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path: root/ja_JP.eucJP/man/man1/tr.1
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.\" Copyright (c) 1991, 1993
.\"	The Regents of the University of California.  All rights reserved.
.\"
.\" This code is derived from software contributed to Berkeley by
.\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.
.\"
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.\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND
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.\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE
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.\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY
.\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF
.\" SUCH DAMAGE.
.\"
.\"     @(#)tr.1	8.1 (Berkeley) 6/6/93
.\" %FreeBSD: src/usr.bin/tr/tr.1,v 1.24 2003/08/05 07:53:28 ache Exp %
.\"
.\" $FreeBSD$
.\"
.Dd October 11, 1997
.Dt TR 1
.Os
.Sh 名称
.Nm tr
.Nd 文字の置換
.Sh 書式
.Nm
.Op Fl Ccsu
.Ar string1 string2
.br
.Nm
.Op Fl Ccu
.Fl d
.Ar string1
.br
.Nm
.Op Fl Ccu
.Fl s
.Ar string1
.br
.Nm
.Op Fl Ccu
.Fl ds
.Ar string1 string2
.Sh 解説
.Nm
ユーティリティは、選択された文字を置き換え、または削除しながら
標準入力を標準出力にコピーします。
.Pp
以下のオプションが利用できます:
.Bl -tag -width Ds
.It Fl C
.Ar string1
に含まれる文字の補集合を表します。
つまり
.Dq Fl C Li ab
は、
.Ql a
と
.Ql b
を除く全ての文字を含みます。
.It Fl c
.Fl C
と同じですが、
.Ar string1
に含まれるバイト値の補集合となります。
.It Fl d
入力から、
.Ar string1
に含まれる文字を削除します。
.It Fl s
最後の引数 (
.Ar string1
か
.Ar string2
のどちらか) に含まれている同一の文字が、入力の中に連続して現れるとき、
それを 1 つの文字に圧縮します。この圧縮は、全ての削除や変換が終わった
後に行われます。
.It Fl u
出力がバッファリングされないことを保証します。
.El
.Pp
書式の最初の形式では、
.Ar string1
に含まれる文字は、
.Ar string1
の 1 文字目は
.Ar string2
の 1 文字目と置き換え...というように
.Ar string2
に置き換えられます。もし
.Ar string1
が
.Ar string2
よりも長い場合は、
.Ar string2
の最後の文字が、
.Ar string1
と対応させるのに足りない分だけ続いているものとみなされます。
.Pp
書式の 2 番目の形式では、
.Ar string1
に含まれる文字は、入力から削除されます。
.Pp
書式の 3 番目の形式では、
.Ar string1
に含まれる文字は、
.Fl s
オプションの解説の通りに圧縮されます。
.Pp
書式の 4 番目の形式では、
.Ar string1
に含まれる文字は入力から削除され、
.Ar string2
に含まれる文字は
.Fl s
オプションの解説の通りに圧縮されます。
.Pp
.Ar string1 ,
.Ar string2
の文字の集合を指定するのに、以下のような記述方法が利用できます:
.Bl -tag -width [:equiv:]
.It character
以下で示したものを除く、その文字自身を表す
通常の文字 (キャラクタ) です。
.It \eoctal
バックスラッシュに続き、1〜3 桁の 8 進数が続いたものは、
その値を符号化した文字を表現します。この 8 進数の並びに続いて
数字を文字として指定したい場合には、8 進数の並びが 3 桁と
なるように、8 進数の上位桁 (左) に 0 を埋めてください。
.It \echaracter
バックスラッシュに続く、特定の特殊な文字は、特殊な値に対応しています。
.Pp
.Bl -column "\ea"
.It "\ea	<ベル文字>
.It "\eb	<バックスペース>
.It "\ef	<フォームフィード>
.It "\en	<改行>
.It "\er	<復帰>
.It "\et	<水平タブ>
.It "\ev	<垂直タブ>
.El
.sp
これら以外のバックスラッシュに続く文字は、その文字自身に対応します。
.It c-c
範囲の両端を非 8 進数で指定すると、文字の範囲を表します。
この範囲は、両端を含む、コレーションシーケンスで定義された順で昇順のものです。
片方もしくは両方の端点が 8 進数シーケンスの場合、
コード化された値の範囲を表します。
この範囲は、両端を含みます。
.It [:class:]
定義された文字クラスに属する、全ての文字を表します。
