます。
+.El
+.Pp
+.Nm mount
+が内部で知っているファイルシステムタイプ
+.Pf ( Fl t
+オプションを参照)
+以外の、ファイルシステムタイプに固有のオプションは、
+コンマで区切って指定します。このオプションは、オプションの前に
+.Dq \&-
+(ダッシュ記号)をつけて区別します。値を持つオプションは、
+-option=valueの形で指定します。
+たとえば、
+.Bd -literal -offset indent
+mount -t mfs -o nosuid,-N,-s=4000 /dev/dk0b /tmp
+.Ed
+.Pp
+では、
+.Nm mount
+コマンドは以下と同じものを実行します:
+.Bd -literal -offset indent
+/sbin/mount_mfs -o nosuid -N -s 4000 /dev/dk0b /tmp
+.Ed
+.It Fl p
+マウント情報を fstab の形式で表示します。暗黙的に
+.Fl v
+オプションを指定します。
+.It Fl r
+ファイルシステムをリードオンリーで
+マウントします(スーパユーザでも書き込みは行えません)。
+これは、
+.Fl o
+オプションで
+.Dq rdonly
+を指定するのと同じです。
+.It Fl t Ar "ufs \\*(Ba lfs \\*(Ba external type"
+.Fl t
+のあとの引数にはファイルシステムタイプを指定します。
+デフォルトは、
+.Ar ufs
+です。
+.Fl t
+オプションによって、
+.Nm mount
+コマンドの操作が、指定した特定のタイプのファイルシステムに対してのみ
+行われるように指示することができます。
+2つ以上のタイプを指定するにはコンマで区切ります。
+ファイルシステムリスト
+の先頭に
+.Dq no
+という文字をつけることに
+よって、
+.Nm mount
+コマンドの操作の対象と
+.Em しない
+ファイルシステムタイプを指定することができます。
+以下に例を示します:
+.Bd -literal -offset indent
+mount -a -t nonfs,mfs
+.Ed
+.Pp
+は、
+.Tn NFS
+と
+.Tn MFS
+を除いた、すべてのファイルシステムをマウントします。
+.Pp
+type を内部で解釈できない場合、
+.Nm mount
+は
+.Pa /sbin/mount_ Ns Em XXX
+というプログラムを実行しようとします。
+.Em XXX
+の部分が type になります。たとえば nfs ファイルシステムは、
+.Pa /sbin/mount_nfs
+というプログラムによってマウント
+されます。
+.Pp
+ほとんどのファイルシステム用モジュールは
+カーネル中にない場合、ファイルシステム別のマウントプログラム
+によって動的に読み込まれます。
+そこでは
+.Xr vfsload 3
+サブルーチンが使われます。
+この機構には書き込み可能な作業領域が必要なため、
+.Pa /tmp
+があるファイルシステムタイプのモジュールはカーネルに
+組み込まれている必要があります。さらに
+.Pa /etc/fstab
+において、
+.Pa /tmp
+や
+.Pa /usr/bin/ld
+があるファイルシステムは
+動的に読み込まれるファイルシステムよりも前に
+記述されていなければいけません。
+.It Fl u
+.Fl u
+フラグは、すでにマウントしているファイルシステム
+の状態の変更を指示します。
+ファイルシステムを読み込み専用から読み書き可能へ、またその逆へも変更することを
+含めて、すでに説明したすべてのオプション
+.Pf ( Fl o
+オプション)
+の内容を変更することができます。
+読み書き可能なファイルシステムを読み出し専用に変更する場合、
+書き込みのためにオープンしているファイルがあるときには、
+.Fl f
+オプションを指定しなければ変更に失敗します。
+どのオプションを適用するかを決定する際、最初に
+.Xr fstab 5
+のテーブル
+を参照し、適用します。その次に
+.Fl o
+オプションの引数を適用し、最後に
+.Fl r
+、
+.Fl w
+オプションが適用されます。
+.It Fl v
+詳細なメッセージを表示します。
+.It Fl w
+ファイルシステムを読み書き可能とします。
+.Pp
+.Tn NFS
+ファイルシステムに対して指定できるオプションは、
+.Xr mount_nfs 8
+のマニュアルに記述されています。
+.Sh 関連ファイル
+.Bl -tag -width /etc/fstab -compact
+.It Pa /etc/fstab
+ファイルシステムテーブル
+.El
+.Sh 診断
+多岐に渡りますが、ほぼ全てが自明です。
+.Pp
+.Dl XXXXX filesystem is not available
+.Pp
+カーネルはそのファイルシステムタイプをサポートしていません。
+ファイルシステムのサポートは、
+静的(カーネルコンパイル時)もしくは動的(
+.Xr modload 8
+によってカーネルモジュールとしてロードされる)です。
+通常、
+.Nm
+もしくはそのサブプロセスは、
+ファイルシステムモジュールが静的に組込まれていない場合は、
+.Xr vfsload 3
+を使用して動的にそのファイルシステムモジュールをロードしようとします。
+この場合上記エラーメッセージは、
+モジュールをロードするパーミッションを持たないことも意味する場合があります。
+.Sh 関連項目
+.Xr mount 2 ,
+.Xr vfsload 3 ,
+.Xr fstab 5 ,
+.Xr mount_cd9660 8 ,
+.Xr mount_fdesc 8 ,
+.Xr mount_kernfs 8 ,
+.Xr mount_lfs 8 ,
+.Xr mount_mfs 8 ,
+.Xr mount_msdos 8 ,
+.Xr mount_nfs 8 ,
+.Xr mount_null 8 ,
+.Xr mount_portal 8 ,
+.Xr mount_procfs 8 ,
+.Xr mount_umap 8 ,
+.Xr mount_union 8 ,
+.Xr umount 8
+.Sh バグ
+異常なファイルシステムをマウントすると、
+システムクラッシュを引き起こすことがあります。
+.Sh 歴史
+.Nm mount
+コマンドは
+.At v1
+から登場しています。