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path: root/ja_JP.eucJP/man/man8/newfs.8
blob: 09626b6b01a1dac2471b1326169dc19f74d2a063 (plain) (blame)
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.\"     @(#)newfs.8	8.6 (Berkeley) 5/3/95
.\" %FreeBSD: src/sbin/newfs/newfs.8,v 1.26.2.7 2001/07/22 11:32:31 dd Exp %
.\"
.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/newfs.8,v 1.17 2001/07/12 00:16:03 horikawa Exp $
.Dd December 19, 2000
.Dt NEWFS 8
.Os BSD 4.2
.Sh 名称
.Nm newfs ,
.Nm mount_mfs
.Nd 新しいファイルシステムを作成する
.Sh 書式
.Nm
.Op Fl NOU
.Op Fl S Ar sector-size
.Op Fl T Ar disktype
.Op Fl a Ar maxcontig
.Op Fl b Ar block-size
.Op Fl c Ar cylinders
.Op Fl d Ar rotdelay
.Op Fl e Ar maxbpg
.Op Fl f Ar frag-size
.Op Fl i Ar bytes
.Op Fl k Ar skew
.Op Fl l Ar interleave
.Op Fl m Ar free space
.Op Fl n Ar rotational positions
.Op Fl o Ar optimization
.Op Fl p Ar sectors
.Op Fl r Ar revolutions
.Op Fl s Ar size
.Op Fl t Ar tracks
.Op Fl u Ar sectors
.Op Fl v
.Op Fl x Ar sectors
.Ar special
.Nm mount_mfs
.Op Fl NU
.Op Fl F Ar file
.Op Fl T Ar disktype
.Op Fl a Ar maxcontig
.Op Fl b Ar block-size
.Op Fl c Ar cylinders
.Op Fl d Ar rotdelay
.Op Fl e Ar maxbpg
.Op Fl f Ar frag-size
.Op Fl i Ar bytes
.Op Fl m Ar free space
.Op Fl n Ar rotational positions
.Op Fl o Ar options
.Op Fl s Ar size
.Ar special node
.Sh 解説
.Nm
は、わかりにくい
.Xr mkfs 8
の代わりとなるものです。
.Nm
や
.Nm mount_mfs
を走らせる前に、
.Xr disklabel 8
を使ってディスクラベルが書き込んでいなければなりません。
.Nm
は、指定した特殊ファイルにファイルシステムを作成します。
(しばしば
.Dq 特殊ファイル
を
.Dq ディスク
として扱いますが、特殊ファイルは物理ディスクである必要はありません。
事実、特殊ファイルである必要もありません。)
デフォルト値はたいてい妥当な値となりますが、
.Nm
にはこの値を変更するための数多くのオプションがあります。
.Pp
.Nm mount_mfs
は、仮想メモリ上にファイルシステムを構築し、指定したノード
にそのファイルシステムをマウントするために使います。
ファイルシステムがアンマウントされると、
.Nm mount_mfs
は終了し、このファイルシステムの内容は失われます。
.Nm mount_mfs
にシグナルが送られると、
ファイルシステムをアンマウントしようとします。たとえば、
シャットダウンする場合がこれにあたります。
.Nm mount_mfs
に指定するパラメータは
.Nm
のものと同じです。
.Fl T
フラグが指定されると (下記参照)、特殊ファイルを使用しません。
そうでない場合、特殊ファイルはディスクラベルを読むためにのみ使われ、
それによってメモリベースファイルシステムへのコンフィギュレーション
パラメータが得られます。
この特殊ファイルは通常、第一スワップ領域を指定します。という
のは、フリーメモリが少なくなって、ファイルシステムをサポートす
るメモリ領域がページングされるとき、ファイルシステムがそこに
バックアップされるからです。
.Pp
以下のオプションにて一般的な配置方針を定義します。
.Bl -tag -width indent
.It Fl T Ar disktype
過去のものとの互換性のためと
.Nm mount_mfs
のための物です。
.It Fl F Ar file
.Nm mount_mfs
は、ファイルシステムのイメージとしてこのファイルを使用します。
.Nm mount_mfs
が終了した時、このファイルは残されます。
.It Fl N
実際にはファイルシステムを構築せずに、ファイルシステム
パラメータの表示のみを行います。
.It Fl O
.Bx 4.3
フォーマットのファイルシステムを作成します。この
オプションは、古いブート ROM が理解できるルートファイル
