X Window System
この章では
bsdinstall を用いた &os;
のインストールでは、
グラフィカルユーザインタフェースは自動的にはインストールされません。
この章では、グラフィカル環境で使われるオープンソースの
X Window System を提供する &xorg;
のインストールおよび設定方法について説明します。
その後、
デスクトップ環境およびウィンドウマネージャの探し方およびインストール方法について説明します。
自動的に &xorg; を設定し、
インストール時にウィンドウマネージャを選択できるようなインストール方法を希望するユーザは、
ウェブサイトを参照してください。
&xorg;
が対応するビデオハードウェアについてのより多くの情報は、
x.org
のウェブサイトをご覧ください。
この章を読めば以下のことがわかります。
X Window System のさまざまなコンポーネントと、
それらが互いにどのように連携しているか。
&xorg;
のインストールおよび設定方法
さまざまなウィンドウマネージャおよびデスクトップ環境のインストールおよび設定方法
&xorg;
での &truetype; フォントの使い方
GUI ログイン (XDM)
の設定方法
この章を読み始める前に以下のことを理解しておく必要があります。
で説明されているサードパーティ製ソフトウェアのインストール方法
用語の説明
X Window System のさまざまなコンポーネントについての詳細や、
それらがどのようにやり取りするかについてすべて理解する必要はありませんが、
これらのコンポーネントについて基本的なことを知っていると、
強力な武器になるでしょう。
X サーバ
X は最初からネットワークを意識してデザインされており、
クライアント - サーバ
モデルを採用しています。
このモデルでは、X サーバ
はキーボードやモニタ、
マウスが接続されたコンピュータ上で動きます。
このサーバはディスプレイの表示を管理したり、キーボード、
マウスからの入力を処理したり、
タブレットやビデオプロジェクタ等の他の装置からの入出力を処理します。
これは、ある人々を混乱させることがあります。
X での用語は彼らが想定するものとは正反対だからです。
彼らは X サーバ
は地下にある大きなパワフルなマシンであり、
X クライアント
が自分たちのデスク上にあると想像するのです。
X クライアント
XTerm や
Firefox などの各 X アプリケーションは、
クライアント
になります。
クライアントは この座標にウィンドウを描いてください
といったメッセージをサーバへ送り、サーバは
ユーザが OK ボタンを押しました
といったメッセージを送り返します。
家庭や小さなオフィスのような環境では、X サーバと
X クライアントは通常同じコンピュータ上で動いています。
X サーバを非力なコンピュータで動かし、
X アプリケーションをより高性能なマシンで動かすことも可能です。
この場合、
X のクライアントとサーバの通信はネットワーク越しに行なわれます。
ウィンドウマネージャ
X はスクリーン上でウィンドウがどのように見えるべきか、
マウスでそれらをどうやって動かすか、
ウィンドウ間を移動するのにどういうキーストロークを使うべきか、
各ウィンドウのタイトルバーはどのように見えるべきか、
クローズボタンを持つべきかどうか、
といったことは規定しません。そのかわりに、X
ではそういったことを ウィンドウマネージャ
と呼ばれるアプリケーションに任せます。ウィンドウマネージャはたくさん
あります。
これらのウィンドウマネージャの見た目や使い勝手はそれぞれ異なっています。
バーチャルデスクトップをサポートしているものもありますし、
デスクトップを操作するキーストロークをカスタマイズできたり、
スタート
ボタンやそれに類するものを持っているものもあります。
テーマに対応しており、
デスクトップの見た目や使い勝手を完全に変えられるものもあります。
ウィンドウマネージャは Ports Collection の
x11-wm カテゴリに用意されています。
それぞれのウィンドウマネージャは異なる設定機構を備えています。
手で設定ファイルを編集しなければならないものや、
設定作業のほとんどを GUI ツールで行うことができるものもあります。
デスクトップ環境
KDE や
GNOME は、デスクトップ環境です。
これらは、共通のデスクトップのタスクを実行するための完全なアプリケーションスイートを含んでいます。
オフィススイート、ウェブブラウザやゲームを含んでいるものもあります。
フォーカスポリシ
ウィンドウマネージャは、
マウスのフォーカスポリシに責任を持ちます。
このポリシは、どのウィンドウがアクティブにキーストロークを
受け付けるようにするための方法を提供し、
そして、どのウィンドウがアクティブなのかを示します。
よく知られているフォーカスポリシは
click-to-focus
と呼ばれるものです。
このポリシは、
あるウィンドウ内でマウスをクリックすればそのウィンドウがアクティブになる、
というものです。
focus-follows-mouse
ポリシでは、
マウスポインタの下にいるウィンドウがフォーカスされるというものです。
フォーカスを変えるには他のウィンドウにマウスポインタを動かすだけです。
マウスがルートウィンドウに移動した時には、
このウィンドウがフォーカスされます。
sloppy-focus
モデルでは、
マウスがルートウィンドウに移動した時には、
直前に使われていたウィンドウがフォーカスされています。
sloppy-focus では、
ポインタが別のウィンドウに移った時のみフォーカスが変わり、
現在のウィンドウから出ただけでは変わりません。
click-to-focus
ポリシでは、
マウスクリックによりアクティブなウィンドウが選択されます。
ウィンドウは前面に表示され、他のすべてのウィンドウの前にきます。
ポインタが別のウィンドウ上に移動した時でも、
すべてのキーストロークがこのウィンドウに届きます。
それぞれのウィンドウマネージャは、
それぞれのフォーカスポリシに対応しています。
すべてのものは click-to-focus をサポートしていますし、
多くのものは他の方法もサポートしています。
どのフォーカスモデルを利用可能かどうかについては、
ウィンドウマネージャのドキュメントをご覧ください。
ウィジェット
ウィジェットはクリック可能であったり、
他の方法で操作可能なすべてのユーザインタフェース用アイテムを指す用語です。
ボタンやチェックボックス、ラジオボタン、アイコン、リスト、などがそうです。
ウィジェットツールキットはグラフィカルアプリケーションを作成するために使われます。
KDE で使われている Qt や
GNOME プロジェクトで使われている GTK+
といった有名なウィジェットセットがあります。
そのため、アプリケーションのルックアンドフィールは、
アプリケーションを作成するのに使われたウィジェットツールキットに依存し、
異なります。
&xorg; のインストール
&os; では、&xorg; を
package または port からインストールできます。
バイナリ package を使うと早くインストールできますが、
カスタマイズのためのオプションは少なくなります。
&prompt.root; pkg install xorg
Ports Collection からビルドしてインストールするには、
以下のように実行してください。
&prompt.root; cd /usr/ports/x11/xorg
&prompt.root; make install clean
どちらの方法でも、完全な
&xorg; システムがインストールされます。
バイナリ package を用いる方法が、
ほとんどのユーザにとってはベストな選択となります。
経験のあるユーザ向けの最小の X システムは、x11/xorg-minimal です。
ほとんどのドキュメント、
ライブラリおよびアプリケーションはインストールされません。
アプリケーションによってはこれらの追加の要素が機能する上で必要となります。
&xorg; の設定
Warren
Block
寄稿:
&xorg;
&xorg;
クィックスタート
&xorg; は、
標準的なほとんどのビデオカード、
キーボード、ポインティングデバイスに対応しています。
ビデオカード、キーボード、入力デバイスは、
自動的に検出されるので、手動の設定は必要ありません。
自動認識に失敗したとき以外は、xorg.conf
を作成したり、
プロセスの実行は行わないでください。
もし、使用しているコンピュータですでに
&xorg; が使われているのであれば、
コンフィグレーションファイルを移動するか、削除してください。
&prompt.root; mv /etc/X11/xorg.conf ~/xorg.conf.etc
&prompt.root; mv /usr/local/etc/X11/xorg.conf ~/xorg.conf.localetc
3D アクセラレータを利用できるシステムでは、
&xorg; を実行するユーザを
video または
wheel グループに追加して、
使用できるようにしてください。
ユーザ jru
をどちらのグループでも利用できるようにするには以下のように実行してください。
&prompt.root; pw groupmod video -m jru || pw groupmod wheel -m jru
デフォルトでは TWM
ウィンドウマネージャがインストールされています。
&xorg; が起動すると、
このウィンドウマネージャが立ち上がります。
&prompt.user; startx
古いバージョンの &os; では、
テキストコンソールに戻れるようにするために、
システムコンソールは &man.vt.4; に設定する必要があります。