クラス名は以下の通りです:
.sp
.Bl -column "xdigit"
.It "alnum	<英数字>
.It "alpha	<英字>
.It "cntrl	<コントロール文字>
.It "digit	<数字>
.It "graph	<グラフィック文字>
.It "lower	<英小文字>
.It "print	<表示可能文字>
.It "punct	<句読点>
.It "space	<空白文字>
.It "upper	<英大文字>
.It "xdigit	<16進数>
.El
.Pp
.\" .Fl d
.\" と
.\" .Fl s
.\" の両方のオプションが指定された場合には、
.\" すべてのクラスを
.\" .Ar string1
.\" および
.\" .Ar string2
.\" に使うことができます。
.\" そうでない場合には、
.\" .Ar string2
.\" には、``upper'' もしくは ``lower''
.\" しか指定できません。
.\" しかも、対応するクラス (``upper'' に対する ``lower''、逆も同様)が
.\" .Ar string1
.\" に指定されているとき限ります。
.\" .Pp
``[:lower:]'' が
.Ar string1
に登場し、``[:upper:]'' が
.Ar string2 ,
で相対的に同じ位置に登場する場合、現在のロケールにおける
.Ev LC_CTYPE
カテゴリでの
.Dv toupper
マッピングの文字列ペアを表現します。
``[:upper:]'' が
.Ar string1
に登場し、``[:lower:]'' が
.Ar string2
で相対的に同じ位置に登場する場合、現在のロケールにおける
.Ev LC_CTYPE
カテゴリでの
.Dv tolower
マッピングの文字列ペアを表現します。
.Pp
大文字小文字の変換の例外を除けば、クラス内の文字の順序は特定されていません。
.Pp
どのような
.Tn ASCII
文字が、これらのクラスに含まれているのかという情報を
調べたい場合には、
.Xr ctype 3
および関連マニュアルを参照してください。
.It [=equiv=]
.Ar equiv
と同じ同値関係クラスに属する全ての文字を表します。
これらはエンコード値の順序となります。
.It [#*n]
.Ar #
で指定された
.Ar n
個の文字の繰り返しを表現します。この表現は、
.Ar string2
で指定されたときのみ有効です。
もし
.Ar n
が省略された場合、または 0 の場合は、
.Ar string2
が
.Ar string1
の長さを満たすような、十分大きな値として解釈されます。
.Ar n
は、0 で始まる場合には 8 進数として、そうでない場合には 10 進数として
解釈されます。
.El
.Sh 環境変数
.Ev LANG , LC_ALL , LC_CTYPE ,
.Ev LC_COLLATE
の環境変数が、
.Xr environ 7
の記述通りに、
.Nm
の実行に影響します。
.Sh 使用例
以下の例は、シェルに対して与えられたものです:
.sp
file1 に含まれる単語 (文字の最大長の並び) のリストを、
各行につき 1 つずつ出力します。
.sp
.D1 Li "tr -cs \*q[:alpha:]\*q \*q\en\*q < file1"
.sp
file1 の内容を大文字に変換します。
.sp
.D1 Li "tr \*q[:lower:]\*q \*q[:upper:]\*q < file1"
.sp
表示できない文字を file1 から削除します。
.sp
.D1 Li "tr -cd \*q[:print:]\*q < file1"
.Pp
発音区分記号を、
.Ql e
のアクセント付きバリアントすべてから削除します。
.Pp
.Dl "tr \*q[=e=]\*q \*qe\*q"
.Sh 診断
.Ex -std
.Sh 互換性
古くからの
.Bx
の実装および POSIX 標準では、文字の
範囲指定には ``c-c'' という文法を用いますが、
古い System V の実装では ``[c-c]'' を用いています。
System V のシェルスクリプトは、文字の置換を行おうとする
場合にはうまく動作するはずです。つまり、``tr [a-z] [A-Z]'' と
指定した場合には、
.Ar string1
の ``['' が
.Ar string2
の ``['' に変換されるため、うまく動作します。
しかし、シェルスクリプトが、``tr -d [a-z]'' というコマンドのように
文字の削除や圧縮を行う場合には、``['' と ``]'' の文字が
削除や圧縮の対象に含まれてしまいます。古い実装の System V では
このようには動作しません。さらに、``a'', ``-'', ``z'' と
いう 3 つの文字を表現するのに、``a-z'' と記述するような、
その並びに依存しているあらゆるスクリプトは、``a\e-z'' と書き
直す必要があります。
.Pp
.Nm
ユーティリティは昔から、入力における NUL バイトの操作を
禁止されていました。さらに、入力から NUL を取り除いていました。
この実装では、この振る舞いはバグとみなされ、削除されました。
.Pp
.Nm
ユーティリティは昔から、たとえば、2 つの文字列が指定されない限り
.Fl c
および
.Fl s
オプションを無視する、などの文法上の誤りを
極端なまでに許していました。この実装では、不正な文法は
許されなくなっているはずです。
.Sh 規格
.Nm
ユーティリティは、
.St -p1003.1-2001
に適合しています。
.Pp
.Ar string2
が
.Ar string1
よりも短い場合に
.Ar string2
の最後の文字が複製される機能は、
POSIX では許されていますが必須ではないことに注意して下さい。
他の POSIX システムへの可搬性のあるシェルスクリプトを
作ろうとするならば、この振る舞いを当てにせずに、``[#*]'' と
いう表現を使うべきです。
.Fl u
オプションは
.St -p1003.1-2001
標準の拡張です。