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.\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION)
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.\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF
.\" SUCH DAMAGE.
.\"
.\" @(#)disklabel.5.5 8.1 (Berkeley) 6/5/93
.\" %Id: disklabel.5,v 1.4 1998/06/04 06:49:12 charnier Exp %
.\"
.\" jpman %Id: disklabel.5,v 1.3 1998/06/12 15:48:23 kumano Stab %
.\"
.\" WORD: initial bootstrap 初期ブートストラップ
.\" WORD: initial label 初期ラベル
.\" WORD: primary bootstrap 一次ブートストラップ
.\" WORD: secondary bootstrap 二次ブートストラップ
.\" WORD: ratio of physical sectors traversed per logical sector 論理セクタあたりの物理セクタ通過率
.\"
.Dd June 5, 1993
.Dt DISKLABEL 5
.Os
.Sh 名称
.Nm disklabel
.Nd ディスクパックラベル
.Sh 書式
.Fd #include <sys/disklabel.h>
.Sh 解説
システム上のそれぞれのディスクやディスクパックは、ディスクのジオメトリ
やディスクを分割しているパーティションについての詳細な情報を提供する
ディスクラベルを持っています。
ディスクラベルはディスクがフォーマットされたときに
初期化されなければならず、
後から
.Xr disklabel 8
プログラムによって変更することができます。
システムディクスドライバやブートストラッププログラムがこの情報を使って、
ドライブのプログラム方法や、ディスクパーティション上の
ファイルシステムの見つけ方を決定します。
ファイルシステムは、付加的な情報を使ってディスクを最も効果的に使い、
重要なファイルシステム情報の位置を特定します。
各パーティションの記述は、パーティションタイプ(標準ファイル、スワップ
領域等)の識別子を含みます。
ラベルのメモリ内コピーにあるファイルシステム情報が不完全な場合には、
ファイルシステムはそれを更新します。
.Pp
ラベルは、ドライブのセクタ番号
.Dv LABELSECTOR
にあります。
通常は、ディスクジオメトリについての情報がなくても見つけられる、
セクタ 0 にあります。
ラベルは、初期ブートストラップの場所を確保するために、
セクタの先頭からオフセット
.Dv LABELOFFSET
にあります。
ラベルを含むディスクセクタは、通常読み込み専用になっています。
これは、
パックからパックへの複写やスワップ操作時に
.Xr disklabel 8
プログラムによって必要に応じて行なわれる
.Dv DIOCWLABEL
.Xr ioctl 2
により不用意に上書きされないようにするためです。
.Pp
ディスクのメモリ内ラベルコピーは
.Dv DIOCGDINFO
.Xr ioctl 2
で得られます。
この操作は、ディスクの任意のパーティションに対するブロックデバイスや
キャラクタ (``raw'') デバイスへのファイル記述子に対して
行うことができます。
また、ディスクのメモリ内ラベルコピーは
.Dv DIOCSDINFO
.Xr ioctl 2
によりセットされます。
パーティションのオフセットは、一般にパーティションがオープンされている
ときには変更したり小さくしたりはできません。
ただし例外として、ディスクにラベルが見つからず、ドライバが
パーティション情報を含まない骨組みのラベルだけを構築できるときには、
どんな変更も許されます。
最後に、
.Dv DIOCWDINFO
.Xr ioctl 2
操作がメモリ内のラベルをセットし、ディスク上のラベルを更新します。
この操作が成功するためにはディスク上にラベルが存在しなければなりません。
つまり、ディスクやディスクパックの初期ラベルは生の (raw) ディスクに
対して書き込むことでインストールされなければなりません。
これらの操作はすべて、普通
.Xr disklabel 8
コマンドを使って行なわれます。
.Pp
.Pa <sys/disklabel.h>
で指定されるようにディスクラベルのフォーマットは以下のようになります。
.Bd -literal
/*
* ディスク記述テーブル, disktab(5) を参照
*/
#define DISKTAB "/etc/disktab"
/*
* 各ディスクはハードウェアディスクジオメトリ、ファイルシステムパーティション、
* ドライブ固有の情報についての情報を含むラベルを持っています。
* ラベルはブロック 0 か 1 、つまりブートストラップ等のための場所を空けて
* なるべく先頭のオフセットにあります。
*/
#ifndef LABELSECTOR
#define LABELSECTOR 0 /* ラベルを含むセクタ */
#endif
#ifndef LABELOFFSET
#define LABELOFFSET 64 /* セクタ内のラベルのオフセット */
#endif
#define DISKMAGIC ((u_long) 0x82564557) /* ディスクのマジックナンバ */
#ifndef MAXPARTITIONS
#define MAXPARTITIONS 8
#endif
#ifndef LOCORE
struct disklabel {
u_long d_magic; /* マジックナンバ */
short d_type; /* ドライブタイプ */
short d_subtype; /* コントローラ/d_type に固有 */
char d_typename[16]; /* タイプ名、たとえば "eagle" */
/*
* d_packname は、パック識別子を含み、ディスク上やメモリ内コピーの
* ディスクラベルを読んだときに返されます。
* d_boot0 と d_boot1 は、/usr/mdec にある一次 (block 0) または
* 二次 (block 1-15) ブートストラップの (省略可能な) 名前です。