を参照してください。
Accelerated Video のためのユーザグループ
ビデオカードの 3D アクセラレータを有効にするには、
/dev/dri へのアクセスが必要となります。
通常は、X を実行するユーザを
video または wheel
グループに追加するするだけです。
ここでは、&man.pw.8; を使ってユーザ
slurms を
video グループ、または
video グループが存在しない時に、
wheel グループに追加しています。
&prompt.root; pw groupmod video -m slurms || pw groupmod wheel -m slurms
Kernel Mode Setting (KMS)
コンピュータが、コンソールの表示から、
X 用の高解像度の表示へと切り替える時には、
ビデオの出力 mode
が設定されている必要があります。
最近の &xorg; では、
カーネル内部のシステムを使って効率的にこれらのモードの変換をしています。
古いバージョンの &os; では、
KMS システムを用いない
&man.sc.4; が使用されています。
X を閉じた後、システムコンソールは動作をしていても、
表示に黒になります。
新しい &man.vt.4; コンソールではこの問題は起こりません。
以下の行を /boot/loader.conf に追加して
&man.vt.4; を有効にしてください。
kern.vty=vt
コンフィグレーションファイル
通常、この節で説明する手動の設定は必要ありません。
自動認識に失敗したとき以外は、
手動で設定ファイルを作成しないでください。
ディレクトリ
&xorg; は、
複数のディレクトリから設定ファイルを探します。
&os; において、設定ファイルのディレクトリは、
/usr/local/etc/X11/
が推奨されます。
このディレクトリを使うことで、
アプリケーションのファイルをオペレーティングシステムとは区別する事になります。
昔のコンフィグレーションファイルの置き場である
/etc/X11/ も機能します。
しかしながら、この場所に置くと、アプリケーションファイルと
&os; システムのファイルが混ざってしまうため、推奨されません。
単一または複数ファイル
複数のファイルを用いて、
各ファイルが特定の部分を設定するようにすると、
古い単一の xorg.conf
を用いるよりも設定が簡単になります。
これらのファイルは、
メインのコンフィグレーションファイルのディレクトリの
xorg.conf.d/ サブディレクトリに置かれます。
フルパスは、一般的に
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/
となります。
これらのファイルの例は、この節の後半で説明します。
古い単一の xorg.conf も機能しますが、
xorg.conf.d/
サブディレクトリに複数のファイルで設定する形式に比べると、
柔軟ではなく、わかりにくいものとなります。
ビデオカード
&intel;
Iron Lake (HD Graphics) および
Sandy Bridge (HD Graphics 2000) を含む
Ivy Bridge (HD Graphics 2500, 4000, および
P4000) までのほとんどの &intel;
グラフィックスは、3D acceleration に対応しています。
ドライバ名: intel
参考情報については をご覧ください。
&amd; Radeon
ATI/Radeon: 2D および 3D acceleration は、
HD6000 シリーズまでのほとんどの
Radeon カードで対応しています。
ドライバ名: radeon
参考情報については
をご覧ください。
NVIDIA
NVIDIA: いくつかの NVIDIA ドライバが
Ports Collection の x11
カテゴリから利用できます。
ビデオカードのモデルに対応するドライバをインストールしてください。
参考情報については をご覧ください。
ハイブリッドグラフィックス
ノートブックコンピュータによっては、
チップセットまたはプロセッサに組み込まれているグラフィックプロセッサユニットの他に、
追加でそれらを持つものがあります。
Optimus は、
&intel; と NVIDIA ハードウェアを組み合わせています。
Switchable Graphics または、
Hybrid Graphics は、
&intel; または &amd; プロセッサと &amd; Radeon
GPU を組み合わせています。
これらのハイブリッドなグラフィックシステムの実装は、
システムごとに異なるので、
&os; の &xorg; は、
これらのすべてのバージョンについて対応しているわけではありません。
コンピュータによっては、
片方のグラフィックアダプタを無効にしたり、
標準のビデオカードドライバの一つとともに使われる
discrete モードを選択できるような
BIOS オプションを提供しています。
たとえば、Optimus システムでは、NVIDIA GPU
を無効にできるものがあります。
その後、&intel; ビデオカードは、
&intel; ドライバで利用できます。
BIOS の設定は、
コンピュータのモデルに依存します。
システムによっては、両方の GPU
を有効にできますが、
そのようなシステムの機能を利用するには、
Device セッションにおいて、
メインの GPU
のみを使用するようなコンフィグレーションファイルを作成ことで十分です。
他のビデオカード
Ports Collection の
x11-drivers ディレクトリには、
あまり使用されないようなドライバも用意されています。
特定のドライバによりサポートされていないようなカードでも、
x11-drivers/xf86-video-vesa
で使用できるかもしれません。
このドライバは、x11/xorg
によりインストールされます。
手動でインストールするには、
x11-drivers/xf86-video-vesa
としてインストールしてください。
ビデオカードに対して、特定のドライバが見つからない場合には、
&xorg;
はこのドライバを使うことを試みます。
x11-drivers/xf86-video-scfb
も同様に、多くの UEFI および &arm;
コンピュータで動くような、
使用するカードを特定していないビデオドライバです。
ファイルでビデオドライバを設定する。
コンフィグレーションファイルにおいて
&intel; ドライバを設定するには、以下のようにしてください。
ファイルにおいて &intel; ビデオドライバを選択する。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/driver-intel.conf
Section "Device"
Identifier "Card0"
Driver "intel"
# BusID "PCI:1:0:0"
EndSection
1つ以上のビデオカードが存在する場合には、
BusID 行のコメントを外し、
希望するカードを選択するように設定できます。
ビデオカードバス ID は、
pciconf -lv | grep -B3
display で表示できます。
コンフィグレーションファイルで、Radeon
ドライバを設定するには以下のようにしてください。
ファイルにおいて Radeon ビデオドライバを設定する。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/driver-radeon.conf
Section "Device"
Identifier "Card0"
Driver "radeon"
EndSection
コンフィグレーションファイルで VESA
ドライバを設定するには、以下のようにしてください。
ファイルで VESA
ビデオドライバを設定する。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/driver-vesa.conf
Section "Device"
Identifier "Card0"
Driver "vesa"
EndSection
UEFI または &arm;
コンピュータを使うために scfb
ドライバを設定するには、以下のように設定してください。
ファイルの中で scfb
ビデオドライバを選択する。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/driver-scfb.conf
Section "Device"
Identifier "Card0"
Driver "scfb"
EndSection
モニタ
ほとんどすべてのモニタは、Extended Display
Identification Data standard (EDID)
に対応しています。
&xorg; は
EDID を使ってモニタと通信し、
対応している解像度とリフレッシュレートを検出します。
そのため、モニタを使用するのに最も適切な設定が選択されます。
モニタにより対応している他の解像度は、
コンフィグレーションファイルに希望する解像度を設定する、
または X サーバを起動後、&man.xrandr.1;
により選択が可能となります。
&man.xrandr.1; の使用
パラメータを与えずに &man.xrandr.1; を実行すると、
ビデオ出力と検出されているモニタのモードを確認できます。
&prompt.user; xrandr
Screen 0: minimum 320 x 200, current 3000 x 1920, maximum 8192 x 8192
