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-rw-r--r--ja_JP.eucJP/man/man8/routed.8616
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diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/routed.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/routed.8
new file mode 100644
index 0000000000..c64726f9f8
--- /dev/null
+++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/routed.8
@@ -0,0 +1,616 @@
+.\" Copyright (c) 1983, 1991, 1993
+.\" The Regents of the University of California. All rights reserved.
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+.\"
+.\" @(#)routed.8 8.2 (Berkeley) 12/11/93
+.\" %Id: routed.8,v 1.2.2.3 1997/08/19 21:22:05 joerg Exp %
+.\" jpman %Id: routed.8,v 1.2 1997/03/31 14:11:11 horikawa Stab %
+.\"
+.Dd June 1, 1996
+.Dt ROUTED 8
+.Os BSD 4.4
+.Sh 名称
+.Nm routed
+.Nd ネットワークの RIP と router discovery のルーティングデーモン
+.Sh 書式
+.Nm
+.Op Fl sqdghmpAt
+.Op Fl T Ar tracefile
+.Oo
+.Fl F
+.Ar net Ns Op /mask Ns Op ,metric
+.Oc
+.OP Fl P Ar parms
+.Sh 解説
+.Nm routed
+はネットワークのルーティングテーブルを管理するデーモンで、
+システムのブート時に起動されます。
+これは、カーネルのルーティングテーブルを管理するために、
+ルーティング情報プロトコル (Routing Information Protocol) の
+RIPv1 (RFC\ 1058)、RIPv2 (RFC\ 1723)、および
+Internet Router Discovery Protocol (RFC 1256) を用います。
+RIPv1 プロトコルは 4.3BSD のデーモンのものをベースとしています。
+.Pp
+.Nm routed
+は、ルーティング情報プロトコルのパケットを待つために、
+.Xr route 8
+サービス
+.Ns ( Xr services 5
+参照) 用の
+.Xr udp 4
+ソケットを listen() します。また、マルチキャストによる Router Discovery の
+ICMP メッセージの送受信も行います。
+ホストがルータだった場合、
+.Nm routed
+は直接接続されている全てのホストやネットワークに、
+ルーティングテーブルの複製を定期的に提供します。
+また、Router Discovery の ICMP メッセージを用いてデフォルトルートを広告したり
+要求したりします。
+.Pp
+.Nm routed
+が走行し始めると (または、ネットワークインタフェースがオンになると)、
+.Nm routed
+は AF_ROUTE アドレスファミリを用いて、システムに直結されていて
+コンフィギュレーションされているインタフェースのうちで "up" とマークされて
+いるものを探します。そしてそのインタフェースに必要な経路をカーネルの
+ルーティングテーブルに追加します。スタート直後で、RIP が無効になっていない
+インタフェースが少なくとも 1 つある場合は、
+.Nm routed
+はカーネルのテーブル内に既に存在する静的でない経路を全て削除します。
+カーネルのテーブル内にある静的な経路は保存され、有効な RIP metric を
+持っているものは RIP レスポンスに含められます
+.Ns ( Xr route 8
+参照)。
+.Pp
+複数のインタフェース (ループバックインタフェースは含めません) が提供されている
+場合、そのホストは接続されているネットワーク間でパケットを中継するものと
+みなされます。新しいインタフェース上で RIP リクエストを送信した後や
+ルータ発見のための広告や要求を送信した後で、デーモンはループに入り、
+他のホストからの RIP リクエストやレスポンスや Router Discovery のパケットを
+listen します。
+.Pp
+リクエストパケットを受信すると、
+.Nm routed
+は内部テーブルに持っている情報からリプライを作成します。
+生成された
+.Em レスポンス