* この名は、/etc/disktab から値を取り出すために getdiskbyname(3)
* を使う場合に返されます。
*/
#if defined(KERNEL) || defined(STANDALONE)
char d_packname[16]; /* パック識別子 */
#else
union {
char un_d_packname[16]; /* パック識別子 */
struct {
char *un_d_boot0; /* 一次ブートストラップ名 */
char *un_d_boot1; /* 二次ブートストラップ名 */
} un_b;
} d_un;
#define d_packname d_un.un_d_packname
#define d_boot0 d_un.un_b.un_d_boot0
#define d_boot1 d_un.un_b.un_d_boot1
#endif /* ! KERNEL or STANDALONE */
/* ディスクジオメトリ */
u_long d_secsize; /* セクタあたりのバイト数 */
u_long d_nsectors; /* トラックあたりのデータセクタ数 */
u_long d_ntracks; /* シリンダあたりのトラック数 */
u_long d_ncylinders; /* ユニットあたりのデータシリンダ数 */
u_long d_secpercyl; /* シリンダあたりのデータセクタ数 */
u_long d_secperunit; /* ユニットあたりのデータセクタ数 */
/*
* 以下の予備 (不良セクタ置換) は in d_nsectors や d_secpercyl
* には数えられません。
* 予備セクタは、各トラックまたはシリンダの末尾の場所を占める
* 物理セクタにあることにします。
*/
u_short d_sparespertrack; /* トラックあたりの予備セクタ */
u_short d_sparespercyl; /* シリンダあたりの予備セクタ */
/*
* メインテナンス、置換、コンフィギュレーション記述領域等を
* 含む交替シリンダ
*/
u_long d_acylinders; /* ユニットあたりの交替シリンダ */
/* ハードウェア特性 */
/*
* d_interleave, d_trackskew, d_cylskew は、遅いコントローラの
* 埋め合わせに使うための、メディアフォーマット中の
* ぶれを記述します。
* interleave は、フォーマット時にフォーマッタやコントローラに
* よって設定される物理セクタインタリーブです。
* インタリーブが使われているとき、論理的に隣り合ったセクタは
* 物理的には連続ではなく、幾つかのセクタに分断されています。
* これは論理セクタあたりの物理セクタ通過率として指定されます。
* すなわち、1:1 のインタリーブは連続したレイアウトを意味し、
* 2:1 は論理セクタ 0 が論理セクタ 1 から 1 セクタ離れていること
* を意味します。
* d_trackskew は、同一シリンダ上でトラック N-1 上のセクタ 0 から
* トラック N のセクタ 0 の相対的なオフセットです。
* 最後の d_cylskew は、シリンダ N-1 上のセクタ 0 からシリンダ N
* 上のセクタ 0 の相対的なオフセットです。
*/
u_short d_rpm; /* 回転スピード */
u_short d_interleave; /* ハードウェアセクタインタリーブ */
u_short d_trackskew; /* トラックあたりのセクタ 0 スキュー */
u_short d_cylskew; /* シリンダあたりのセクタ 0 スキュー */
u_long d_headswitch; /* ハードスイッチ時間 usec */
u_long d_trkseek; /* トラック間シーク usec */
u_long d_flags; /* 一般フラグ */
#define NDDATA 5
u_long d_drivedata[NDDATA]; /* ドライブの型固有の情報 */
#define NSPARE 5
u_long d_spare[NSPARE]; /* 将来使うための予備 */
u_long d_magic2; /* マジックナンバ (再度) */
u_short d_checksum; /* データを含むパーティションの xor */
/* ファイルシステムとパーティション情報 */
u_short d_npartitions; /* 後に続くパーティション数 */
u_long d_bbsize; /* sn0 のブート領域の大きさ(バイト単位) */
u_long d_sbsize; /* fs スーパブロックの最大サイズ(バイト単位) */
struct partition { /* パーティションテーブル */
u_long p_size; /* パーティション内のセクタ数 */
u_long p_offset; /* 開始セクタ */
u_long p_fsize; /* ファイルシステム規定フラグメントサイズ */
u_char p_fstype; /* ファイルシステムタイプ、下記参照 */
u_char p_frag; /* ブロックあたりのファイルシステムフラグメント */
union {
u_short cpg; /* UFS: FS グループあたりのシリンダ数 */
u_short sgs; /* LFS: FS セグメントシフト */
} __partition_u1;
#define p_cpg __partition_u1.cpg
#define p_sgs __partition_u1.sgs
u_short p_cpg; /* グループあたりのファイルシステムシリンダ数 */
} d_partitions[MAXPARTITIONS]; /* 実際にはもっとある */
};
/* d_type values: */
#define DTYPE_SMD 1 /* SMD, XSMD; VAX hp/up */
#define DTYPE_MSCP 2 /* MSCP */
#define DTYPE_DEC 3 /* その他の DEC (rk, rl) */
#define DTYPE_SCSI 4 /* SCSI */
#define DTYPE_ESDI 5 /* ESDI インタフェース */
#define DTYPE_ST506 6 /* ST506 他 */
#define DTYPE_HPIB 7 /* CS/80 on HP-IB */
#define DTYPE_HPFL 8 /* HP ファイバリンク */