DVI-0 connected primary 1920x1200+1080+0 (normal left inverted right x axis y axis) 495mm x 310mm
1920x1200 59.95*+
1600x1200 60.00
1280x1024 85.02 75.02 60.02
1280x960 60.00
1152x864 75.00
1024x768 85.00 75.08 70.07 60.00
832x624 74.55
800x600 75.00 60.32
640x480 75.00 60.00
720x400 70.08
DisplayPort-0 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
HDMI-0 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
この出力からは、リフレッシュレート約 60 Hz で、
スクリーン解像度 1920x1200 ピクセルの表示に
DVI-0 出力が使用されていることが分かります。
また、DisplayPort-0 および
HDMI-0 インタフェースには、
モニタは接続されていません。
&man.xrandr.1; を使用して、
他のディスプレイモードを選択できます。
たとえば、60 Hz で、1280x1024 の表示に変更するには、
以下のように実行してください。
&prompt.user; xrandr --mode 1280x1024 --rate 60
ノートブックコンピュータの外部出力を使用して、
ビデオプロジェクタに接続することがよく行われます。
出力端子のタイプおよび番号は、デバイスごとに異なります。
また、各端子の名前もドライバごとに異なります。
あるドライバが HDMI-1 と呼ぶ出力が、
別のドライバでは HDMI1
と呼ばれることもあります。
そのため、最初に &man.xrandr.1; を実行して、
利用可能な出力のすべての一覧を表示してください。
&prompt.user; xrandr
Screen 0: minimum 320 x 200, current 1366 x 768, maximum 8192 x 8192
LVDS1 connected 1366x768+0+0 (normal left inverted right x axis y axis) 344mm x 193mm
1366x768 60.04*+
1024x768 60.00
800x600 60.32 56.25
640x480 59.94
VGA1 connected (normal left inverted right x axis y axis)
1280x1024 60.02 + 75.02
1280x960 60.00
1152x864 75.00
1024x768 75.08 70.07 60.00
832x624 74.55
800x600 72.19 75.00 60.32 56.25
640x480 75.00 72.81 66.67 60.00
720x400 70.08
HDMI1 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
DP1 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
この出力からは、組み込みパネルの
LVDS1, 外部出力の
VGA1, HDMI1, そして
DP1 端子の 4 つの出力を確認できます。
プロジェクタは
VGA1 出力に接続されています。
情報を得られたので、&man.xrandr.1;
を使ってプロジェクタの標準の解像度に設定し、
デスクトップの右側にスペースを追加できます。
&prompt.user; xrandr --output VGA1 --auto --right-of LVDS1
この設定において、--auto は、
EDID
により検出された解像度とリフレッシュレートを選択します。
解像度を正しく検出できていない場合には、
--auto のかわりに、
--mode を使うことで、
解像度を固定値を与えることにより設定できます。
たとえば、ほとんどのプロジェクタでは
1024x768 の解像度で使用できるので、
この場合には、--mode 1024x768
のように設定できます。
&man.xrandr.1; は、X を起動する際に、
適切なモードを設定するように、しばしば
.xinitrc から実行されます。
モニタ解像度をファイルで設定する。
コンフィグレーションファイルでスクリーンの解像度を
1024x768 と設定するには以下のようにしてください。
スクリーンの解像度をファイルで設定する。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/screen-resolution.conf
Section "Screen"
Identifier "Screen0"
Device "Card0"
SubSection "Display"
Modes "1024x768"
EndSubSection
EndSection
EDID
を持っていないモニタもあります。その場合には、
モニタが対応している周波数の範囲を、
HorizSync および
VertRefresh
で、指定することで設定できます。
手動でモニタの周波数を設定する。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/monitor0-freq.conf
Section "Monitor"
Identifier "Monitor0"
HorizSync 30-83 # kHz
VertRefresh 50-76 # Hz
EndSection
入力デバイス
キーボード
キーボードレイアウト
キーボード上の標準化されたキーの位置を
レイアウト と呼びます。
レイアウトと他の調整可能なパラメータについては、
&man.xkeyboard-config.7; にまとめられています。
アメリカ合衆国のレイアウトがデフォルトです。
他のレイアウトを選択するには、
InputClass で、
XkbLayout および
XkbVariant オプションを設定してください。
クラスに対応するすべての入力デバイスに適用できます。
以下の例では、 oss
キー配置のフランス語のキーボードレイアウトを選択します。
キーボードレイアウトを選択する。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/keyboard-fr-oss.conf
Section "InputClass"
Identifier "KeyboardDefaults"
Driver "keyboard"
MatchIsKeyboard "on"
Option "XkbLayout" "fr"
Option "XkbVariant" "oss"
EndSection
複数のキーボードレイアウトを選択する。
アメリカ合衆国、スペイン、
ウクライナのキーボードレイアウトを、
Alt
Shift
によって切り替えるようにするには以下のように設定します。
レイアウトスイッチングコントロールや現在のレイアウトインディケータを改良するには、
x11/xxkb または、
x11/sbxkb を使ってください。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/kbd-layout-multi.conf
Section "InputClass"
Identifier "All Keyboards"
MatchIsKeyboard "yes"
Option "XkbLayout" "us, es, ua"
EndSection
キーボードから &xorg;
を終了する。
X をキーの組み合わせで終了できるように設定できます。
デフォルトでは、幾つかのアプリケーションで、
キーボードコマンドと衝突してしまう可能性があるため、
このキーの組み合わせは設定されていません。
このオプションを有効にするには、
キーボードの InputDevice
セクションを変更してください。
キーボードからの X の終了を有効にする。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/keyboard-zap.conf
Section "InputClass"
Identifier "KeyboardDefaults"
Driver "keyboard"
MatchIsKeyboard "on"
Option "XkbOptions" "terminate:ctrl_alt_bksp"
EndSection
マウスおよびポインティングデバイス
コンフィグレーションオプションにより、
多くのマウスパラメータを調整できます。
すべての一覧については、&man.mousedrv.4x; をご覧ください。
マウスボタン
xorg.conf
のマウス InputDevice セクションで、
マウスのボタンの数を設定できます。
ボタンの数を 7 に設定するには、
以下のように設定してください。
マウスボタンの数を設定する。
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/mouse0-buttons.conf
Section "InputDevice"
Identifier "Mouse0"
Option "Buttons" "7"
EndSection
手動による設定
ハードウェアによっては、&xorg;
の自動設定で適切な設定が行われなかったり、
自動設定とは別の設定にしたいときがあります。
そのような場合のため、
カスタムコンフィグレーションファイルを作成できます。
自動認識に失敗したとき以外は、
手動で設定ファイルを作成しないでください。
