PC ハードウェアコンパチビリティ
訳: &a.yoshiaki; . 1 March 1997.
ハードウェアコンパチビリティの問題は現在のコンピュータ業界でもっ
とも多く起きる種類の問題であり, FreeBSDもこれに無縁ではありません.
市場にある驚くほど多様な種類の製品をサポートしたことで,安価に普及し
ている PCハードウェアで動かすことができるという FreeBSDの利点はこの
点では不利でもあります.
FreeBSDのサポートするハードウェアを徹底的に調べて提供することは不
可能ですが, このセクションでは FreeBSDに含まれるデバイスドライバとそ
のドライバがサポートするハードウェアのカタログを示します. 可能で適切
なものについては特定の製品についての注釈を含めました.
FreeBSD はボランティアプロジェクトでテスト部門には資金がありません
から, より多くの情報をこのカタログに載せるにはあなたがたユーザに
頼らなければなりません. あなた自身の経験により, あるハードウェアが
FreeBSDで動くか動かないかがわかったとしたら&a.doc;
へ e-mailして知らせてください. サポートされているハードウェアについて
の質問は, &a.questions;(詳しいことは
[を参照してください) へ
宛ててください. 情報を提供したり質問をする時は FreeBSDのバージョンと使っ
ているハードウェアのできるだけ詳しい情報を含めることを忘れないでくだ
さい.
インターネット上のリソース
] 以下のリンクはハードウェアを選ぶのに役に立ちます. FreeBSDに対して
は必要のない (あるいは適用できない) ように見えるかもしれませんが, ここ
からのハードウェアの情報のほとんどは OSに依存しないものです.
購入をする前にはあなたの選んだものがサポートされているか FreeBSDハード
ウェアガイドを注意して読んでください.
訳注: 日本国内でFreeBSDの動くハードウェアの情報を提供してい
るWWWサーバがあります.
これ以外にも情報を提供しているサーバはあります. いくつかの URLについて
は
からたどることができます.
組合せの見本
以下のハードウェアの組合せのサンプルリストはハードウェアベンダや
FreeBSD プロジェクトが保証するものではありません. この情
報は公共の利益のために公開しているものであり, 極めて数多くあるであろう
異なったハードウェアの組合せの中からのある経験のカタログに過ぎません.
やり方はいろいろあります.
場合によってはうまく行かないこともあります. 十分気をつけてください.
Jordan氏の選んだ組合せ
私の作ったワークステーションとサーバの構成はまずまずうまく行っ
ています. 私はこれを保証できるわけでもありませんし, ここにあげた組
合せがずっと "best buys"であるわけではありません. 私はできればリス
トを更新して行きますがそれがいつになるかはわかりません.
訳注: &a.jkh; 氏は FreeBSDプロジェクト[のメンバです.
マザーボード
]
はミッドレンジからハイエンドの Pentiumサーバあるいはワークステーショ
ンシステムにはよい選択です.
486クラスのマザーボードを探しているなら ASUSの を調べてみることをおすすめします (注: ASUSはこれら
を既に製造していないのは明らかなのでこれらのものはだんだん手に入
りにくくなっています).
フォルトトレラントシステムを構築したいのであればパリティメモリを
使い, 真に24時間/週7日間動作させ続けるアプリケーションであれば
ECCメモリを使うべきでしょう. ECCメモリはいくらか性能のトレードオ
フがあります (それが重要なものであるかそうでないかはあなたのアプ
リケーションによりますが). しかし, メモリエラーに対しては明らかに
フォルトトレランス性が強化されます.
ハイエンドにおいては FreeBSDでは 200MHzの P6 (Pentium Pro) CPU
を使ったIntel/Venus Pro ([) マ
ザーボードが非常によいようです. 最近の価格の下落
で最近の米国内では P6システムは十分購入の候補に
なる程度に価格が下がっています. また, 本格的なサーバ用途には
Pentium Pro を考えていいでしょう.
私が個人的に使用しているシステムでは, `make world' にかかる時間が
P5/166で3時間40分かかっていたものが, P6/200にアップグレードしたら
1時間22分にまで短くなりました - もちろん正当な比較ではありません
が,私にとっては生産性の点で P6/200は明らかな価値があるということ
を述べておきます.