+パケットには既知の経路のリストが含められ、各経路に
+"hop count" metric がつきます (16 以上は "無限大" とみなされます)。
+広告した metric はインタフェースに設定した metric を反映するため
+.Ns ( Xr ifconfig 8
+参照)、トラフィックを制御するにはインタフェースの metric を設定するのが
+よい方法です。
+.Pp
+.Em split-horizon
+をインプリメントしているため、リクエストしてきたネットワークの 1 hop 先の
+経路はレスポンスには含められません。
+.Xr rtquery 8
+のような問い合わせプログラムからのリクエストに対しては、テーブル全体
+から答を導き出します。
+.Pp
+ルータの故障から素早く復旧できるようにするため、
+デーモンが扱うルーティングテーブルには各到達先用のゲートウェイをいくつか
+覚えておくための空間があります。受けとった RIP
+.Em レスポンス
+パケットが更新のために使用されるのは、
+現在認識しているゲートウェイのうちの 1 つから提供された場合、
+もしくは現在あるゲートウェイのうちの少なくとも 1 つよりも
+よい metric を広告された場合です。
+.Pp
+更新を行う時、
+.Nm
+は自分自身が持つテーブルの変更を記録し、到達先への最適な経路が変更された
+場合にはカーネルのルーティングテーブルを記録します。カーネルの
+ルーティングテーブルに対するこの変更は、次に送出される
+.Em レスポンス
+パケットに反映されます。次のレスポンスがしばらくの間スケジューリングされない
+場合には、最近変更された経路だけを含んだ
+.Em flash update
+レスポンスが送られます。
+.Pp
+到着パケットの処理に加えて、
+.Nm
+は定期的にルーティングテーブルのエントリをチェックします。
+あるエントリが 3 分間更新されなかった場合、
+そのエントリの metric は無限大として設定され、
+削除のためのマークがつけられます。
+この無効化がローカルなインタネットを通して伝搬するのを保証するために、
+削除はその経路が無限大の metric を持つと広告されるまで延期されます。これが
+.Em poison reverse
+方式です。
+.Pp
+カーネルのテーブル内の経路のうちで ICMP Redirect メッセージの結果として
+追加や変更されたものは、
+.Em black-holes
+を最小にするために、しばらく経ってから削除されます。
+TCP コネクションのタイムアウトが起こると、カーネルは
+.Nm routed
+に対し、そのゲートウェイを通る全てのリダイレクトされた経路を削除し、
+そのゲートウェイを通る全ての RIP の経路の年齢を増やすことで他のゲートウェイが
+選択されるようにし、関連する全ての Router Discovery Protocol の
+デフォルトルートの年齢を増やします。
+.Pp
+ネットワーク間ルータとして動作するホスト群は、直接接続されているホストおよび
+ネットワークすべてに対し、30 秒ごとにルーティングテーブルを無条件で提供します。
+この RIP レスポンスは、ブロードキャストをサポートしているネット上の
+ブロードキャストアドレス、point-to-point リンクの到達先アドレス、
+ルータ自身の他のネットワークでのアドレスに対して送信されます。
+RIPv2 が有効になっている場合は、マルチキャストをサポートしているインタフェース
+に対してマルチキャストパケットが送られます。
+.Pp
+リモートインタフェース上でレスポンスが受信されない場合や、
+レスポンスを送っている最中にエラーが起こった場合や、
+エラーが入力や出力よりも多い場合
+.Ns ( Xr netstat 8
+参照) は、ケーブルやインタフェースの他の部分が接続されていないか壊れている
+とみなされ、その経路は適切に変更されます。
+.Pp
+.Em Internet Router Discovery Protocol
+も同様に扱われます。デーモンが RIP の経路を配っている時は、Router Discovery
+の要求の listen と Router Discovery の広告の送信も行います。
+デーモンが静かな状態で他の RIP ルータからのパケットを listen している時には、
+Router Discovery の要求を送信して、Router Discovery の広告を listen します。
+受けた広告がよいものであれば、
+RIP レスポンスのブロードキャストやマルチキャストを listen するのをやめます。
+現在利用中のルータが死んだ場合に障害のある状態から短時間で修復できるよう、
+広告されているルータのいくつかを追跡します。
+もし発見してあるルータが全て見えなくなった場合は、RIP レスポンスの listen を
+再開します。
+.Pp
+Router Discover の仕様では、広告の "生存期間" をデフォルトで 30 分とすることを
+要求しています。これは、何かが起こった場合に
+クライアントに 30 分間よい経路がなくなる可能性があることを意味しています。
+コマンドラインで