不必要な手動の設定を行った結果、
適切に動作しなくなるということがあります。
検出されたハードウェアをベースとした、
&xorg;
のコンフィグレーションファイルを作成できます。
このファイルは、
カスタムコンフィグレーションファイルの最初の出発点として有用です。
以下のようにすると xorg.conf
が生成されます。
&prompt.root; Xorg -configure
このコンフィグレーションファイルは、
/root/xorg.conf.new として保存されます。
必要となる変更を行った後、このファイルをテストしてください。
&prompt.root; Xorg -config /root/xorg.conf.new
新しい設定を調整してテストしたら、
ファイルに分割して、標準の場所である、
/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/
に置いてください。
&xorg; でのフォントの使用
Type1 フォント
&xorg;
に付いてくるデフォルトのフォントは、
通常のデスクトップパブリッシングアプリケーションにとっては理想的とは言えない程度のものです。
文字を大きくするとジャギーになりプロフェッショナルとは言えないようなものになりますし、
小さなフォントは頭が悪そうに見えます。
しかし、世の中には質の高い Type1 (&postscript;)
フォントがいくつかあり、
&xorg;
ではそれらを簡単に利用することができます。
例えば、URW フォントコレクション
(x11-fonts/urwfonts)
には高品質の Type1 フォント (Times Roman, Helvetica, Palatino など)
が含まれています。freefont コレクション
(x11-fonts/freefonts)
にはもっとたくさんのフォントが含まれていますが、
それらは Gimp
のようなグラフィックソフトウェアで使用するためのものであり、
スクリーンフォントとしては十分ではありません。
さらに、&xorg;
は簡単に &truetype; フォントを使うように設定することも可能です。
詳しくは、&man.X.7; のマニュアルページか
を参照してください。
上記の Type1 フォントコレクションをバイナリ package
からインストールする場合には、次のコマンドを実行してください。
&prompt.root; pkg install urwfonts
あるいは、Ports Collection
から構築してインストールするには次のコマンドを実行してください。
&prompt.root; cd /usr/ports/x11-fonts/urwfonts
&prompt.root; make install clean
freefont や他のコレクションでも同じようにします。
X サーバがこれらのフォントを検出できるようにするには
X サーバ設定ファイル (/etc/X11/xorg.conf)
の適切な場所に次のような行を加えます。
FontPath "/usr/local/share/fonts/urwfonts/"
別の方法としては、
X のセッション中に次のようなコマンドラインを実行します。
&prompt.user; xset fp+ /usr/local/share/fonts/urwfonts
&prompt.user; xset fp rehash
これは動くのですが、X
のセッションが終了すると消えてしまいます。
消えないようにするには X の起動時に読み込まれるファイル
(通常の startx セッションの場合は
~/.xinitrc, XDM
のようなグラフィカルなログインマネージャを通してログインする時は
~/.xsession) に加えておきます。
三番目の方法は新しい
/usr/local/etc/fonts/local.conf
ファイルを使うことです。
これに関しては をご覧ください。
&truetype; フォント
TrueType フォント
フォント
TrueType
&xorg; には、
&truetype; フォントのレンダリング機能が組み込まれています。
この機能を実現するために 2 つの異なるモジュールがあります。
ここでは、freetype
の方が他のフォントレンダリングバックエンドと整合性が高いので、
このモジュールを使うことにします。
freetype モジュールを使うためには
/etc/X11/xorg.conf ファイルの
"Module"
セクションに以下の行を追加するだけです。
Load "freetype"
さて、まずは &truetype; フォント用のディレクトリ
(例えば /usr/local/share/fonts/TrueType)
を作り、そこに &truetype; フォントをすべて放り込みましょう。
&apple; &mac; の &truetype;
フォントは、そのままでは使うことができませんので注意してください。
&xorg; で使うには
&unix;/&ms-dos;/&windows; 用のフォーマットでなければなりません。
ファイルを置いたら mkfontdir を使って
fonts.dir ファイルを作り、
X のフォントレンダラが新しいファイルがイントールされたことを分かるようにしてください。
mkfontdir は package
からインストールできます。
&prompt.root; pkg install mkfontdir
その後、ディレクトリに X
フォントファイルのインデックスを作成してください。
&prompt.root; cd /usr/local/share/fonts/TrueType
&prompt.root; mkfontdir
次に &truetype;
フォントのディレクトリをフォントパスに追加します。
の場合と同じように、
&prompt.user; xset fp+ /usr/local/share/fonts/TrueType
&prompt.user; xset fp rehash
とするか、もしくは xorg.conf
ファイルに FontPath 行を追加します。
これで Gimp や
Apache OpenOffice
といったすべての X アプリケーションから
&truetype; フォントを使うことができます。
(高解像度なディスプレイで見るウェブページ上のテキストみたいな)
とても小さなフォントや
(&staroffice; にあるような)
非常に大きなフォントもかなり綺麗に見えるようになることでしょう。
フォントのアンチエイリアス
フォントのアンチエイリアス
フォント
アンチエイリアス
/usr/local/share/fonts/ と
~/.fonts/ にあるすべての
&xorg; のフォントが、Xft
に対応しているアプリケーションで自動的にアンチエイリアス表示できるようになりました。
KDE, GNOME および
Firefox
のような最新のアプリケーションは、Xft に対応しています。
どのフォントがアンチエイリアスされるかを制御するため、
もしくはアンチエイリアスの特性を設定するために、
/usr/local/etc/fonts/local.conf
ファイルを作成 (すでに存在しているのなら編集) します。
多くの Xft フォントシステムの高度な機能をこのファイルを使って調整できます。
この節ではいくつか簡単なところだけを紹介します。
詳しくは、&man.fonts-conf.5; をご覧ください。
XML
このファイルは XML 形式でなければなりません。
大文字小文字の区別に注意を払い、
すべてのタグが正しく閉じられているか確認してください。
ファイルは一般的な XML ヘッダで始まり、DOCTYPE 定義と
<fontconfig>
タグがその後にきます。
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
すでに説明したように、
/usr/local/share/fonts/ と
~/.fonts/ にあるすべてのフォントは
Xft 対応のアプリケーションで利用できます。
これら 2 つのディレクトリ以外に別のディレクトリを追加したいなら、
/usr/local/etc/fonts/local.conf
に以下のような行を追加してください。
<dir>/path/to/my/fonts</dir>
新しいフォント、
特に新しいフォントディレクトリを追加したら、
フォントキャッシュを再構築してください。
&prompt.root; fc-cache -f
アンチエイリアスをかけることによって境界が少しぼやけ、
そのためにとても小さなテキストはさらに読みやすくなり、
大きなフォントでは ギザギザ
が消えるのです。
しかし、普通のテキストにかけた場合には目が疲れてしまうこともあります。
14 ポイント以下のサイズのフォントについて、
アンチエイリアスをかけないようにするには次の行を加えます。
<match target="font">
<test name="size" compare="less">
<double>14</double>
</test>
<edit name="antialias" mode="assign">
<bool>false</bool>
</edit>
</match>
<match target="font">
<test name="pixelsize" compare="less" qual="any">
<double>14</double>
</test>
<edit mode="assign" name="antialias">
<bool>false</bool>
</edit>
</match>
フォント
スペーシング
いくつかの等幅フォントは、
アンチエイリアスをかけるとスペーシングがうまくいかなくなる場合があります。
