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path: root/ja_JP.eucJP/man/man8/mount.8
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.\"
.\"     @(#)mount.8	8.8 (Berkeley) 6/16/94
.\"	%Id: mount.8,v 1.24 1998/10/16 00:06:56 des Exp %
.\"
.\" jpman %Id: mount.8,v 1.2 1997/05/03 11:26:50 horikawa Stab %
.\"
.Dd June 16, 1994
.Dt MOUNT 8
.Os BSD 4
.Sh 名称
.Nm mount
.Nd ファイルシステムをマウントする
.Sh 書式
.Nm mount
.Op Fl adfpruvw
.Op Fl t Ar ufs | lfs | external_type
.Nm mount
.Op Fl dfpruvw
.Ar special | node
.Nm mount
.Op Fl dfpruvw
.Op Fl o Ar options
.Op Fl t Ar ufs | lfs | external_type
.Ar special node
.Sh 解説
.Nm
コマンドは
.Xr mount 2
システムコールを使用して、
.Ar "スペシャルデバイス"
かリモートノード (rhost:path) を
ファイルシステムツリーの
.Ar node
へ接合します。
もし
.Ar special
または
.Ar node
が指定されなかった場合には、
.Xr fstab 5
ファイルから適切な情報を取得します。
.Pp
システムは、現在マウントしているファイルシステムのリストを管理しています。
.Nm
コマンドを引数を与えずに実行すると、このリストが表示されます。
.Pp
オプションとしては以下のものがあります:
.Bl -tag -width indent
.It Fl a
.Xr fstab 5
に記述されているファイルシステムを
すべてマウントします。
例外は、``noauto'' が指定されているもの、
.Fl t
フラグにて除外されているもの(後述)、
既にマウントされているもの
(ルートファイルシステムは伝統的なシングルユーザモードの動作を保つ
ために除外されます)です。
通常、これはシステムの起動時に実行されます。
.It Fl d
システムコールの実行以外のすべてのことを行ないます。
このオプションを
.Fl v
とともに指定することで、
.Nm
コマンドが何をしようとしているのかを確認することができます。
.It Fl f
ファイルシステムのマウント状態を読み書き可能から読み込み専用へ
変更しようとするときに、
すでにオープンされているファイルへの書き込み許可を強制的に取り消します。
また、正常かどうか不明なファイルシステムも強制的に読み書き可能に
マウントします (危険なため注意して使って下さい)。
.It Fl o
オプションは
.Fl o
の後にコンマで区切って指定します。
以下のオプションが指定できます:
.Bl -tag -width indent
.It async
指定したファイルシステムのすべての
.Tn I/O
を非同期に行います。
このフラグを指定することは非常に
.Em 危険
ですので、
システムクラッシュ時にファイルシステムを
作り直す用意ができていないかぎりは使うべきではありません。
.It force
.Fl f
オプションと同じです。
ファイルシステムのマウント状態を読み書き可能から読み込み専用へ
変更しようとするときに、
すでにオープンされているファイルへの書き込み許可を強制的に取り消します。
また、正常かどうか不明なファイルシステムも強制的に読み書き可能に
マウントします (危険なため注意して使って下さい)。
.It noatime
ファイル読み取り時に、ファイルアクセス時刻を更新しません。
このオプションが便利なのは、
多くのファイルを持ち、(ほとんどの場合重要ではない)ファイルアクセス時刻
を更新するよりも性能が重要であるファイルシステムです。
このオプションは現在ローカルファイルシステムでのみサポートされています。
.It noauto
mount が
.Fl a
フラグ付きで動作しているときに、このファイルシステムをスキップします。
.It noclusterr
リード時のクラスタリングを無効にします。
.It noclusterw
ライト時のクラスタリングを無効にします。
.It nodev
ファイルシステム上のキャラクタスペシャルデバイスや
