aboutsummaryrefslogtreecommitdiff
path: root/ja_JP.eucJP/man/man5/bootptab.5
blob: d480205969c74b4656492b5edb2975bddab29518 (plain) (blame)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
293
294
295
296
297
298
299
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
311
312
313
314
315
316
317
318
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
330
331
332
333
334
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
397
398
399
400
401
402
403
404
405
406
407
408
409
410
411
412
413
.\" Copyright (c) 1988, 1989, 1991 Carnegie Mellon University
.\"
.\"	%Id: bootptab.5,v 1.2 1998/02/03 07:30:22 charnier Exp %
.\"
.\" jpman %Id: bootptab.5,v 1.3 1998/07/02 18:50:36 kumano Stab %
.Dd October 31, 1991
.Dt BOOTPTAB 5
.Os "Carnegie Mellon University"
.Sh 名称
.Nm bootptab
.Nd インターネットブートストラッププロトコルサーバのデータベース
.Sh 解説
.Nm
ファイルは、
.Xr bootpd 8
すなわちインターネットブートストラッププロトコルサーバの
設定データベースファイルです。
このフォーマットは
.Xr termcap 5
のものに似ており、2 文字の大文字小文字を区別するタグシンボルが
ホストパラメータを表現します。
これらのパラメータ宣言はコロン (:) によって分けられ、次のような形式になります。
.Pp
.Dl "hostname:tg=value. . . :tg=value. . . :tg=value. . . ."
.Pp
ここで
.Em hostname
は実際の bootp クライアントの名前 (もしくは「ダミーエントリ」) であり、
.Em tg
は 2 文字のタグシンボルです。
ダミーエントリは不正なホスト名 ("." を最初の文字とする名前) を持ち、
.Em tc=.dummy-entry
機構を介して他のエントリにデフォルト値を提供します。
ほとんどのタグの後には、上記のように等号と値を続ける必要があります。
値を伴わないブール形式のものもあります (すなわち
.Em :tg:
の形式です)。
現在、認識されるタグを示します:
.Pp
.Bl -tag -width xxx -compact
.It bf
ブートファイル
.It bs
512 オクテットブロックでのブートファイルの大きさ
.It cs
クッキーサーバのアドレスリスト
.It df
メリットダンプファイル
.It dn
ドメイン名
.It ds
ドメインネームサーバのアドレスリスト
.It ef
拡張ファイル
.It gw
ゲートウェイのアドレスリスト
.It ha
ホストのハードウェアアドレス
.It hd
ブートファイルのホームディレクトリ
.It hn
クライントのホスト名をクライアントに送る
.It ht
ホストのハードウェアタイプ (Assigned Numbers RFC を参照)
.It im
インプレスサーバのアドレスリスト
.It ip
ホストの IP アドレス
.It lg
ログサーバのアドレスリスト
.It lp
LPR サーバのアドレスリスト
.It ns
IEN-116 ネームサーバのアドレスリスト
.It nt
NTP (時刻) サーバ (RFC 1129)
.It ra
返答アドレスの上書き
.It rl
リソースロケーションプロトコルサーバのアドレスリスト
.It rp
ルートとしてマウントするルートパス
.It sa
クライアントが使用すべき TFTP サーバのアドレス
.It sm
ホストのサブネットマスク
.It sw
スワップサーバのアドレス
.It tc
テーブル継続 (同様の「テンプレート」ホストエントリを指します)
.It td
「安全な」 TFTP サーバが使用するルートディレクトリ
.It to
秒で表現した UTC からのオフセット
.It ts
タイムサーバのアドレスリスト
.It vm
ベンダマジッククッキーセレクタ
.It yd
YP (NIS) のドメイン名
.It ys
YP (NIS) のサーバアドレス
.El
.Pp
包括的な
.Pf T Em n
タグもあります。ここで
.Em n
は RFC1084 のベンダフィールドタグ番号です。
これにより、まず
.Nm bootpd
を変更しなくとも、
RFC1084 に対する将来の拡張の利点をすぐに利用することができます。
包括的なデータは、
16 進数のストリームもしくはクォートされた
.Tn ASCII
文字列として表現されます。
包括的なデータの長さは自動的に判定され、
RFC1084 スタイルのブートストラップリプライの適切なフィールドに挿入されます。
.Pp
以下のタグは空白で区切られた IP アドレスのリストを取ります:
.Em cs ,
.Em ds ,
.Em gw ,
.Em im ,
.Em lg ,
.Em lp ,
.Em ns ,
.Em nt ,
.Em ra ,
.Em rl ,
.Em ts
。また
.Em ip ,
.Em sa ,
.Em sw ,
.Em sm ,
.Em ys
タグはそれぞれ単一の IP アドレスを取ります。
IP アドレスは全て標準のインターネット「ドット」表記で指定されます。
10 進数、8 進数、16 進数のいずれも使用可能です
(8 進数は 0 から始まり、16 進数は '0x' または '0X' から始まります)。
IP アドレスは代りにホスト名で指定可能です。
この場合、
.Nm bootpd
はそのホスト名の IP アドレスを得るために
.Xr gethostbyname 3
を使用します。
もし
.Em ip
タグが指定されなかった場合、
.Nm bootpd
はエントリ名をホスト名とすることにより IP アドレスを判定します。
(ダミーエントリは不正なホスト名とすることにより、
自動的な IP 検索を避けます)
.Pp
.Em ht
タグは、10 進数・8 進数・16 進数の符号無し整数、
もしくは以下のいずれかのシンボル名をもって、
ハードウェアタイプコードを指定します。
.Em ethernet ,
.Em ether
は 10Mb イーサネットを、
.Em ethernet3 ,
.Em ether3
は 3Mb の実験的イーサネットを、
.Em ieee802 ,
.Em tr ,
.Em token-ring
は IEEE 802 ネットワークを、
.Em pronet
は Proteon ProNET Token Ring を、
.Em chaos ,
.Em arcnet ,
.Em ax.25
は Chaos, ARCNET, AX.25 Amateur Radio networks を、それぞれ表現します。