特に KDE でその傾向があるようです。
解決策の一つとして、そういったフォントのスペーシングを
100 に設定する方法があります。
そうするためには次の行を加えてください。
<match target="pattern" name="family">
<test qual="any" name="family">
<string>fixed</string>
</test>
<edit name="family" mode="assign">
<string>mono</string>
</edit>
</match>
<match target="pattern" name="family">
<test qual="any" name="family">
<string>console</string>
</test>
<edit name="family" mode="assign">
<string>mono</string>
</edit>
</match>
(これは固定サイズのフォントに "mono"
という一般的な別名をつけます) そして以下を追加します。
<match target="pattern" name="family">
<test qual="any" name="family">
<string>mono</string>
</test>
<edit name="spacing" mode="assign">
<int>100</int>
</edit>
</match>
Helvetica の様なある種のフォントは、
アンチエイリアスすると問題が起こるでしょう。
たいてい、フォントが縦に半分に切られて表示されます。
最悪の場合、アプリケーションがクラッシュします。
これを回避するには、以下を local.conf
に追加します。
<match target="pattern" name="family">
<test qual="any" name="family">
<string>Helvetica</string>
</test>
<edit name="family" mode="assign">
<string>sans-serif</string>
</edit>
</match>
local.conf の編集を終えたら、
ファイルの末尾が </fontconfig>
タグで終わるようにしてください。
これを行わなければ、変更は無視されるでしょう。
ユーザは自分だけの設定を各自の
~/.config/fontconfig/fonts.conf
に追加できます。
このファイルもこれまでの説明と同じく XML
形式を使います。
LCD スクリーン
フォント
LCD スクリーン
最後に一つ。LCD
スクリーンではサブピクセルサンプリングが必要な場合があります。
これは、基本的には (水平方向に分かれている) 赤、緑、
青の各コンポーネントを別々に扱うことによって水平方向の解像度を良くするというもので、
劇的な結果が得られます。
これを有効にするには local.conf
ファイルに次の行を加えます。
<match target="font">
<test qual="all" name="rgba">
<const>unknown</const>
</test>
<edit name="rgba" mode="assign">
<const>rgb</const>
</edit>
</match>
ディスプレイの種類にもよりますが、
rgb ではなく
bgr や vrgb、もしくは
vbgr の場合もあるので、
試してみて最も良いものを使ってください。
X ディスプレイマネージャ
Seth
Kingsley
寄稿:
X ディスプレイマネージャ
&xorg; は、
ログインセッションの管理に用いることのできる
X ディスプレイマネージャ XDM
を提供しています。XDM
はどのディスプレイサーバに接続するかを選択でき、
ログイン名とパスワードの組み合わせなど認証情報を入力できるグラフィカルなインタフェースを提供しています。
この章では、&os; 上での X
ディスプレイマネージャの設定方法について説明します。
デスクトップ環境によっては、
各環境独自のグラフィカルログインマネージャを提供しています。
GNOME ディスプレイマネージャの設定方法については、 を参照してください。
また、KDE ディスプレイマネージャの設定方法については、 を参照してください。
XDM の設定
XDM をインストールするには、
x11/xdm package または port
を使ってください。
インストール後、コンピュータの起動時に、
XDM を起動するように設定するには、
/etc/ttys
の以下のエントリを変更してください。
ttyv8 "/usr/local/bin/xdm -nodaemon" xterm off secure
off の部分を
on に変更して、保存してください。
このエントリの ttyv8 は、
XDM が
9 番目の仮想端末で起動することを示しています。
XDM の設定用ディレクトリは
/usr/local/lib/X11/xdm です。
このディレクトリには XDM
の振る舞いや見た目を変更するために用いられるファイルや、
XDM
の動作中にデスクトップを設定するためのスクリプトやプログラムがあります。
には、
これらのフィアルの機能についてまとめられています。
これらのファイルの正確な文法や使用方法については、&man.xdm.1;
に記述されています。
XDM 設定ファイル
ファイル
説明
Xaccess
XDM
に接続するためのプロトコルは X Display
Manager Connection Protocol (XDMCP)
と呼ばれます。
このファイルにはリモートのマシンからの
XDMCP
接続をコントロールするためのルールセットが書かれます。
デフォルトでは、どのクライアントからの接続も拒否します。
Xresources
このファイルは、XDM
ディスプレイの chooser およびログインスクリーンを設定します。
デフォルトの設定は、シンプルな長方形のログインウィンドウで、
コンピュータのホスト名がログインウィンドウの上部に大きなフォントで表示され、
その下に Login:
および Password:
のプロンプトが表示されます。
このファイルのフォーマットは &xorg;
のドキュメントで記述されている
app-defaults ファイルのものと同じです。
Xservers
これは、chooser
がログインの選択肢として提供するローカルおよびリモートのディスプレイの一覧です。
Xsession
XDM
でユーザのログイン時に実行されるデフォルトのセッションスクリプトです。
通常、各ユーザは ~/.xsession
というカスタマイズしたセッションスクリプトを持っており、
こちらが優先されます。
Xsetup_*
これらは chooser
やログインインタフェースが表示される前に自動的に実行されるアプリケーションです。
それぞれのディスプレイに対して、Xsetup_*
(* はローカルのディスプレイ番号)
という名前のついたスクリプトがあります。
典型的な使い方は xconsole
のようなバックグラウンドで動かすプログラムを一つか二つ起動することです。
xdm-config
このマシンで動いているすべてのディスプレイのグローバルな設定
xdm-errors
このファイルにはサーバプログラムからのエラーが書き出されます。
XDM
が起動しようとしているディスプレイがなんらかの理由でハングした場合、
このファイルのエラーメッセージを見てください。
これらのメッセージは各ユーザの
~/.xsession-errors
ファイルにもセッション毎に書き出されます。
xdm-pid
現在動いている XDM
のプロセス ID。
リモートアクセスの設定
デフォルトでは、XDM
を使ってログインできるのは、同じシステムのユーザのみです。
あるディスプレイサーバに他のシステムのユーザが接続できるようにするためには、
アクセスコントロールのルールを編集し、
コネクションリスナを有効にする必要があります。
XDM
が他のリモートコネクションを待ち受けるようにするためには、
xdm-config の
DisplayManager.requestPort
行を、行頭に !
を置くことでコメントアウトしてください。
! SECURITY: do not listen for XDMCP or Chooser requests
! Comment out this line if you want to manage X terminals with xdm
DisplayManager.requestPort: 0
変更点を保存して、XDM
を再起動してください。リモートアクセスを制限するには、
/usr/local/lib/X11/xdm/Xaccess
にある例を参考にしたり、詳細について
&man.xdm.1; を参照してください。
デスクトップ環境
Valentino
Vaschetto
寄稿:
この節では、良く使われている 3 つのデスクトップ環境を
&os; 上でにインストールする方法について解説します。
デスクトップ環境とは、
単なるウィンドウマネージャから完全なデスクトップアプリケーションスイートまでカバーします。
Ports Collection の x11-wm カテゴリには、
100 を超えるデスクトップ環境が用意されています。
GNOME
GNOME
GNOME
はユーザフレンドリなデスクトップ環境です。
アプリケーションを起動したりステータスを表示するパネル、
デスクトップ、ツールおよびアプリケーション群、
そしてアプリケーションが互いにうまくやり取りできるような仕組みが含まれています。
&os; 上の GNOME
に関するもっと詳しい情報は、http://www.FreeBSD.org/gnome.