+.Fl P Cm rdisc_interval=45
+と指定したり
+.Pa /etc/gateways
+に
+.Cm rdisc_interval=45
+と書くことでデフォルトを 45 秒にするのはいい考えです。
+.Pp
+Router Discovery を利用している場合 (システムが持っている
+ネットワークインタフェースが 1 つだけでかつ Router Discovery の広告を
+受けた場合にはこれがデフォルトです)、カーネルのテーブル内には
+デフォルトルートは 1 つだけで、ホストへの経路は可変個数となります。
+複数のネットワークインタフェースを持つホストでは、
+このデフォルトルートはそのインタフェースのうちの 1 つだけを経由します。
+このため、複数のホームを持つホストで
+.Fl q
+つきで動作しているものは、
+以下に示す
+.Cm no_rdisc
+が必要です。
+.Pp
+RIPv2 と Router Discovery のどちらも扱うことができない "遺物の" システムを
+サポートするためには、以下に記述してある
+.Cm pm_rdisc
+を参照して下さい。
+.Pp
+デフォルトでは、point to point リンク (たとえば PPP) には Router Discovery
+の広告も要求も送信されません。
+point-to-point リンク (SLIP や PPP などのような、IFF_POINTOPOINT フラグ
+のついたもの) のネットマスクは、
+RIPv1 利用時にはそのネットマスクがリモートシステムで利用されると
+.Nm routed
+は推測します。
+.Pp
+.Nm routed
+がサポートしているオプションは以下の通りです:
+.Bl -tag -width Ds
+.It Fl s
+このオプションを指定すると、
+.Nm
+は強制的にルーティング情報を提供します。
+これは、RIP や Router Discovery を無効にしていない状態で複数の
+ネットワークインタフェースが提供されており、カーネルが ipforwarding=1 に
+なっている場合にはデフォルトです。
+.It Fl q
+.Fl s
+オプションとは逆の動作をします。
+インタフェースが 1 つだけの場合は、これがデフォルトです。
+.It Fl d
+バックグラウンドでは動作しません。このオプションは対話的に使用するための
+ものです。
+.It Fl g
+このフラグは、ネットワーク間ルータにおいて "default" の到達先への経路を設ける
+ために使われます。これは
+.Fl F
+.Cm 0/0,1
+と同じ意味を持ち、主として歴史的理由のために提供されています。
+これよりは、
+.Fl P Cm pm_rdisc
+をコマンドラインで指定するか、
+.Cm pm_rdisc
+を
+.Pa /etc/gateways
+で指定するほうがよいでしょう。
+大きな metric を使用すれば、
+デフォルトルートの潜在的な危険が広がる可能性を減らせます。
+これは、典型的にはインタネットへのゲートウェイで用いられるか、
+経路を他のローカルルータに対して報告しないような他の
+ルーティングプロトコルを利用しているゲートウェイの場合に用いられます。
+metric には 1 が使われるため、この機能は危険です。このオプションは一般に、
+問題を解決するよりも、ルーティングのループによる混乱を引き起こしがちです。
+.It Fl h
+ホストルートまたは point-to-point ルートを広告しません。
+これらは同一方向へいくネットワークルートであると規定されます。これは
+特別な性質を持つ集合です。このオプションは、イーサネットへのゲートウェイ
+でかつ SLIP のような point-to-point リンクで他のゲートウェイマシンが継っている
+ゲートウェイにおいて有効です。
+.It Fl m
+マシンが、そのプライマリインタフェースへのホストルートや point-to-point ルート
+を広告するようになります。
+これは NFS サーバなどのような複数のホームを持つマシンにおいて有効です。
+このオプションは、作成したホストルートのコストがサーバの人気で正当化される
+場合を除いて、使うべきではありません。
+これは、マシンがルーティング情報を供給していて、複数のインタフェースを
+持っている場合にのみ効果があります。
+.Fl m
+オプションは、
+.Fl q
+オプションの効果を上書きして、
+ホストルートの広告を限定した範囲に制限します。
+.It Fl A
+もし RIPv2 の認証に注意を払わない場合は、RIPv2 の認証を無視しません。
+RFC 1723 に準拠するためにはこのオプションが必要です。
+しかしながら、これは意味がなく、マシンが認証について注意を払わない時に
+認証を運ぶ全ての RIPv2 パケットを無視するために検出プロトコルとして
+RIP を使う場合の妨げとなります。
+.It Fl T Ar tracefile
+デバッグレベルを最低でも 1 まで上げ、デバッグ情報をトレースファイルに
+書き加えるようにします。セキュリティ上の都合により、
+.Nm routed