システムを使う必要がある場合に使います。
.It Fl T
指定したディスクのための情報を
.Pa /etc/disktab
から得て、disklabel を使用しません。
.It Fl U
ソフトアップデートを新規ファイルシステム上で有効にします。
.It Fl a Ar maxconting
回転遅延 (rotational delay) を強制する前に
配置される連続ブロックの最大数を指定します (
.Fl d
オプションを参照)。
デフォルトは 1 です。このオプションをどのように設定す
るかについて、詳しくは
.Xr tunefs 8
を参照してください。
.It Fl b Ar block-size
ファイルシステムのブロックサイズをバイト単位で指定します。
2 のべき乗である必要があります。
デフォルトサイズは 8192 バイトであり、
可能な最小サイズは 4096 バイトです。
.It Fl c Ar #cylinders/group
ファイルシステムのシリンダグループごとのシリンダ数を指定します。
デフォルトは 16 です。
最大値は、他の多くのパラメータ、特にブロックサイズに依存します。
特定のファイルシステムに対する最大値を知るための最良の方法は、
とても大きな値を指定しようとすることです:
.Nm
は最大値を表示します。
.It Fl d Ar rotdelay
かつては、
同じシリンダに対して他のディスク転送を開始するために要する最小時間を
ミリ秒で指定しました。
この値は、
ファイル中の各ブロックを、回転に対して最適に配置するために使用しました。
読み込み/書き込みを背後で行う近年のディスクでは、
この機能を無効にした方が性能が高いです。
よって、この値はデフォルト値の 0 ミリ秒に設定すべきです。
.Xr tunefs 8
を参照してください。
.It Fl e Ar maxbpg
単一のファイルが他のシリンダグループへまたがることを強制される前に、
1 つのシリンダグループから割り当てることのできる最大のブロック数を指定し
ます。デフォルト値は、シリンダグループのブロック数の約 1/4 です。この
オプションの詳細については、
.Xr tunefs 8
を参照してください。
.It Fl f Ar frag-size
ファイルシステムのフラグメントサイズをバイト単位で指定します。
.Ar blocksize Ns /8
から
.Ar blocksize
までの範囲の、2 のべき乗である必要があります。
.It Fl i Ar number of bytes per inode
ファイルシステム中の i ノードの密度を設定します。デフォルト
は、
.Pq 4 * フラグメントサイズ
バイトのデータ領域ごとに 1 つの
i ノードを作ります。
i ノード数を少なくしたい場合は大きな値を指定し、
i ノード数を多くしたい場合は小さな値を指定します。
各ファイルに対して i ノードが 1 個必要ですので、
ファイルシステム上の平均ファイルサイズを、
この値は効果的に指定します。
.It Fl m Ar free space \&%
通常のユーザからは保護されている領域のパーセンテージを
指定します。
これは最低限の空き領域のしきい値となります。
デフォルト値は
.Aq Pa ufs/ffs/fs.h
にて
.Dv MINFREE
と定義され、現在 8% です。
このオプションの詳細については、
.Xr tunefs 8
を参照してください。
.It Fl n Ar number of distinguished rotational positions
UFS には、
異なった回転位置にある利用可能なブロックを管理する能力があります。
これにより、最小の回転遅延でデータを拾えるように、
データをレイアウト可能です。
このパラメータは、区別すべき回転位置数のデフォルトを指定します。
.Pp
今日では、この値は 1 に設定すべきです (回転位置テーブルを無効にします)。
先読みと後書きがある近年のドライブでは、
回転位置テーブル無しの方が性能がよいからです。
.It Fl o Ar optimization\ preference
.Pq Ar space No か Ar time
ブロック確保に費す時間を最小にするか、
ディスク上のフラグメント領域を最小にするかを、
ファイルシステムに指示します。
デフォルトで minfree (前述) が 8% を下回る場合は、
.Ar space
(空間) の最小化が行われ、8% 以上ならば
.Ar time
(時間) の最小化が行われます。
このオプションの詳細については、
.Xr tunefs 8
を参照してださい。
.It Fl s Ar size
ファイルシステムサイズをセクタ単位で指定します。
デフォルト値は、
.Ar special
で指定される raw パーティションのサイズです (言い換えると、
.Nm
はパーティション全体をファイルシステムに使用します)。
.It Fl v
ディスクにはパーティションが含まれておらず、
.Nm
はディスク全体の上にファイルシステムを構築すべきであることを指定します。
本オプションは
.Nm vinum
のような統合ディスクを扱うのに便利です。
.El
.Pp
次のオプションは、ディスクジオメトリの標準設定を変更します。
デフォルトの値はディスクラベルから得られます。
これらの値を変更するのは、
最初にファイルシステムを構築したときとは異なるタイプのディスク上で
ロウイメージを使用してファイルシステムを構築するようなときだけです
(たとえば、ライトワンスディスク上など)。