で見ることができます。
このウェブサイトには、&os; での GNOME
のインストール、設定、管理に関する多くの情報があります。
このデスクトップ環境は、package からインストールできます。
&prompt.root; pkg install gnome3
ports から GNOME
を構築するには、以下のコマンドを実行してください。
GNOME は大きなアプリケーションなので、
コンパイルには高速のコンピュータでも時間がかかります。
&prompt.root; cd /usr/ports/x11/gnome3
&prompt.root; make install clean
GNOME を使用するには、
/proc
ファイルシステムをマウントする必要があります。
以下を /etc/fstab に追加して、
システムの起動中にこのファイルシステムをマウントするように設定してください。
proc /proc procfs rw 0 0
GNOME は、
メッセージバスおよびハードウェアアブストラクションに
D-Bus および
HAL を使います。
これらのアプリケーションは、GNOME
の依存として自動的にインストールされます。
/etc/rc.conf の中で、
システムの起動時にスタートするように有効にしてください。
dbus_enable="YES"
hald_enable="YES"
インストール後、
GNOME を起動するように
&xorg; を設定してください。
最も簡単な方法は、GNOME ディスプレイマネージャ
GDM を使うことです。
GDM は、
GNOME package または port
の一部としてインストールされます。
有効にするには、以下の行を /etc/rc.conf
に追加してください。
gdm_enable="YES"
GNOME のすべてのサービスを、
起動するようにしておくと良いでしょう。
このように設定するには、以下の行を /etc/rc.conf
に追加してください。
gnome_enable="YES"
システムを再起動すると、GDM
が自動的に起動します。
GNOME を起動するもう一つの方法は、
.xinitrc を適切に設定した後で、
コマンドラインから startx と入力する方法です。
.xinitrc が既にある場合には、
ウィンドウマネージャを起動する行を
/usr/local/bin/gnome-session
を起動するように変更してください。
このファイルが存在しなければ、
次のコマンドで作成してください。
&prompt.user; echo "exec /usr/local/bin/gnome-session" > ~/.xinitrc
3 つめの方法は、XDM
をディスプレイマネージャとして使う方法です。
この場合は、実行可能な .xsession
というファイルを作成してください。
&prompt.user; echo "#!/bin/sh" > ~/.xsession
&prompt.user; echo "exec /usr/local/bin/gnome-session" >> ~/.xsession
&prompt.user; chmod +x ~/.xsession
KDE
KDE
KDE
はもう一つの使いやすいデスクトップ環境です。
このデスクトップは、統一されたルックアンドフィール、
標準化されたメニューおよびツールバー、
キーバインディング、カラースキーム、国際化、
一元化されたダイアログベースのデスクトップ設定とともに、
アプリケーションのスイートを提供します。
KDE の詳細については http://www.kde.org/
をご覧ください。
KDE に関する
&os; 特有の情報については、http://freebsd.kde.org
をご覧ください。
KDE package
をインストールするには以下のように実行してください。
&prompt.root; pkg install x11/kde4
KDE port
を構築するには、以下のコマンドを使ってください。
port のインストールでは、
インストールするアプリケーションを選択するためのメニューが表示されます。
KDE は大きなアプリケーションなので、
高速のコンピュータでもコンパイルには時間がかかります。
&prompt.root; cd /usr/ports/x11/kde4
&prompt.root; make install clean
KDE
ディスプレイマネージャ
KDE では、
/proc
ファイルシステムをマウントする必要があります。
以下の行を /etc/fstab に追加して、
システム起動時にこのファイルシステムが自動的にマウントされるように設定してください。
proc /proc procfs rw 0 0
KDE は、
メッセージバスおよびハードウェアアブストラクションに
D-Bus および
HAL を使います。
これらのアプリケーションは、KDE
の依存として自動的にインストールされます。
/etc/rc.conf の中で、
システムの起動時にスタートするように有効にしてください。
dbus_enable="YES"
hald_enable="YES"
KDE をインストールすると、
KDE のディスプレイマネージャ KDM
もインストールされます。
このディスプレイマネージャを有効にするには、以下の行を
/etc/rc.conf に追加してください。
kdm4_enable="YES"
KDE を起動するもう一つの方法は、
コマンドラインから startx を実行する方法です。
このコマンドを実行するには、~/.xinitrc
に以下の行を追加してください。
exec /usr/local/bin/startkde
KDE を起動する 3 つめの方法は、
XDM を利用する方法です。
この方法を使うには、以下のようにして実行可能な
~/.xsession を作成してください。
&prompt.user; echo "#!/bin/sh" > ~/.xsession
&prompt.user; echo "exec /usr/local/bin/startkde" >> ~/.xsession
&prompt.user; chmod +x ~/.xsession
KDE を起動した後は、
ビルトインヘルプシステムから、
さまざまなメニューおよびアプリケーションの使用方法などのより詳しい情報を参照できます。
Xfce
Xfce は
GNOME で使われている
GTK+ ツールキットをベースにしたデスクトップ環境ですが、より軽量、
シンプルでかつ効率的でありながら使いやすいデスクトップ環境です。
すべての設定が可能で、メニュー、
アプレットおよびアプリケーションランチャを含むメインパネル、
ファイルマネージャ、サウンドマネージャを提供し、
テーマに対応しています。
速くて軽く、効率的なため、古いマシンや遅いマシン、
メモリの限られたマシンに向いています。
Xfce に関する詳しい情報は http://www.xfce.org
で得られます。
Xfce package
をインストールするには、次のように実行してください。
&prompt.root; pkg install xfce
また、port を構築するには以下のようにしてください。
&prompt.root; cd /usr/ports/x11-wm/xfce4
&prompt.root; make install clean
GNOME や
KDE とは異なり、
Xfce は、
ログインマネージャを提供していません。
コマンドラインから startx を実行して
Xfce を起動するには、
以下のように Xfce のエントリを
~/.xinitrc に追加してください。
&prompt.user; echo "exec /usr/local/bin/startxfce4 --with-ck-launch" > ~/.xinitrc
もう一つの方法は XDM
を用いる方法です。この方法を使うには、
実行可能な .xsession を作成してください。
&prompt.user; echo "#!/bin/sh" > ~/.xsession
&prompt.user; echo "exec /usr/local/bin/startxfce4 --with-ck-launch" >> ~/.xsession
&prompt.user; chmod +x ~/.xsession
Compiz Fusion のインストール
魅力的な 3D 効果を使うと、
デスクトップコンピュータを使う楽しさがさらに増えることでしょう。
Compiz Fusion
のインストールは簡単ですが、設定の際には、port
の文書には記載されていないような作業が必要となることがあります。
&os; nVidia ドライバの設定
デスクトップ効果は、
グラフィックカードに極めて高い負荷をかけることがあります。
nVidia ベースのグラフィックカードにおいて、
良いパフォーマンスを出すには、
プロプリエタリなドライバが必要となります。
他のグラフィックカードを使っているユーザは、この節を飛ばし、
xorg.conf の設定に進んでください。
必要となる nVidia ドライバについては、
この問題に関する
FAQ を参照して決めてください。
使用しているカードに対する適切なドライバが決まれば、
インストール作業は他の package
をインストールするのと同じように簡単です。
たとえば、
最新のドライバをインストールするには以下のように実行してください。
&prompt.root; pkg install x11/nvidia-driver
このドライバはカーネルモジュールを作成するので、
このモジュールをシステムの起動時に読み込むように設定してください。
以下の行を /boot/loader.conf
に追加してください。
nvidia_load="YES"
動作しているカーネルに、
カーネルモジュールを今すぐ読み込ませるには、
kldload nvidia
のようなコマンドを実行してください。
しかしながら、&xorg;
のバージョンによっては、
起動時にドライバが読み込まれていないと正しく動かないもありますので、
注意してください。/boot/loader.conf
を編集後は、再起動してください。
読み込まれたカーネルモジュールを使うには、
通常は、xorg.conf
ファイルの一つの行をプロプリエタリなドライバを使うように変更するだけです。
/etc/X11/xorg.conf において、
以下の行を探し出してください。
Driver "nv"
この行を以下のように変更してください。
Driver "nvidia"
いつものように GUI を起動すると、nVidia
のスプラッシュが表示されます。
すべてはこれまで通りに動作するはずです。
デスクトップ効果のための xorg.conf の設定
Compiz Fusion を有効にするには
/etc/X11/xorg.conf
を変更する必要があります。
コンポジット効果を有効にするには、
以下のセクションを追加してください。
Section "Extensions"
Option "Composite" "Enable"
EndSection
以下のような Screen
セクションの場所を見つけてください。
Section "Screen"
Identifier "Screen0"
Device "Card0"
Monitor "Monitor0"
...