注: Intel のマザーボードは従来とは異る形状で, "ATX" ケースデザイン
と呼ばれる従来とはまったく異る PCケースが必要になっています.
今あるシステムをアップグレードしようと考えているならこのことを十分
考えましょう - 私のこれまでに知る限りでは, 現在入手可能な ATXケース
はすべて 「ミドルタワー (midi-tower)」で, ドライブなどの内蔵周辺機器
を格納するスペースに制限があります. 利点としては, ほとんどの ATXケー
スは一般的な PCケースに比較して非常に品質の高いもののようであるとい
うことがあります.
][チップセット (``Natoma''と呼
ばれています) で唯一知られているコンパチビリティの問題は Matrox
Meteorビデオキャプチャー (frame-grabber) ボードを使うとシステムが
停止してしまうことです. Matrox は Intel を非難し, Intel は
Matrox を非難しています. 私たちにわかることは動かないということだ
けです. 私の P6システムで問題が起きたのはこのカードだけであり, こ
のカードは古い Triton チップセットベースのマザーボードでは問題な
く動いています.
訳注: 実際には他社の frame-grabberボードでも Natoma チップセット
のマシンで問題が起きるものがあります. ただし FreeBSDのドライバ
があり, FreeBSD上で利用できるものでは Matrox Mentor のみというこ
とになります. なお Matrox 社は新製品という形で Natoma に対応する
というコメントを出しています.
ディスクコントローラ
]これはいくらかトリッキーです. 私は ISAから PCIまですべてコンパチブ
ルな コント
ローラを使うようにすすめていましたが, 現在では ISAでは
1542CF, EISA
では Bt747c, PCIでは Adaptec 2940 をすすめるよう変わってきています.
NCR/Symbios の PCIカードも私のところではうまく動いています, ただ
し BIOS-less モデルのボード(SCSI ボード上に ROMらしいものがない
場合は, マザーボード上に SCSIアダプタのための BIOSが必要な
ボードである可能性があります 訳注: SC-200など) を使うのであれば
マザーボードがそれをサポートしているかどうか注意しなくてはなりま
せん.
PCIマシンで2つ以上の SCSIコントローラが必要となるのであれば,
PCIバスの不足を防ぐために Adaptec 3940 カードを考えてもいいでしょ
う. これは1つのスロットで2台の SCSIコントローラ(と内部バス)を持ち
ます.
ディスクドライブ
私は,極々特殊な状況を除いて 「それだけのお金をかけることができる
なら SCSIは IDEよりもよい」 と言っています. 小規模なデスクトップ構成
のシステムでも, SCSIであればディスクが安くなっていった時にサーバの
(古い入れ換えた) ディスクを比較的簡単に移し替えることができます. あ
なたが複数のマシンの管理をしているのであれば単純に容量について考え
るのではなく, 食物連鎖のように考えましょう.
私は今のところは NFSサーバや NEWSサーバのようにマルチユーザに
よる激しいディスク disk I/Oがおこなわれる用途以外ではお金をかけてま
で SCSI WIDEドライブにする必要はないと考えています.
CDROM ドライブ
私は SCSIの方が好みであるのでもちろん SCSI CDROMを選びました.
XM-3501B (現
在はキャディレスモデルの XM-5401Bがリリースされています)ドライブは
どんな時もうまく動いてくれていますが, 最近は の PX-12CS ドライブを
すっかり気に入っています. これは 12倍速のドライブで, 高性能で信頼
性も高いものです.
一般的には, 大部分の SCSI CDROM ドライブは私の見た限りではほと
んどしっかりした構造ですので 多分 HPや NECの SCSI CDROMでも問題が起き
ることはないでしょう. SCSI CDROM の価格はここ数ヶ月でかなり下落したよ
うで, 技術的に 優れた方法でありながら 現在では IDE CDROMと同じ程度の価
格になって います. もし IDE と SCSI の CDROM ドライブの間で選択す
ることができるのなら, 特に IDE を選ぶ理由はないでしょう.
CD-R (CD Recordable: WORM) ドライブ