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diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/stty.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/stty.1 new file mode 100644 index 0000000000..0d7eebddc2 --- /dev/null +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/stty.1 @@ -0,0 +1,530 @@ +.\" Copyright (c) 1990, 1993, 1994 +.\" The Regents of the University of California. All rights reserved. +.\" +.\" This code is derived from software contributed to Berkeley by +.\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. +.\" +.\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without +.\" modification, are permitted provided that the following conditions +.\" are met: +.\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright +.\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. +.\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright +.\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the +.\" documentation and/or other materials provided with the distribution. +.\" 3. 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+指定した場合は、指定された引数に従って端末の状態を変更します。 +ターミナルの種類によっては相互に排他的な引数の組み合わせもあります。 +.Pp +オプションとしては以下のものがあります。 +.Bl -tag -width Ds +.It Fl a +.St -p1003.2 +に規定された形式で、 +現在の端末属性をすべて標準出力に出力します。 +.It Fl e +.Tn BSD +の伝統的な ``all'' や ``everything'' の形式で、 +現在の端末属性をすべて標準出力に出力します。 +.It Fl f +標準入力ではなく、 +.Ar file +で指定された端末を使います。 +このファイルは +.Fn open +関数に +.Dv O_NONBLOCK +フラグを付けてオープンされるので、端末の設定や表示をブロックされず +に行なうことができます。 +.It Fl g +端末変更後に端末の状態を復帰させられるように、 +.Nm stty +の引数として指定できる形式で、現在の端末属性を標準出力に +出力します。 +この形式は +.St -p1003.2 +に規定されています。 +.El +.Pp +端末属性の設定には、以下の引数が使えます。 +.Ss 制御モード: +.Pp +制御モードのフラグは端末と関連するハードウェアの属性 +に影響します。これは termios 構造体の c_cflag に相当します。 +.Bl -tag -width Fl +.It Cm parenb Pq Fl parenb +パリティ生成および検出を有効 (無効) にします。 +.It Cm parodd Pq Fl parodd +奇数パリティ (偶数パリティ) にします。 +.It Cm cs5 cs6 cs7 cs8 +可能なら 1 文字のビット幅を設定します。 +.It Ar number +可能なら、端末のボーレートを +.Ar number +に設定します。0 を指定した場合は、モデムの制御を切ります。 +.It Cm ispeed Ar number +可能なら、入力のボーレートを +.Ar number +に設定します。0 を設定した場合は、出力のボーレートと同じ値に設定されます。 +.It Cm ospeed Ar number +可能なら、出力のボーレートを +.Ar number +に設定します。0 を設定した場合は、モデムの制御を切ります。 +.It Cm speed Ar number +.Cm ispeed +と +.Cm ospeed +の両方を +.Ar number +に設定します。 +.It Cm hupcl Pq Fl hupcl +そのデバイスをオープンしているプロセスがクローズ処理を行ったとき、ほか +にこのデバイスをオープンしているプロセスがなければ、モデムの制御機能に +より切断処理を行います (行いません)。 +.It Cm hup Pq Fl hup +hupcl +.Pq Fl hupcl +と同じです。 +.It Cm cstopb Pq Fl cstopb +ストップビットを 2ビット (1ビット) にします。 +.It Cm cread Pq Fl cread +受話器を有効 (無効) にします。 +.It Cm clocal Pq Fl clocal +回線に対してモデム制御が不要である (必要である) とみなします。 +.It Cm crtscts Pq Fl crtscts +RTS/CTS フロー制御を有効 (無効) にします。 +.El +.Ss 入力モード: +これは termios 構造体の c_iflag に相当します。 +.Bl -tag -width Fl +.It Cm ignbrk Pq Fl ignbrk +入力のブレーク信号を無視します (無視しません)。 +.It Cm brkint Pq Fl brkint +ブレークを受信したとき、シグナル +.Dv INTR +を出します (出しません)。 +.It Cm ignpar Pq Fl ignpar +パリティエラーを無視します (無視しません)。 +.It Cm parmrk Pq Fl parmrk +パリティエラーをマークします (マークしません)。 +.It Cm inpck Pq Fl inpck +入力のパリティチェックを有効 (無効) にします。 +.It Cm istrip Pq Fl istrip +入力した文字の 8 ビット目を捨てて 7 ビットにします (8 ビット目 +を捨てません)。 +.It Cm inlcr Pq Fl inlcr +入力の +.Dv NL +を +.Dv CR +に変換します (変換しません)。 +.It Cm igncr Pq Fl igncr +入力の +.Dv CR +を無視します (無視しません)。 +.It Cm icrnl Pq Fl icrnl +入力の +.Dv CR +を +.Dv NL +に変換します (変換しません)。 +.It Cm ixon Pq Fl ixon +制御コードの +.Dv START/STOP +を使った出力フロー制御を有効 (無効) にします。 +システムから端末への出力において、システムが +.Dv STOP +を受信したら出力を中断し、 +.Dv START +を受信するか、 +.Cm ixany +が設定されている場合は何らかの文字を受信すると、 +出力を再開するようになります。 +.It Cm ixoff Pq Fl ixoff +システムの入力キューが +空/満杯に近づいたら、それぞれ +.Dv START/STOP +を出力するようにします (近づいても、出力しません)。 +.It Cm ixany Pq Fl ixany +どんな文字が来ても ( +.Dv START +が来た場合のみ) 出力を再開します。 +.It Cm imaxbel Pq Fl imaxbel +システムによって入力キューの +.Dv MAX_INPUT +(一般的には 255) の最大文字数が規定されており、 +.Cm imaxbel +がセットされていると、入力キューの制限を越えた入力に対して +ASCII BEL キャラクタを出力キューに送ります (端末が鳴ります)。 +.Cm imaxbel +がセットされていなくて入力キューが一杯になった場合、次の文字入力で +すべての入力、出力キューは捨てられます。 +.El +.Ss 出力モード: +これは termios 構造体の c_oflag に相当します。 +.Bl -tag -width Fl +.It Cm opost Pq Fl opost +プロセス後の処理を行った上で出力をします (プロセス後の処理を行わずに出力します。 +この指定をすると、他のすべての出力モードが無視されます)。 +.It Cm onlcr Pq Fl onlcr +出力の +.Dv NL +を +.Dv CR-NL +に変換します (変換しません)。 +.It Cm oxtabs Pq Fl oxtabs +出力のタブをスペースに展開します (展開しません)。 +.El +.Ss ローカルモード: +.Pp +ローカルモードのフラグ (lflags) は端末処理のさまざまな属性に影響します。 +歴史的には、"local"という名前のつけられた新しいジョブコントロール機能 +は Jim Kulp によって +.Tn IIASA +の +.Tn Pdp 11/70 +に実装されました。 +その後このドライバは、 +Evans Hall, UC Berkeley の最初の +.Tn VAX +上で走りました。その際ジョブコントロールの細部は大幅に変更されましたが、 +構造体の定義と名前は根本的には変わりませんでした。 +lflag の 'l' の二つ目の解釈は、 +.Ar termios +構造体の +.Ar c_lflag +に相当する ``line discipline flag''(行制御規則フラグ) です。 +.Bl -tag -width Fl +.It Cm isig Pq Fl isig +特殊な制御文字 +.Dv INTR , QUIT , +.Dv SUSP +に対する処理を有効 (無効) にします。 +.It Cm icanon Pq Fl icanon +.Dv ERASE +と +.Dv KILL +処理による入力制御を有効 (無効) にします。 +.It Cm iexten Pq Fl iexten +icanon, isig, ixon で制御に使われているもの以外の特殊な +制御文字の処理を有効 (無効) にします。 +.It Cm echo Pq Fl echo +タイプされた文字をエコーバックします (エコーバックしません)。 +.It Cm echoe Pq Fl echoe +.Dv ERASE +文字の入力があった場合、可能ならディスプレイ上に見える現在の出力行の +最後の文字を消します (消しません)。 +.It Cm echok Pq Fl echok +.Dv KILL +文字の入力があった場合、そのあとに +.Dv NL +を出力します (出力しません)。 +.It Cm echoke Pq Fl echoke +可能なら、 +.Dv KILL +文字でディスプレイ上の現在の行を消します (消しません)。 +.It Cm echonl Pq Fl echonl +echo が無効になっているときでも +.Dv NL +文字だけはエコーバックさせます (エコーバックしません)。 +.It Cm echoctl Pq Fl echoctl +.Cm echoctl +をセットすると、制御文字は ^X のように表示されます。 +セットしなければ、その文字自身が表示されます。 +.It Cm echoprt Pq Fl echoprt +プリンタ端末に対するもので、設定された場合、削除された文字を +``\\'' と ``/'' で囲んで逆方向にエコーします。 +設定されていなければ、この機能を無効にします。 +.It Cm noflsh Pq Fl noflsh +.Dv INTR , QUIT , SUSP +のあとのフラッシュ処理を無効 (有効) にします。 +.It Cm tostop Pq Fl tostop +バックグラウンドジョブが出力を行おうとした時に +.Dv SIGTTOU +を送ります (送りません)。これによってバックグラウンドジョブは画面出力を +行おうとすると停止するようになります。 +.It Cm altwerase Pq Fl altwerase +.Dv WERASE +文字を処理するときに、別の単語消去アルゴリズムを用います (用いません)。 +このアルゴリズムは英数字とアンダースコアの並びを単語とみなします。 +また、分類上直前の文字をスキップします (便宜的に、直前の文字を +.Dv ERASE +一文字で消すことができるようにするため)。 +.It Cm mdmbuf Pq Fl mdmbuf +セットされると、CD 信号の検出によるフロー制御の出力を行います。 +セットされなければ、CD 信号の低下に対してエラーを出力します +(キャリア信号は +.Dv CLOCAL +フラグによっても無視されません)。 +.It Cm flusho Pq Fl flusho +出力を捨てます (捨てません)。 +.It Cm pendin Pq Fl pendin +入力を非標準 (non-canonical) モードから標準 (canonical) モードへ切り換えた +あと、入力を保留します +(保留しません)。読み込みが保留されたとき、または更に入力があったときに +再入力されます。 +.El +.Ss 制御文字: +.Bl -tag -width Fl +.It Ar control-character Ar string +.Ar string +に +.Ar control-character +を割り当てます。もし string が 1 文字だけなら、その文字に +.Ar control-character +が割り当てられます。 +string が二文字の "^-" もしくは "undef" の場合は +.Ar control-character +は無効にされます (つまり、 +.Pf { Dv _POSIX_VDISABLE Ns } +になります)。 +.Pp +認識される制御文字: +.Bd -ragged -offset indent +.Bl -column character Subscript +.It 制御文字 記号 説明 +.It _________ _________ _______________ +.It eof Ta Tn VEOF EOF No character +.It eol Ta Tn VEOL EOL No character +.It eol2 Ta Tn VEOL2 EOL2 No character +.It erase Ta Tn VERASE ERASE No character +.It werase Ta Tn VWERASE WERASE No character +.It intr Ta Tn VINTR INTR No character +.It kill Ta Tn VKILL KILL No character +.It quit Ta Tn VQUIT QUIT No character +.It susp Ta Tn VSUSP SUSP No character +.It start Ta Tn VSTART START No character +.It stop Ta Tn VSTOP STOP No character +.It dsusp Ta Tn VDSUSP DSUSP No character +.It lnext Ta Tn VLNEXT LNEXT No character +.It reprint Ta Tn VREPRINT REPRINT No character +.It status Ta Tn VSTATUS STATUS No character +.El +.Ed +.It Cm min Ar number +.It Cm time Ar number +min あるいは time の値を +.Ar number +にします。 +.Dv MIN +と +.Dv TIME +は非標準的なモード (-icanon) での入力処理に使われます。 +.El +.Ss 複合モード: +.Pp +.Bl -tag -width Fl +.It Ar saved settings +現在の端末属性を +.Fl g +オプションによって保存された属性にする。 +.It Cm evenp No or Cm parity +parenb と cs7 を有効にし、parodd を無効にします。 +.It Cm oddp +parenb, cs7, parodd を有効にします。 +.It Fl parity , evenp , oddp +parenb を無効にして、cs8 をセットします。 +.It Cm \&nl Pq Fl \&nl +icrnl を有効 (無効) にします。 +それに加えて、-nl は inlcr と igncr を解除します。 +.It Cm ek +.Dv ERASE +と +.Dv KILL +に割り当てられている文字をシステムのデフォルトのものに戻します。 +.It Cm sane +すべてのモードを対話的な端末利用に妥当な値にリセットします。 +.It Cm tty +行制御規則を標準端末の規則 +.Dv TTYDISC +に設定します。 +.It Cm crt Pq Fl crt +CRT ディスプレイ用に適合するモードをすべて有効 (無効) にします。 +.It Cm kerninfo Pq Fl kerninfo +.Dv STATUS +文字 (通常 ^T に設定されています) に結びつけられた +システムステータス行の生成を有効 (無効) にします。 +このステータス行はシステムの負荷、現在のコマンドの名前、プロセス ID、 +プロセスが待っているイベント (あるいはプロセスの状態)、 +ユーザー時間とシステム時間、CPU利用率、現在のメモリ使用状況 +からなっています。 +.It Cm columns Ar number +端末の大きさを +.Ar number +列とします。 +.It Cm cols Ar number +.Cm columns +の別名定義です。 +.It Cm rows Ar number +端末の大きさを +.Ar number +行とします。 +.It Cm dec +Digital Equipment Corporation systems の端末設定にします。 +( +.Dv ERASE , +.Dv KILL , +.Dv INTR +をそれぞれ ^?, ^U, ^Cとし、 +.Dv ixany +を無効、 +.Dv crt +を有効にします) +.It Cm extproc Pq Fl extproc +設定されると、一部の端末処理が端末機器ないし pty に接続されたリモート側 +で行なわれるようになります。 +.It Cm raw Pq Fl raw +端末モードを全く入出力処理を行なわないモードにします。 +これを無効にすると、端末を入出力処理を行なう普通のモードに戻します。 +注意すべきなのは、端末用のドライバは単一の +.Dv RAW +ビットを持つわけではないので、 +.Cm raw +モードに設定する前にどのようなフラグが設定してあったのかを知ることがで +きないということです。つまり、 +.Cm raw +モードを解除するだけでは、 +.Cm raw +モード設定前の状態には戻りません。 +端末を raw 状態にして、それを正確に元に戻すためには、以下のような +シェルコマンドを使うことを薦めます。 +.nf + +save_state=$(stty -g) +stty raw +\&... +stty "$save_state" + +.fi +.It Cm size +端末の大きさを行、列の順に並べた一行で表示します。 +.El +.Ss 互換モード: +.Pp +以下のモードは旧バージョンの stty コマンドとの互換性保持のために残され +ています。 +.Bl -tag -width Fl +.It Cm all +縦覧式でコントール文字を表示する以外は、 +.Cm stty Fl a +と同様に端末設定を表示します。 +.It Cm everything +.Cm all +と同じです。 +.It Cm cooked +.Cm sane +と同じです。 +.It Cm cbreak +.Cm brkint , ixon , imaxbel , opost , +.Cm isig , iexten , +.Cm Fl icanon +を有効にします。 +解除した場合は +.Cm sane +と同じです。 +.It Cm new +.Cm tty +と同じです。 +.It Cm old +.Cm tty +と同じです。 +.It Cm newcrt Pq Fl newcrt +.Cm crt +と同じです。 +.It Cm pass8 +.Cm parity +の反対です。 +.It Cm tandem Pq Fl tandem +.Cm ixoff +と同じです。 +.It Cm decctlq Pq Fl decctlq +.Cm ixany +の反対です。 +.It Cm crterase Pq Fl crterase +.Cm echoe +と同じです。 +.It Cm crtbs Pq Fl crtbs +.Cm echoe +と同じです。 +.It Cm crtkill Pq Fl crtkill +.Cm echoke +と同じです。 +.It Cm ctlecho Pq Fl ctlecho +.Cm echoctl +と同じです。 +.It Cm prterase Pq Fl prterase +.Cm echoprt +と同じです。 +.It Cm litout Pq Fl litout +.Cm opost +の反対です。 +.It Cm tabs Pq Fl tabs +.Cm oxtabs +の反対です。 +.It Cm brk Ar value +制御文字 +.Cm eol +と同じです。 +.It Cm flush Ar value +制御文字 +.Cm discard +と同じです。 +.It Cm rprnt Ar value +制御文字 +.Cm reprint +と同じです。 +.El +.Pp +.Nm stty +は成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きい値を返します。 +.Sh 関連項目 +.Xr termios 4 +.Sh 規格 +.Nm stty +は +.St -p1003.2 +互換です。 +.Fl e +と +.Fl f +のフラグは規格を拡張しています。 |