これらの値をデフォルトの
値から変更すると、標準のスーパブロックが壊れたときに、
.Xr fsck 8
が代替のスーパブロックを見つけることができなくなるので注意して
ください。
.Bl -tag -width indent
.It Fl S Ar sector-size
セクタサイズ (バイト単位) です (通常 512 以外は使用しません)。
.It Fl k Ar sector \&0 skew , per track
遅いコントローラを補うためにメディアのフォーマット時の補正を指定します。
トラックスキューは同じシリンダ上のトラック N のセクタ 0 とトラック N-1
のセクタ 0 のオフセットです。
このオプションは、歴史的には重要でした。
近年のコントローラは十分高速であり、
操作を続けざまに (back-to-back で) 行います。
.It Fl l Ar hardware sector interleave
遅いコントローラを補うためにメディアのフォーマット時の補正を指定します。
インタリーブはトラック毎の物理セクタのインタリーブで、次の比の分母で
定義されます:
.Dl 読まれるセクタ/通過するセクタ
つまりインタリーブの 1/1 は連続的に配置されていることを、 1/2 は論理
セクタ 0 と論理セクタ 1 との間に 1 セクタあることを示します。
このオプションは、歴史的には重要でした。
近年のディスクの物理レイアウトは、外部からは見えません。
.It Fl p Ar spare sectors per track
予備セクタ (不良セクタと置き換えるセクタ) は、
各トラックの最後の物理セクタを使用します。
これらには、ファイルシステムとしてデータを割り当てることができないため、
セクタ/トラック
.Pq Fl u
に含まれません。
このオプションは、歴史的には重要でした。
近年のディスクは、ディスク固有の不良セクタ割り当てを行います。
.It Fl r Ar revolutions/minute
1 分間あたりのディスク回転速度を指定します。
この値はもはや価値がありません。
この値に依存するすべてのパラメータは、通常は無効になっているからです。
.It Fl t Ar #tracks/cylinder
ファイルシステムによってデータを割り当てることができるシリンダあたりの
トラック数です。デフォルトは 1 です。0 が設定された場合にはディスクラベル
に指定されている値が使われます。
.It Fl u Ar sectors/track
ファイルシステムによってデータを割り当てることができるトラックあたりの
セクタ数です。デフォルトは 4096 です。 0 が設定された場合にはディスクラベルに
指定されている値が使われます。この値には、各トラックの最後に確保
される不良ブロックの置き換えのための予備セクタは含まれません (
.Fl p
オプションを参照)。
.It Fl x Ar spare sectors per cylinder
予備セクタ (不良セクタと置き換えるセクタ) は、シリンダの最後のトラック
の物理セクタを使用します。これらには、ファイルシステムとしてデータを
割り当てることができないため、セクタ/トラック
.Pq Fl u
には含まれません。
このオプションは、歴史的には重要でした。
近年のディスクは、ディスク固有の不良セクタ割り当てを行います。
.El
.Pp
.Nm mount_mfs
コマンドのオプションは、
.Fl o
オプションを除いて
.Nm
コマンドと同じものです。
.Pp
.Fl o
オプションは以下のとおりです:
.Bl -tag -width indent
.It Fl o
.Fl o
フラグに続いて指定されるオプションは、コンマで区切られた文字列です。
指定できるオプションとその意味は
.Xr mount 8
を参照してください。
.El
.Sh 使用例
.Dl mount_mfs -s 131072 -o nosuid,nodev,nosymfollow /dev/da0s1b /tmp
.Pp
.Xr mount 8
の
.Ar nosuid ,
.Ar nodev ,
.Ar nosymfollow
のオプションを指定し、
64 MB の大きさのメモリファイルシステムを
.Pa /tmp
にマウントします。
.Sh バグ
.Fx
のブートコードは、カーネルが置かれているファイルシステムのブロックサイズ
が 8 キロバイトでフラグメント 1 キロバイトであることを仮定しています。
他のサイズを使用しているファイルシステムからブートすることはできません。
.Sh 関連項目
.Xr fdformat 1 ,
.Xr disktab 5 ,
.Xr fs 5 ,
.Xr camcontrol 8 ,
.Xr disklabel 8 ,
.Xr diskpart 8 ,
.Xr dumpfs 8 ,
.Xr fsck 8 ,
.Xr mount 8 ,
.Xr tunefs 8
.Rs
.%A M. McKusick
.%A W. Joy
.%A S. Leffler
.%A R. Fabry
.%T A Fast File System for UNIX
.%J ACM Transactions on Computer Systems 2
.%V 3
.%P pp 181-197
.%D August 1984
.%O (reprinted in the BSD System Manager's Manual)
.Re
.Sh 歴史
.Nm
コマンドは、
.Bx 4.2
から登場しています。