+がファイルへのトレースを日常的に行うようにはしないのが賢明です。
+.It Fl t
+デバッグレベルを増やします。
+.Fl T
+で指定したトレースファイルや標準出力に対し、より詳細な情報を記録するように
+なります。デバッグレベルは
+.Em SIGUSR1
+シグナルや
+.Em SIGUSR2
+シグナルや
+.Xr rtquery
+で増減できます。
+.It Fl F Ar net[/mask][,metric]
+.Em net/mask
+にマッチするアドレスを持つインタフェースを介した転送における経路を最小にし、
+このマシンへのデフォルトルートを metric 数
+.Em metric
+で作成します。この目的は、RIP 情報をもつ多数の大きな UDP パケットを "にせ" の
+デフォルトルートを含んだ 1 つの小さなパケットに置き換えることで、
+遅い、たとえば PPP のような point-to-point リンクでの RIP のトラフィックを
+減らすことにあります。
+もし
+.Em metric
+がない場合は、"にせ" のデフォルトルートが広まるのを制限するために 14 が
+指定されたものとみなします。
+
+この機能は、不注意に使うとルーティングのループを引き起こすので危険です。
+指定したネットワーク番号とマスクに複数のインタフェースがマッチする可能性がある
+ことに注意して下さい。
+.Fl g
+も参照してください。
+.It Fl P Ar parms
+パラメータ行
+.Em parms
+を
+.Pa /etc/gateways
+ファイルに書くのと同じです。
+.El
+.Pp
+提供された他の引数は、
+.Nm routed
+の動作を記録するファイルの名前として解釈されます。
+トレースファイルの名前をコマンドに追加するよりは、
+.Fl T
+を使った方がよいでしょう。
+.Pp
+上記の機能に加えて、
+.Nm routed
+は "遠隔にある"
+.Em パッシブ
+もしくは
+.Em アクティブ
+なゲートウェイという概念をサポートします。
+.Nm
+は動作を開始すると、実在しないかもしれない遠隔のゲートウェイを検索するために
+.Pa /etc/gateways
+を読み込みます。ローカルなゲートウェイがパッシブであるかどうかや、
+他のパラメータの取得には、ルーティングソケットからの情報だけをもとにします。
+このようにして指定されたゲートウェイは、ルーティング情報を交換しない場合は
+パッシブマークが付加されます。一方、 RIP パケットを交換するゲートウェイに
+ついては、アクティブマークが付与されます。
+.Em パッシブ
+ゲートウェイを介す経路については、システムスタートアップ時に一度だけ
+カーネル内の経路情報テーブルに設定され、送出される RIP レスポンスには
+含められません。
+.Pp
+遠隔のアクティブゲートウェイは、ネットワークインタフェースと同様に扱われます。
+RIP レスポンスが遠隔の
+.Em アクティブ
+ゲートウェイに送られます。
+応答がない場合は、
+その経路はカーネルのテーブルと別のインタフェースから広告された RIP レスポンスの
+ぞれぞれから削除されます。遠隔のゲートウェイが RIP レスポンスの送出を
+再開した場合は、その経路は再追加されます。
+.Pp
+このようなゲートウェイは、ATM ネットワークなどのような、
+ブロードキャストやマルチキャストはサポートしないがそれ以外は Ethernet のような
+伝統的な共有メディア方式のように働くネットワークに有効です。
+ATM ネットワーク上にある到達可能な全ての RIP ルータを
+.Pa /etc/gateways
+の "host" 行を使って記述することができます。
+.Pp
+.Em external
+マークのついたゲートウェイはパッシブと同様の扱いになりますが、
+カーネル内のルーティングテーブルに載ることはなく、
+ルーティングの更新時にその情報が含められることもありません。
+external エントリの機能は、他のルーティングプロセスがそのような経路を
+必要時に追加する可能性があることを知らせるためにあり、その到達先への別の経路は
+.Nm routed
+で設定されるべきではありません。
+external エントリは、両方のルータが同じ到達先への経路を覚えてもよい場合にのみ
+必要です。
+.Pp
+.Pa /etc/gateways
+ファイルは、以下のフォーマットおよびパラメータからなる行の集まりです:
+.Pp
+.Bd -ragged
+.Cm net
+.Ar Nname[/mask]
+.Cm gateway
+.Ar Gname
+.Cm metric
+.Ar value
+.Pf < Cm passive No \&|
+.Cm active No \&|
+.Cm extern Ns >
+.Ed
+.Bd -ragged
+.Cm host
+.Ar Hname
+.Cm gateway
+.Ar Gname
+.Cm metric
+.Ar value
+.Pf < Cm passive No \&|
+.Cm active No \&|
+.Cm extern Ns >
+.Ed
+.Pp
+キーワード