ブロックスペシャルデバイスを解釈しません。
このオプションは、サーバが自分自身以外のアーキテクチャ用の
スペシャルデバイスを含むファイルシステムを持っている場合に有用です。
.It noexec
マウントしているファイルシステム上のバイナリの
実行を許可しません。
このオプションは、サーバが自分自身以外のアーキテクチャ用の
バイナリを含むファイルシステムを持っている場合に有用です。
.It nosuid
実効ユーザ ID (set-user-ID) セット、
実効グループ ID (set-group-ID) セットビットの
効果をなくします。
注意: 
.Xr suidperl 1
のような suid/sgid ラッパが
誰でも使えるようにシステムにインストールされている場合には、価値がありません。
.It nosymfollow
マウントされたファイルシステムにおいては、シンボリックリンクを追跡しません。
.It rdonly
.Fl r
と同じく、マウントするファイルシステムを読み込み専用とします
(スーパユーザでも書き込みできなくなります)。
.It sync
ファイルシステムのすべての
.Tn I/O
を同期的に行います。
.It suiddir
マウントされたファイルシステムにおけるディレクトリに
SUID ビットがセットされると、
新規ファイルの所有者をディレクトリの所有者に設定します。
新規ディレクトリは親ディレクトリのビットを継承します。
実行ビットはファイルから取り除かれ、root には与えられません。
.Pp
この機能は PC ユーザに対して ftp, SAMBA, netatalk のサービスを行う
ファイルサーバのためにデザインされました。
これはシェルユーザに対してセキュリティホールとなりますので、
特にホームディレクトリを持つシェルマシンでは使用すべきではありません。
このオプションが動作するためには、カーネルの SUIDDIR オプションが必要です。
UFS ファイルシステムのみがこのオプションをサポートします。
詳細は
.Xr chmod 2
を参照してください。
.It update
.Fl u
と同じく、すでにマウントされているファイルシステムの状態を変化させることを
指示します。
.It union
マウントポイント以下の名前空間に、マウントされたファイルシステムのルートと
マウントポイントに元から存在するディレクトリの両方が見えるようにします。
名前を検索するときは、マウントしたファイルシステムが先に検索されます。
ファイルが存在しない
ために検索が失敗した場合は、既存のディレクトリがアクセスされます。
ファイル等の作成は、すべて
マウントしたファイルシステム上に対して行われます。
.El
.Pp
.Nm
が内部で知っているファイルシステムタイプ
.Pf ( Fl t
オプションを参照)
以外の、ファイルシステムタイプに固有のオプションは、
コンマで区切って指定します。このオプションは、オプションの前に
.Dq \&-
(ダッシュ記号)をつけて区別します。値を持つオプションは、
-option=valueの形で指定します。
たとえば、
.Bd -literal -offset indent
mount -t mfs -o nosuid,-N,-s=4000 /dev/dk0b /tmp
.Ed
.Pp
では、
.Nm
コマンドは以下と同じものを実行します:
.Bd -literal -offset indent
/sbin/mount_mfs -o nosuid -N -s 4000 /dev/dk0b /tmp
.Ed
.It Fl p
マウント情報を fstab の形式で表示します。暗黙的に
.Fl v
オプションを指定します。
.It Fl r
ファイルシステムをリードオンリーで
マウントします(スーパユーザでも書き込みは行えません)。
これは、
.Fl o
オプションで
.Dq rdonly
を指定するのと同じです。
.It Fl t Ar "ufs \\*(Ba lfs \\*(Ba external type"
.Fl t
のあとの引数にはファイルシステムタイプを指定します。
デフォルトは、
.Ar ufs
です。
.Fl t
オプションによって、
.Nm
コマンドの操作が、指定した特定のタイプのファイルシステムに対してのみ
行われるように指示することができます。
2つ以上のタイプを指定するにはコンマで区切ります。
ファイルシステムリスト
の先頭に
.Dq no
という文字をつけることに
よって、
.Nm
コマンドの操作の対象と
.Em しない
ファイルシステムタイプを指定することができます。
以下に例を示します:
.Bd -literal -offset indent
mount -a -t nonfs,mfs
.Ed