#define DTYPE_FLOPPY 10 /* フロッピー */
#ifdef DKTYPENAMES
static char *dktypenames[] = {
"unknown",
"SMD",
"MSCP",
"old DEC",
"SCSI",
"ESDI",
"ST506",
"HP-IB",
"HP-FL",
"type 9",
"floppy",
0
};
#define DKMAXTYPES (sizeof(dktypenames) / sizeof(dktypenames[0]) - 1)
#endif
/*
* ファイルシステムタイプとバージョン
* パーティションあたりの他のファイルシステム固有情報に使われます。
*/
#define FS_UNUSED 0 /* 未使用 */
#define FS_SWAP 1 /* スワップ */
#define FS_V6 2 /* 第 6 版 */
#define FS_V7 3 /* 第 7 版 */
#define FS_SYSV 4 /* System V */
#define FS_V71K 5 /* 7 版 1K ブロック (4.1, 2.9) */
#define FS_V8 6 /* 8 版 4K ブロック */
#define FS_BSDFFS 7 /* 4.2BSD fast ファイルシステム */
#define FS_MSDOS 8 /* MSDOS ファイルシステム */
#define FS_BSDLFS 9 /* 4.4BSD log-structured ファイルシステム */
#define FS_OTHER 10 /* 使用中だが未知/未サポート */
#define FS_HPFS 11 /* OS/2 high-performance ファイルシステム */
#define FS_ISO9660 12 /* ISO 9660, 通常は CD-ROM */
#define FS_BOOT 13 /* ブートストラップを含むパーティション */
#ifdef DKTYPENAMES
static char *fstypenames[] = {
"unused",
"swap",
"Version 6",
"Version 7",
"System V",
"4.1BSD",
"Eighth Edition",
"4.2BSD",
"MSDOS",
"4.4LFS",
"unknown",
"HPFS",
"ISO9660",
"boot",
0
};
#define FSMAXTYPES (sizeof(fstypenames) / sizeof(fstypenames[0]) - 1)
#endif
/*
* 多様なドライブが共有するフラグ
*/
#define D_REMOVABLE 0x01 /* リムーバブルメディア */
#define D_ECC 0x02 /* ECC サポート */
#define D_BADSECT 0x04 /* バッドセクタフォワードのサポート */
#define D_RAMDISK 0x08 /* ディスクエミュレータ */
#define D_CHAIN 0x10 /* back-back 転送ができる */
/*
* SMD のドライブデータ
*/
#define d_smdflags d_drivedata[0]
#define D_SSE 0x1 /* セクタスキップのサポート */
#define d_mindist d_drivedata[1]
#define d_maxdist d_drivedata[2]
#define d_sdist d_drivedata[3]
/*
* ST506 のドライブデータ
*/
#define d_precompcyl d_drivedata[0]
#define d_gap3 d_drivedata[1] /* フォーマット時にのみ使われる */
/*
* SCSI のドライブデータ
*/
#define d_blind d_drivedata[0]
#ifndef LOCORE
/*
* フォーマットや生の操作をする際に使われる
* 構造体で、データやレジスタ値を返します。
* レジスタの識別とフォーマットは、
* デバイス依存、ドライバ依存です。
*/
struct format_op {
char *df_buf;
int df_count; /* 値-結果 */
daddr_t df_startblk;
int df_reg[8]; /* 結果 */
};
/*
* ディスク上のパーティションに関する情報を
* 引き出すために内部で使われる構造体
*/
struct partinfo {
struct disklabel *disklab;
struct partition *part;
};
/*
* ディスク固有の ioctl
*/
/* ディスクラベルの取得と設定; 内部では DIOCGPART が使われる */
#define DIOCGDINFO _IOR('d', 101, struct disklabel) /* 取得 */
#define DIOCSDINFO _IOW('d', 102, struct disklabel) /* 設定 */
#define DIOCWDINFO _IOW('d', 103, struct disklabel) /* 設定、ディスク更新 */
#define DIOCGPART _IOW('d', 104, struct partinfo) /* パーティション取得 */
/* do format operation, read or write */
#define DIOCRFORMAT _IOWR('d', 105, struct format_op)
#define DIOCWFORMAT _IOWR('d', 106, struct format_op)
#define DIOCSSTEP _IOW('d', 107, int) /* ステップレート設定 */
#define DIOCSRETRIES _IOW('d', 108, int) /* リトライ回数の設定 */
#define DIOCWLABEL _IOW('d', 109, int) /* 書き込み可/不可のラベル */
#define DIOCSBAD _IOW('d', 110, struct dkbad) /* カーネル dkbad の設定 */
#endif LOCORE
.Ed
.Sh 関連項目
.Xr disktab 5 ,
.Xr disklabel 8
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