+.Ar Nname
+や
+.Ar Hname
+は、到達先のネットワークやホストの名前です。
+.Pp
+.Ar name1
+は、到達先のネットワークもしくはホストの名前です。
+これはネットワークのシンボル名または "ドット" 表記による
+インタネットアドレスのどちらでも構いません
+.Ns ( Xr inet 3
+参照)。(もし名前の場合は、
+.Pa /etc/networks
+または
+.Pa /etc/hosts
+で定義されているか、
+.Nm routed
+の動作開始前に
+.Xr named 8
+が起動されていなければなりません。)
+.Pp
+.Ar mask
+は省略可能な数値で
+.Ar Nname
+のネットマスクを表し、1 から 32 までの値をとります。
+.Pp
+.Ar Gname
+は、RIP レスポンスがフォワードされるべきゲートウェイの名前もしくは
+アドレスです。
+.Pp
+.Ar value
+は、到達先ホストもしくはネットワークへの hop 数です。
+.Ar " host hname "
+は
+.Ar " net nname/32 "
+と同一です。
+.Pp
+.Cm passive ,
+.Cm active ,
+.Cm external
+のキーワードのうちの 1 つを指定することで、ゲートウェイが
+.Cm passive
+または
+.Cm active
+(前述の通り) であるか RIP プロトコルのスコープの範囲外つまり
+.Cm external
+であるかを指示しなければなりません。
+.Pp
+"net" と "host" のどちらでも始まらない行は、以下のようなパラメータ設定
+でなければなりません。これは 1 つでも複数でもよく、複数の場合はコンマや
+空白で区切ります:
+.Bl -tag -width Ds
+.It Cm if Ns \&= Ns Ar ifname
+その行にある他のパラメータが、名前が
+.Ar ifname
+のインタフェースに適用されることを示します。
+.It Cm subnet Ns \&= Ns Ar nname[/mask][,metric]
+ネットワーク
+.Ar nname
+への経路をマスク
+.Ar mask
+と指定された metric (デフォルトは 1) で広告します。
+これは CIDR の確保において "穴" を埋めるのに有効です。
+このパラメータはその行にそれだけで出現しなければなりません。
+.Pp
+この機能は不必要に使ってはいけません。危険です。
+.It Cm passwd Ns \&= Ns Ar XXX
+RIPv2 の password を指定します。これは送信した全ての RIPv2 レスポンスに
+含められ、受信した全ての RIPv2 レスポンスでチェックされます。
+パスワードは、空白やタブ文字やコンマや '#' を含んではいけません。
+.It Cm passwd Ns \&= Ns Ar XXX1[|KeyID[start|stop]]
+RIPv2 の生のパスワードを指定します。
+これは、送信される全ての RIPv2 レスポンスに含められ、
+受信した全ての RIPv2 レスポンスでチェックされます。
+パスワード内の空白、タブ文字、コンマ、'#'、'|'、NULL 文字は、
+バックスラッシュ (\\) でエスケープしなければなりません。
+よく使われる \\n, \\r, \\t, \\b, \\xxx などのエスケープシーケンスは、
+それぞれ通常の意味を持っています。
+.Cm KeyID
+は一意でなければなりませんが、生のパスワードの場合は無視されます。
+.Cm start
+と
+.Cm stop
+がある場合、これはタイムスタンプで、
+year/month/day@hour:minute の形式をとります。
+これらはパスワードが正しい時に設定されます。
+出力パケットで使われるパスワードには、期限が最も遠い将来まで設定されている
+パスワードが使われます。全てのパスワードが期限切れになった場合には、
+最も最近期限切れになったパスワードが使われます。
+また、有効なパスワードがまだ設定されていない場合には、
+パスワードは出力されません。
+到着パケットは有効なパスワードを運んでくる可能性があります。
+ここで有効とは、未来の 24 時間内で有効になるものか、
+過去 24 時間内で有効であったものを指します。
+.It Cm md5_passwd Ns \&= Ns Ar XXX1|KeyID[start|stop]
+RIPv2 の MD5 パスワードを指定します。
+.Cm KeyID
+が必須であること以外は、このキーワードは
+.Cm passwd
+と同じです。
+秘密を守るため、パスワードの設定は
+.Em /etc/gateways
+内のものだけが有効であり、かつ、このファイルが UID 0 でのみ読み込み可能
+でなければなりません。
+.It Cm no_ag
+RIPv1 と RIPv2 のレスポンス内のサブネットの合成を行いません。
+.It Cm no_super_ag
+RIPv2 のレスポンス内のネットワークのスーパネットへの合成を行いません。
+.It Cm passive