(Monitor
の後に)
次の二つの行を追加してください。
DefaultDepth 24
Option "AddARGBGLXVisuals" "True"
あなたが使用したいと考えているスクリーン解像度に対応する
Subsection
を探してください。
たとえば、1280x1024 を使用する予定であれば、
次のようなセクションを探してください。
もし希望の解像度の subsection がなければ、
手動でそのエントリを追加してください。
SubSection "Display"
Viewport 0 0
Modes "1280x1024"
EndSubSection
デスクトップコンポジットで
24 ビットのカラーが必要であれば、上述の subsection
を以下のように変更してください。
SubSection "Display"
Viewport 0 0
Depth 24
Modes "1280x1024"
EndSubSection
最後に、Module
セクションに
glx
および extmod
モジュールが読み込まれるように設定されていることを確認してください。
Section "Module"
Load "extmod"
Load "glx"
...
前述の設定は、
x11/nvidia-xconfig を
(root 権限で) 実行することで自動的に設定できます。
&prompt.root; nvidia-xconfig --add-argb-glx-visuals
&prompt.root; nvidia-xconfig --composite
&prompt.root; nvidia-xconfig --depth=24
Compiz Fusion のインストールおよび設定
Compiz Fusion のインストールは、
他の package と同様に簡単です。
&prompt.root; pkg install x11-wm/compiz-fusion
インストールが終了したら、グラフィックデスクトップを起動して、
端末から以下のコマンドを通常のユーザで実行してください。
&prompt.user; compiz --replace --sm-disable --ignore-desktop-hints ccp &
&prompt.user; emerald --replace &
使っているウィンドウマネージャ (GNOME
では、Metacity) が、
Compiz Fusion に置き換えられるため、
画面は数秒間ちらつきます。
Emerald がウィンドウデコレーション
(たとえば、閉じる、最小化、最大化ボタンタイトルバーなど)
を取り扱います。
このコマンドをスクリプトに変換して、
(たとえば GNOME デスクトップの
Sessions
に追加して)
起動時に自動的に実行されるようにすることもできます。
#! /bin/sh
compiz --replace --sm-disable --ignore-desktop-hints ccp &
emerald --replace &
これを、たとえば start-compiz
という名前でホームディレクトリに保存して、
以下のように実行可能にしてください。
&prompt.user; chmod +x ~/start-compiz
GUI を使って、このスクリプトを
(GNOME デスクトップの
System,
Preferences,
Sessions にある)
Startup Programs に追加してください。
すべての希望する効果と設定を選択するには、
(もう一度通常のユーザで)
Compiz Config Settings Manager
を実行してください。
&prompt.user; ccsm
GNOME では、
System,
Preferences
メニューから選択することも出来ます。
ビルドの際に gconf support
を選択していたのであれば、
gconf-editor を使って
apps/compiz 以下を見ることで、
これらの設定を確認することも出来ます。
トラブルシューティング
もしマウスが動作しなければ、
先へ進む前にマウスの設定を行う必要があります。
最近の Xorg では、デバイスの自動認識のため、
xorg.conf の
InputDevice セクションは無視されます。
古い設定の記述を利用するには、
このファイルの ServerLayout もしくは、
ServerFlags
セクションに以下の行を追加してください。
Option "AutoAddDevices" "false"
これで、以前のバージョンのように、入力デバイスを
(キーボードレイアウトの変更のように)
必要なオプションを用いて設定できるようになります。
すでに説明したように、デフォルトで
hald
デーモンがキーボードを自動的に認識します。
キーボードレイアウトやモデルを正しく認識しない場合でも、
GNOME,
KDE もしくは
Xfce
のようなデスクトップ環境が、
キーボードの設定ツールを提供しています。
しかしながら、
&man.setxkbmap.1; ユーティリティや
hald の設定ルールを利用することで、
キーボードのプロパティを直接設定できます。
たとえば、フランス語のレイアウトの PC 102
キーボードを使いたい場合には、
hald のキーボード設定ファイル
x11-input.fdi を作成し、
/usr/local/etc/hal/fdi/policy
ディレクトリに保存してください。
このファイルは以下を含んでいる必要があります。
<?xml version="1.0" encoding="iso-8859-1"?>
<deviceinfo version="0.2">
<device>
<match key="info.capabilities" contains="input.keyboard">
<merge key="input.x11_options.XkbModel" type="string">pc102</merge>
<merge key="input.x11_options.XkbLayout" type="string">fr</merge>
</match>
</device>
</deviceinfo>
このファイルがすでに存在する場合には、
キーボードの設定に関する部分をただ単にコピーし、
ファイルに追加してください。
hald
がこのファイルを読み込むように、
コンピュータを再起動してください。
X 端末やスクリプトから以下のコマンドラインを実行することでも、
同様に設定できます。
&prompt.user; setxkbmap -model pc102 -layout fr
/usr/local/share/X11/xkb/rules/base.lst
には、利用可能なキーボード、
レイアウトおよびオプションの一覧があります。
&xorg;
のチューニング
xorg.conf.new
設定ファイルを好みに合うように調整できます。
&man.emacs.1; や &man.ee.1;
のようなテキストエディタでファイルを開いてください。
古いモニタや、通常とは異なるモデルで、
同期周波数の自動認識に対応していない場合には、
以下のような設定を xorg.conf.new の
"Monitor"
セクションの下に加えてください。
Section "Monitor"
Identifier "Monitor0"
VendorName "Monitor Vendor"
ModelName "Monitor Model"
HorizSync 30-107
VertRefresh 48-120
EndSection
ほとんどのモニタは同期周波数の自動認識に対応しているので、
これらの値を手動で入力する必要はありません。
自動認識に対応していないモニタでは、
ダメージの可能性を避けるため、
メーカーが提供している値のみを入力してください。
X はモニタが対応していれば DPMS (Energy Star)
機能を使うことができます。
&man.xset.1; プログラムでタイムアウトをコントロールしたり、
強制的にスタンバイ、サスペンドや電源オフにすることができます。
モニタの DPMS 機能を有効にしたい場合は、
"Monitor"
セクションに次の行を加えてください。
Option "DPMS"
xorg.conf
xorg.conf.new
設定ファイルはエディタで開いたままにしておき、
デフォルトの解像度と色数を好みで選んでください。
"Screen"
セクションで定義されます。