.Em ha
タグは、ホスト名もしくは数値形式で、ハードウェアアドレスを指定します。
数値形式は 16 進数で指定する
.Em 必要があります
。可読性のためにピリオドを付けたり、前に '0x' を付けても良いです。
.Em ha
タグの前に
.Em ht
タグがある必要があります (明示的でも暗黙的でもかまいません。後述の
.Em tc
参照)。ハードウェアアドレスが指定されない場合、指定されたタイプが
\&"ethernet" もしくは
\&"ieee802" の場合、
.Nm bootpd
は
.Xr ether_hostton 3
を使用してハードウェアアドレスを決定しようとします。
.Pp
ホスト名・ホームディレクトリ・ブートファイルは
.Tn ASCII
文字列であり、
ダブルクォート (") で括ることもできます。
クライアントのリクエストおよび
.Em hd
シンボルと
.Em bf
シンボルの値は、bootp リプライパケットのブートファイルフィールドを
サーバがどのように埋めるかを決定します。
.Pp
クライアントがファイル名を指定した場合、それはそのまま残されます。
そうでない場合は、
.Em bf
オプションが指定されていれば、その値がリプライパケットにコピーされます。
もし
.Em hd
オプションも指定されている場合には、
その値がリプライパケットにコピーされるブートファイルの前に付きます。
ブートファイルの存在確認は
.Em bs Ns =auto
オプションが使用されているときのみ行われます
(ブートファイルサイズ確認のためです)。
ブートファイルが存在しようとしまいと、リプライは送られます。
.Pp
新しいバージョンの
.Xr tftpd 8
では、
.Xr chroot 2
システムコールを使用してルートディレクトリを変更するという
セキュリティ機能を提供します。
.em td
タグは、
.Nm tftpd
が使用するこの特殊ルートディレクトリを
.Nm bootpd
に通知するために使用します。
(代りに
.Nm bootpd
.Fl c Ar chdir
オプションを使用したいかもしれません。)
実際、
.Em hd
タグは
.Em td
タグにより指定されるルートディレクトリからの相対指定です。
例えば、BOOTP クライアントブートファイルの現実の絶対パスが
.Pa /tftpboot/bootfiles/bootimage
であり、
.Nm tftpd
が
.Pa
/tftpboot
を「安全な」ディレクトリとする場合、
.Pa bootptab
では次のように指定します。
.Pp
.Fl :td=/tftpboot:hd=/bootfiles:bf=bootimage:
.Pp
ブートファイルを直接
.Pa /tftpboot
に置く場合には次のようにします。
.Pp
.Dl :td=/tftpboot:hd=/:bf=bootimage:
.Pp
.Em sa
タグは、あなたがクライアントに使用させたい特定の TFTP サーバの IP アドレスを
指定するために使用します。
このタグを指定しないと、
.Nm bootpd
が実行されているのと同じマシンに対して TFTP を行うように、
.I bootpd
はクライアントに指示します。
.Pp
時刻オフセット
.Em to
は、クライアントの UTC からのタイムゾーンオフセットを秒で表現した
符号付き 10 進数、
またはサーバのタイムゾーンオフセットを使用することを意味するキーワード
.Em auto
です。
.Em to
シンボルをブール値として指定することは、
.Em auto
を値として指定するのと同じ効果があります。
.Pp
ブートファイルサイズ
.Em bs
は、10 進数・8 進数・16 進数の整数で
ブートファイルのサイズを 512 オクテットブロックで表現したもの、
またはサーバが各リクエストに際して
ブートファイルサイズを自動的に計算することを示すキーワード
.Em auto
です。
時刻オフセットと同じく、
.Em bs
シンボルをブール値として指定することは、
.Em auto
を値として指定するのと同じ効果があります。
.Pp
ベンダマジッククッキーセレクタ (
.Em vm
タグ) は以下のキーワードのいずれかを取ります。
.Em auto
(ベンダ情報をクライアントリクエストから判別)、
.Em rfc1048
または
.Em rfc1084
(常に RFC1084 スタイルのリプライを強制)、または
.Em cmu
(常に CMU スタイルのリプライを強制) です。
.Pp
.Em hn
タグは厳密にブール値のタグです。通常の等号および値を取りません。
このタグが存在すると、ホスト名を RFC1084 クライアントに送ることを意味します。
.Nm bootpd
は、構成ファイルで指定されるホスト名全体を送ろうとします。
リプライパケットに収まらない場合、
名前は (存在するならば最初のピリオドまでの) ホストフィールドのみに縮められ、
再度試されます。
任意の長さに縮められたホスト名が送られてしまうということはありません
(収まるものがない場合には、なにも送られません)。
.Pp
しばしば、多くのホストエントリが特定のタグの共通の値を共有します
(ネームサーバなど)。
これらのタグを何度も書くのではなく、
全体仕様を 1 つのホストエントリに記述してこれを
.Em tc
(テーブル継続) 機構を介して共有することができます。
多くの場合、このテンプレートエントリは実際には存在しないダミーホストであり、
bootp リクエストを送ることはありません。
この機能は、
.Xr termcap 5
で似た端末を記述するための
.Em tc
機能に似ています。
.Pa termcap
では最後のタグでなければなりませんが、
.Nm bootpd
では
.Em tc
タグシンボルがホストエントリ中のどこにあらわれても良いことに注意してください。
ホストに対して明示的に指定した情報は、エントリ中の
.Em tc
タグシンボルの位置にかかわらず、これにより暗黙に指定される情報を上書きします。
.Em tc
タグの値はホスト名もしくは構成ファイルで前に記述されている IP アドレスです。
.Pp
.Em tc
タグで暗示された特定のタグの削除が必要になることがあります。
これは
.Em tag Ns @
構造を使用することにより、
.Xr termcap 5
の場合と同様に
.Em tag
の効果を削除することにより実現できます。
例えば、IEN-116 ネームサーバ仕様を完全に無効にしたい場合には、
構成ファイルのエントリの適切な位置に
.Em :ns@:
を置きます。
.Em @
を使用して削除を行った後には、
.Em tc
機構を使用してそのタグを再度設定することができます。
.Pp
構成ファイル中の、空行および "#" で始まる行は無視されます。
ホストエントリは改行で分けられます。
単一のホストエントリは、
行がバックスラッシュ (\\) で終る場合に複数行にまたがることができます。
行が 80 文字を越えることも許されます。
タグは任意の順序で現われてかまいませんが、次のような例外があります。
ホスト名はエントリの最初のフィールドである必要があり、
ハードウェアタイプはハードウェアアドレスの前に指定する必要があります。
.Pp
.Pa /etc/bootptab
ファイルの例を示します:
.Pp
.nf
	# Sample bootptab file (domain=andrew.cmu.edu)