+そのインタフェースが更新時に他のインタフェースを通して広告されないように
+マークし、指定したインタフェースでは RIP および router discovery 処理を
+全く行わないようにします。
+.It Cm no_rip
+指定したインタフェースでの全 RIP 処理を行いません。
+RIP パケットを処理するインタフェースがない場合は、
+.Nm
+は単に Router Discovery デーモンとして働きます。
+.Pp
+.Cm rdisc_adv
+または
+.Fl s
+で明示的に Router Discovery の広告を行うように指示せずに RIP を
+行わないようにすると、
+.Nm routed
+は広告を行わない Router Discovery デーモンとして働くことに注意して下さい。
+.It Cm no_ripv1_in
+受信した RIPv1 レスポンスが無視されるようになります。
+.It Cm no_ripv2_in
+受信した RIPv2 レスポンスが無視されるようになります。
+.It Cm ripv2_out
+可能な場合にマルチキャストができるよう、
+RIPv1 の出力は行わず、RIPv2 による広告を行います。
+.It Cm ripv2
+.Cm no_ripv1_in
+と
+.Cm no_ripv1_out
+を指定した場合と同じです。
+.It Cm no_rdisc
+Internet Router Discovery Protocol を無効にします。
+.It Cm no_solicit
+Router Discovery の要求を送信しません。
+.It Cm send_solicit
+たとえ point-to-point リンクであっても
+Router Discovery の要求を送信します。
+デフォルトでは Router Discovery のメッセージを聞くだけです。
+.It Cm no_rdisc_adv
+Router Discovery の広告の送信を行いません。
+.It Cm rdisc_adv
+たとえ point-to-point リンクであっても
+Router Discovery の広告を送信します。
+デフォルトでは Router Discovery のメッセージを聞くだけです。
+.It Cm bcast_rdisc
+Router Discovery のパケットをマルチキャストする代りにブロードキャストします。
+.It Cm rdisc_pref Ns \&= Ns Ar N
+Router Discovery の広告の優先度を整数
+.Ar N
+にします。
+.It Cm rdisc_interval Ns \&= Ns Ar N
+Router Discovery の広告を行う上での名目の送信間隔を N にし、その生存期間を
+3*N にします。
+.It Cm fake_default Ns \&= Ns Ar metric
+指定したインタフェースのネットワークとネットマスクを使って
+.Fl F Ar net[/mask][=metric]
+を指定した場合と同じです。
+.It Cm pm_rdisc
+.Cm fake_default
+に似ています。RIPv2 の経路がマルチキャストの場合、RIPv1 を聞いている
+マシンはそれを受信することができないので、この機能を使えば RIPv1 のデフォルト
+ルートが RIPv1 を聞いているマシンにブロードキャストされるようになります。
+.Cm fake_default
+で変更しない限り、
+デフォルトルートは metric 14 でブロードキャストされます。
+これは "能力の低い router discovery" プロトコルを提供することになります。
+.It Cm trust_gateway Ns \&= Ns Ar rname
+指定したルータや他の
+.Cm trust_gateway
+キーワードで指定したルータからの RIP パケットを受け付け、
+これら以外からのパケットは無視するようになります。
+.It Cm redirect_ok
+システムがルータとして動作してパケットのフォワードを行っている場合に、
+RIP が ICMP Redirect メッセージを許可するようになります。
+そうでなければ、ICMP Redirect メッセージは上書きされます。
+.El
+.Pp
+.Sh 関連ファイル
+.Bl -tag -width /etc/gateways -compact
+.It Pa /etc/gateways
+遠隔ゲートウェイについての情報を記述するファイル。
+.El
+.Sh 関連項目
+.Xr icmp 4 ,
+.Xr udp 4 ,
+.Xr gated 8 ,
+.Xr htable 8 ,
+.Xr rtquery 8
+.Rs
+.%T Internet Transport Protocols
+.%R XSIS 028112
+.%Q Xerox System Integration Standard
+.Re
+.Sh バグ
+ネットワークインタフェースの一方向の失敗
+(例えば、出力方向にのみ失敗するなど) を常に検出できるとは限りません。
+.Sh 歴史
+.Nm
+コマンドは
+.Bx 4.2
+から登場しました。