Section "Screen"
Identifier "Screen0"
Device "Card0"
Monitor "Monitor0"
DefaultDepth 24
SubSection "Display"
Viewport 0 0
Depth 24
Modes "1024x768"
EndSubSection
EndSection
DefaultDepth というキーワードは
実行時のデフォルトの色数について記述するためのものです。
&man.Xorg.1; のコマンドラインスイッチ
が使用された場合はそちらが優先されます。
Modes というキーワードは、
与えられた色数におけるデフォルトの解像度を記述しておくためのものです。
ターゲットのシステムのグラフィックハードウェアによって定義されている、
VESA スタンダードモードのみがサポートされていることに注意してください。
上の例ではデフォルトの色数はピクセルあたり 24 ビットであり、
この色数での解像度は 1024 ピクセル× 768 ピクセルです。
最後に、設定ファイルを保存し、
上の例にあるようにテストしてみてください。
トラブルシューティングの過程で助けとなるツールのひとつに
&xorg; のログファイルがあります。
これには、&xorg;
サーバが検知したデバイスそれぞれについての情報があります。
&xorg; のログファイル名は
/var/log/Xorg.0.log
という形式です。実際のログファイル名は
Xorg.0.log から
Xorg.8.log のように変わります。
すべてうまくいったなら、設定ファイルを &man.Xorg.1;
が見つけることができる共通の場所に置きます。
これは、通常は /etc/X11/xorg.conf や
/usr/local/etc/X11/xorg.conf です。
&prompt.root; cp xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf
これで &xorg; の設定は完了です。
&man.startx.1; ユーティリティで
&xorg; を起動できます。
&man.xdm.1; を使って &xorg;
サーバを起動することもできます。
&intel; i810
グラフィックチップセットの設定
Intel i810 graphic chipset
&intel; i810 統合チップセットを設定するには、
&xorg; にカードを制御させるために
AGP プログラミングインタフェースである
agpgart が必要になります。
詳しくは、&man.agp.4;
ドライバのマニュアルページをご覧ください。
このドライバを用いることで、
他のグラフィックボードと同様に設定を行うことができるようになります。
カーネルに &man.agp.4; ドライバが組み込まれていないシステムでは、
このモジュールを &man.kldload.8;
を使って読み込もうとしても動作しないことに注意してください。
このドライバは、
起動時にカーネル内に存在するようにカーネル内部に組み込むか、
/boot/loader.conf
を使わなければなりません。
ワイドスクリーンフラットパネルの追加
ワイドスクリーンフラットパネルコンフィグレーション
この節では、設定に関する幾分高度な知識を必要とします。
これまでに述べた標準ツールを使って設定に失敗する場合は、
ログファイルを参照してください。
ログファイルには、
設定のために有用な情報が十分含まれています。
テキストエディタを使用する必要があるでしょう。
現在のワイドスクリーン
(WSXGA, WSXGA+, WUXGA, WXGA, WXGA+ など) は、
16:10 や 10:9 形式、または
(問題を含む可能性のある) 他のアスペクト比に対応しています。
以下は、16:10 アスペクト比のスクリーン解像度の例です。
2560x1600
1920x1200
1680x1050
1440x900
1280x800
これらの解像度のひとつを以下のように
"Screen" セクション の
可能な Mode に追加してください。
Section "Screen"
Identifier "Screen0"
Device "Card0"
Monitor "Monitor0"
DefaultDepth 24
SubSection "Display"
Viewport 0 0
Depth 24
Modes "1680x1050"
EndSubSection
EndSection
&xorg; は、I2C/DDC
情報を通してワイドスクリーンの解像度に関する情報を取得できるので、
モニタの周波数や解像度の範囲を把握しています。
もし、これらの ModeLines
がドライバに存在しないのであれば、
&xorg;
にヒントを与えなけれならないでしょう。
ModeLine
を手動で設定するのに十分な情報を
/var/log/Xorg.0.log
から得ることができます。
以下のような情報を探してください。
(II) MGA(0): Supported additional Video Mode:
(II) MGA(0): clock: 146.2 MHz Image Size: 433 x 271 mm
(II) MGA(0): h_active: 1680 h_sync: 1784 h_sync_end 1960 h_blank_end 2240 h_border: 0
(II) MGA(0): v_active: 1050 v_sync: 1053 v_sync_end 1059 v_blanking: 1089 v_border: 0
(II) MGA(0): Ranges: V min: 48 V max: 85 Hz, H min: 30 H max: 94 kHz, PixClock max 170 MHz
これは EDID と呼ばれる情報です。
この情報を用いて ModeLine
を作成するには、
正しい順番に数字を入力するだけです。
ModeLine <name> <clock> <4 horiz. timings> <4 vert. timings>
この例では Monitor セクション の
ModeLine
は以下のようになります。
Section "Monitor"
Identifier "Monitor1"
VendorName "Bigname"
ModelName "BestModel"
ModeLine "1680x1050" 146.2 1680 1784 1960 2240 1050 1053 1059 1089
Option "DPMS"
EndSection
以上の簡単な編集作業が終わったら、
新しいワイドスクリーンモニタ上で X が動作するでしょう。
Compiz Fusion 使用時のトラブルシューティング
Compiz Fusion
をインストールし、説明されたようにコマンドを実行すると、
ウィンドウのタイトルバーやボタンが表示されません。
何が問題でしょうか?
おそらく /etc/X11/xorg.conf
の設定が行われていていないのでしょう。
このファイルを詳細に確認してください。特に
DefaultDepth および
AddARGBGLXVisuals
ディレクティブを確認してください。
Compiz Fusion
を起動するコマンドを実行すると、X サーバがクラッシュし、
コンソールに戻ります。何が問題でしょうか?
/var/log/Xorg.0.log
ファイルを確認すると、
X の起動時のエラーメッセージを探し出すことができます。
多くの場合は、以下のようなものです。
(EE) NVIDIA(0): Failed to initialize the GLX module; please check in your X
(EE) NVIDIA(0): log file that the GLX module has been loaded in your X
(EE) NVIDIA(0): server, and that the module is the NVIDIA GLX module. If
(EE) NVIDIA(0): you continue to encounter problems, Please try
(EE) NVIDIA(0): reinstalling the NVIDIA driver.
これは通常 &xorg;
をアップグレードした時に起きる現象です。
x11/nvidia-driver package
をインストールして glx を再構築してください。