インターネットを通じたソースツリーの同期

原作: &a.jkh;.

訳: &a.iwasaki;.28 December 1996.

インターネット接続 (または電子メール) を使用して, あなたの興味の対 象によって FreeBSD プロジェクトのソースのある一部分または全体の最新を 追いかける方法は色々あります. 私たちが提供している基本的なサービスは CVSup と CTM です:

CVSup は目下売り出し中で, sup のすべての機能プラスαをそな え, 要求するサーバのディスクスペースとネットワーク資源の観点からずっと 効果的に動作します. このため, CVSup は FreeBSD プロジェクトにおいて の大部分を置き換えました. また, sup のように pull 同期モデルで動作します.

一方, CTM はあなたが持っているソースとマスタアーカイブ上に あるそれとの対話的な比較をおこないません. そのかわりに, 前回の実行時からの変更を認識するスクリプトがマスタアーカ イブ上で一日に数回実行され, すべての変更を compress して通し番号を振り, さらに電子メールで転送できるようにエンコードします (印字可能な ASCII キャラクタのみです). 受信した後は, これらの「CTM のデルタ」は自動 的にデコード, 検査してユーザのソースのコピーに変更を適用する ctm_rmail(1) によって処理可能となります. この処理は CVSup よりずっと効率 的であり, pull モデルというよりむしろ push モデルで あるため, 私たちのサーバ資源の負荷は軽くなります.

もちろん他のトレードオフもあります. あなたが CVSup でうっかりアーカイブ の一部を消してしまっても, CVSup は壊れた部分を検出して再構築してくれます. CTM はこれをやってくれません. もしソースツリーの一部を消してしまったら, 一からやり直して (最新の CVS 「ベースデルタ」から) すべてを再構築しなければ なりません. CVSup と CTM, あるいは今では時代遅れとなってしまった sup についての 詳しい情報については, 以下の節を参照してください: &ctm; &cvsup; ⊃