.Pp
は、
.Tn NFS
と
.Tn MFS
を除いた、すべてのファイルシステムをマウントします。
.Pp
type を内部で解釈できない場合、
.Nm
は
.Pa /sbin/mount_ Ns Em XXX
というプログラムを実行しようとします。
.Em XXX
の部分が type になります。たとえば nfs ファイルシステムは、
.Pa /sbin/mount_nfs
というプログラムによってマウント
されます。
.Pp
ほとんどのファイルシステム用モジュールは
カーネル中にない場合、ファイルシステム別のマウントプログラム
によって動的に読み込まれます。
そこでは
.Xr vfsload 3
サブルーチンが使われます。
この機構には書き込み可能な作業領域が必要なため、
.Pa /tmp 
があるファイルシステムタイプのモジュールはカーネルに
組み込まれている必要があります。さらに
.Pa /etc/fstab
において、
.Pa /tmp 
や
.Pa /usr/bin/ld 
があるファイルシステムは
動的に読み込まれるファイルシステムよりも前に
記述されていなければいけません。
.It Fl u
.Fl u
フラグは、すでにマウントしているファイルシステム
の状態の変更を指示します。
ファイルシステムを読み込み専用から読み書き可能へ、またその逆へも変更することを
含めて、すでに説明したすべてのオプション
.Pf ( Fl o
オプション)
の内容を変更することができます。
読み書き可能なファイルシステムを読み出し専用に変更する場合、
書き込みのためにオープンしているファイルがあるときには、
.Fl f
オプションを指定しなければ変更に失敗します。
どのオプションを適用するかを決定する際、最初に
.Xr fstab 5
のテーブル
を参照し、適用します。その次に 
.Fl o
オプションの引数を適用し、最後に
.Fl r
、
.Fl w
オプションが適用されます。
.It Fl v
詳細なメッセージを表示します。
.It Fl w
ファイルシステムを読み書き可能とします。
.Pp
.Tn NFS
ファイルシステムに対して指定できるオプションは、
.Xr mount_nfs 8
のマニュアルに記述されています。
.Sh 関連ファイル
.Bl -tag -width /etc/fstab -compact
.It Pa /etc/fstab
ファイルシステムテーブル
.El
.Sh 診断
多岐に渡りますが、ほぼ全てが自明です。
.Pp
.Dl XXXXX filesystem is not available
.Pp
カーネルはそのファイルシステムタイプをサポートしていません。
ファイルシステムのサポートは、
静的(カーネルコンパイル時)もしくは動的(
.Xr modload 8
によってカーネルモジュールとしてロードされる)です。
通常、
.Nm
もしくはそのサブプロセスは、
ファイルシステムモジュールが静的に組み込まれていない場合は、
.Xr vfsload 3
を使用して動的にそのファイルシステムモジュールをロードしようとします。
この場合上記エラーメッセージは、
モジュールをロードするパーミッションを持たないことも意味する場合があります。
.Sh 関連項目
.Xr mount 2 ,
.Xr vfsload 3 ,
.Xr fstab 5 ,
.Xr mount_cd9660 8 ,
.Xr mount_devfs 8 ,
.Xr mount_fdesc 8 ,
.Xr mount_kernfs 8 ,
.Xr mount_lfs 8 ,
.Xr mount_mfs 8 ,
.Xr mount_msdos 8 ,
.Xr mount_nfs 8 ,
.Xr mount_null 8 ,
.Xr mount_portal 8 ,
.Xr mount_procfs 8 ,
.Xr mount_umap 8 ,
.Xr mount_union 8 ,
.Xr umount 8
.Sh バグ
異常なファイルシステムをマウントすると、
システムクラッシュを引き起こすことがあります。
.Pp
``mount -u'' を使用して、
ファイルシステムの非同期動作と通常動作を切り替えたり、
読み書きアクセスと読み込み専用アクセスを切り替えたりすると、
致命的にファイルシステムを破壊することがあります。
.Sh 警告
マウントに成功した後にマウントされたファイルシステムから
.Pa ".."
がアクセス可能かどうかは、
元のマウントポイントのパーミッションが決定します。
全ユーザが双方向にマウントポイントを行き来可能とするために最低限必要な
パーミッションは 0111 (全員が実行可能) です。
.Sh 歴史
.Nm
コマンドは
.At v1
から登場しています。