.ig \"-*- nroff -*- Copyright (C) 1989-1995 Free Software Foundation, Inc. Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual provided the copyright notice and this permission notice are preserved on all copies. Permission is granted to copy and distribute modified versions of this manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice identical to this one. Permission is granted to copy and distribute translations of this manual into another language, under the above conditions for modified versions, except that this permission notice may be included in translations approved by the Free Software Foundation instead of in the original English. .. .\" jpman %Id: troff.1,v 1.4 1997/07/26 21:50:12 horikawa Stab % .ie t .ds tx T\h'-.1667m'\v'.224m'E\v'-.224m'\h'-.125m'X .el .ds tx TeX .\" Like TP, but if specified indent is more than half .\" the current line-length - indent, use the default indent. .de Tp .ie \\n(.$=0:((0\\$1)*2u>(\\n(.lu-\\n(.iu)) .TP .el .TP "\\$1" .. .\" The BSD man macros can't handle " in arguments to font change macros, .\" so use \(ts instead of ". .tr \(ts" .TH TFMTODIT 1 "8 September 1996" "Groff Version 1.10" .SH 名称 troff \- 文書をフォーマットする .SH 書式 .nr a \n(.j .ad l .nr i \n(.i .in +\w'\fBtroff 'u .ti \niu .B troff .de OP .ie \\n(.$-1 .RI "[\ \fB\\$1\fP" "\\$2" "\ ]" .el .RB "[\ " "\\$1" "\ ]" .. .OP \-abivzCER .OP \-w name .OP \-W name .OP \-d cs .OP \-f fam .OP \-m name .OP \-n num .OP \-o list .OP \-r cn .OP \-T name .OP \-F dir .OP \-M dir .RI "[\ " files\|.\|.\|. "\ ]" .br .ad \na .SH 解説 本マニュアルでは、groff ドキュメントフォーマットシステムの一部である GNU バージョンの .B troff について記述します。本コマンドは UNIX troff と 高い互換性を持ちます。通常 troff は groff コマンドから起動されます。 groff はまた、適切な前処理プログラムと後処理プログラムを適切なオプショ ンで、適切な順序で起動します。 .SH オプション .TP \w'\-dname=s'u+2n .B \-a .SM ASCII 文字のみの近似的な出力を行います。 .TP .B \-b 各警告とエラーメッセージに対するバックトレースを表示します。これは、 警告やエラーの原因を調べるのに有用です。出力される行番号は必ずしも正し くはありません。 .B as や .B am リクエストにより行番号を誤認する可能性がある からです。 .TP .B \-i 指定されたファイルをすべて処理したあとに、標準入力も読み込み、処理します。 .TP .B \-v バージョン番号を表示します。 .TP .BI \-w name .I name で指定した分類の警告を行います。指定できる .I name は、後述の警告のサブセクションを参照してください。 .B \-w オプションは複数指定できます。 .TP .BI \-W name .I name で指定した分類の警告を行いません。 .B \-W オプションは複数指定することが できます。 .TP .B \-E エラーメッセージを一切出力しません。 .TP .B \-z フォーマットした結果を出力しません。 .TP .B \-C 互換モードにします。 .TP .BI \-d cs .TQ .BI \-d name = s マクロ .I c または .I name を文字列 .I s と定義します。 .I c は 1 文字のマクロ名です。 .TP .BI \-f fam .I fam をデフォルトのフォントファミリとして使用します。 .TP .BI \-m name マクロファイル .BI tmac. name を読み込みます。通常、ディレクトリ .B /usr/share/tmac が検索されます。 .TP .B \-R .B troffrc を読みません。 .TP .BI \-n num 最初のページ番号を .I num とします。 .TP .BI \-o list .I list で指定したページのみを出力します。 .I list は、コンマで区切られ たページ範囲の列です。ページ範囲の指定方法は以下のとおりです: .I n は .I n ペー ジの出力、 .IB m \- n は .I m ページから .I n ページまでの出力、 .B \-n は .I n ページまでの 出力、 . IB n \- は .I n ページ以降の出力を意味します。 .B troff はリストの最後のページを印刷し終えると終了します。 .TP .BI \-r cn .TQ .BI \-r name = n 数値レジスタ .I c または .I name の値を .I n とします。 .I c は 1 文字の名前です。 .I n は troff で扱える数式です。 .TP .BI \-T name デバイス .I name 用の出力を生成します。デフォルトは ps です。 .TP .BI \-F dir フォントファイルと .B DESC ファイルを検索するのに、ディレクトリ .I dir 以下の .BI dev name .RI ( name は出力デバイス名) を探します。通常フォントは .B /usr/share/groff_font から検索されますが、本オプションで指定したディレ クトリのほうが先に検索されます。 .TP .BI \-M dir .B /usr/share/tmac の前に、指定したディレクトリ .I dir からマクロファイルを検索します。 .SH 使用法 ここでは Unix troff には無い機能のみを説明します。 .SS 長い名前 数値レジスタ、フォント、文字列/マクロ/転換、 特殊文字のそれぞれの名前の長さは任意です。 エスケープシーケンス中、すなわち 2 文字の名前 .BI ( xx を使用可能な場所で、 任意の長さの名前 .BI [ xxx ] を使用可能です。 .TP .BI \e[ xxx ] .IR xxx で呼ばれる特殊文字を表示します。 .TP .BI \ef[ xxx ] フォント .IR xxx を設定します。 .TP .BI \e*[ xxx ] 文字列 .IR xxx を挿入する。 .TP .BI \en[ xxx ] 数値レジスタ .IR xxx を挿入する。 .SS 分数のポイントサイズ .I スケールドポイントは 1/sizescale ポイントです。ここで sizescale は .B DESC ファイルで指定されます (デフォルト値は 1です)。 また、新しいスケールインジケータ .B z があります。 これは sizescale 倍する効果があります。 troff におけるリクエストおよびエスケープシーケンスは ポイントサイズを表す引数をスケールドポイント単位で表されているとして 解釈しますが、 このような引数の評価はデフォルトのスケールインジケータ .BR z にて行います。 このように取り扱われる引数には、 .B ps リクエストの引数、 .B cs リクエストの 3 番目の引数、 .B tkf リクエストの 2 番目および 4 番目の引数、 .B \eH エスケープシーケンスの引数、 .B \es エスケープシーケンスの変形で数値式を引数として取るものとがあります。 .LP .\" 例えばサイズスケールを 1000 とします; 例えば sizescale を 1000 とします; この場合スケールドポイントはミリポイントとなります; リクエスト .B .ps 10.25 は .B .ps 10.25z と同じですし、ポイントサイズは 10250 スケールドポイントに設定されます。 これは 10.25 ポイントと等しい値です。 .LP 数値レジスタ .B \en(.s はポイントサイズを 10 進数分数のポイント単位で返します。 新しい数値レジスタ .B \en[.ps] もあり、これはスケールドポイント単位でのポイントサイズを返します。 .LP デフォルトのスケールインジケータが .BR u , .B z のどちらでもない数式中で .B z スケールインジケータを使用するのは無意味でしょう。 .B troff はこのようなことを禁止します。 同様に、 .BR z がデフォルトのスケールインジケータであった数式において .BR z , .B u のどちらでもないスケールインジケータを使用するのは無意味でしょう。 .B troff はこのようなことを禁止します。 .LP また、新しいスケールインジケータ .B s があります。これはもとの値をスケールドポイントの単位数で逓倍します。 例えば、 .B \en[.ps]s は .B 1m と同じです。 .BI s, .B z スケールインジケータを混同しないようにして下さい。 .SS 数値式 .LP 括弧内の数式中に空白を含めることが許されます。 .LP .B M は em の 1/100 を意味します。 .TP .IB e1 >? e2 .I e1 と .I e2 とで小さくない方。 .TP .IB e1 .\" USAGE から Incompatibilities まで訳出 (Dec 23, 1996) .\" Norihiro Kumagai .\" 訳チェック (Jan 5, 1997)