	.default:\\
		:hd=/usr/boot:bf=null:\\
		:ds=netserver, lancaster:\\
		:ns=pcs2, pcs1:\\
		:ts=pcs2, pcs1:\\
		:sm=255.255.255.0:\\
		:gw=gw.cs.cmu.edu:\\
		:hn:to=-18000:

	carnegie:ht=6:ha=7FF8100000AF:tc=.default:
	baldwin:ht=1:ha=0800200159C3:tc=.default:
	wylie:ht=1:ha=00DD00CADF00:tc=.default:
	arnold:ht=1:ha=0800200102AD:tc=.default:
	bairdford:ht=1:ha=08002B02A2F9:tc=.default:
	bakerstown:ht=1:ha=08002B0287C8:tc=.default:

	# Special domain name server and option tags for next host
	butlerjct:ha=08002001560D:ds=128.2.13.42:\\
		:T37=0x12345927AD3BCF:\\
		:T99="Special ASCII string":\\
		:tc=.default:

	gastonville:ht=6:ha=7FFF81000A47:tc=.default:
	hahntown:ht=6:ha=7FFF81000434:tc=.default:
	hickman:ht=6:ha=7FFF810001BA:tc=.default:
	lowber:ht=1:ha=00DD00CAF000:tc=.default:
	mtoliver:ht=1:ha=00DD00FE1600:tc=.default:

.fi
.Sh 関連ファイル
.Bl -tag -width /etc/bootptab -compact
.It /etc/bootptab
.El
.Sh "関連項目"
.Xr bootpd 8 ,
.Xr tftpd 8
.br
DARPA Internet Request For Comments RFC951, RFC1048, RFC1084, Assigned Numbers