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path: root/ja_JP.eucJP/man/man1/rcsintro.1
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Diffstat (limited to 'ja_JP.eucJP/man/man1/rcsintro.1')
-rw-r--r--ja_JP.eucJP/man/man1/rcsintro.1315
1 files changed, 0 insertions, 315 deletions
diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/rcsintro.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/rcsintro.1
deleted file mode 100644
index 3656fc6f57..0000000000
--- a/ja_JP.eucJP/man/man1/rcsintro.1
+++ /dev/null
@@ -1,315 +0,0 @@
-.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man1/rcsintro.1,v 1.6 2001/05/14 01:07:28 horikawa Exp $
-.de Id
-.ds Rv \\$3
-.ds Dt \\$4
-..
-.Id %FreeBSD: src/gnu/usr.bin/rcs/rcs/rcsintro.1,v 1.5 1999/08/27 23:36:53 peter Exp %
-.ds r \&\s-1RCS\s0
-.if n .ds - \%--
-.if t .ds - \(em
-.if !\n(.g \{\
-. if !\w|\*(lq| \{\
-. ds lq ``
-. if \w'\(lq' .ds lq "\(lq
-. \}
-. if !\w|\*(rq| \{\
-. ds rq ''
-. if \w'\(rq' .ds rq "\(rq
-. \}
-.\}
-.am SS
-.LP
-..
-.TH RCSINTRO 1 \*(Dt GNU
-.SH 名称
-rcsintro \- RCS 入門
-.SH 解説
-\*r (Revision Control System) は、ファイルのリビジョンを複数管理します。
-\*r は格納、取り出し、ログ、識別、リビジョンの併合を自動化します。\*r
-は頻繁に更新されるテキスト、たとえば、プログラム、ドキュメント、
-グラフィックス、論文、定型手紙等を扱うのに便利です。
-.PP
-基本的なユーザインタフェースはとても単純です。初心者は 2 つのコマンド、
-.BR ci (1)
-と
-.BR co (1)
-を覚えるだけで使用できます。
-.B ci
-はチェックイン
-\*(lqcheck in\*(rq を省略した名前です。これは、ファイルの内容を
-「\*r ファイル」と呼ばれる記録用のファイルに格納します。
-\*r ファイルは、特定ファイルの全リビジョンを含んでいます。
-.B co
-はチェックアウト\*(lqcheck out\*(rq を省略した名前です。
-これは、\*r ファイルからリビジョンを取り出します。
-.SS "\*r の機能"
-.IP \(bu
-テキストの複数のリビジョンの保存と取り出しを行います。\*r は
-すべての古いリビジョンを効率的な方法で保存します。
-ファイルを変更しても
-元のリビジョンが失なわれることはなく、いずれも取り出すことが
-可能です。リビジョンは、リビジョン番号、シンボル名、日付、作者、
-状態を指定して取り出せます。
-.IP \(bu
-完全な変更の履歴を管理します。\*r は、すべての変更点を自動的に
-記録します。各リビジョンの内容とともに、作者、チェックインした日時、
-変更点を要約したログメッセージが記録されます。
-ログによって、どのような変更が行われたのかがひと目でわかります。
-ソースリストを見比べたり、一緒に作業している
-プログラマにたずねたりする必要はありません。
-.IP \(bu
-アクセス矛盾を解決します。複数のプログラマがあるファイルの
-同じリビジョンに対して変更を加えようとした場合、
-\*r は警告を発し、他者が行った変更を台無しにしてしまう
-のを防ぎます。
-.IP \(bu
-リビジョンの木を管理します。\*r はモジュールごとに独立した
-開発ラインを管理できます。
-\*r は、リビジョンの系図を表現した木を保存します。
-.IP \(bu
-リビジョンを併合し、矛盾を解決します。あるモジュールの 2 つの
-リビジョンを併合することができます。
-併合しようとする 2 つのリビジョンが、あるコードの同じ部分に
-対する変更を含んでいた場合、\*r は変更が重複していると警告します。
-.IP \(bu
-リリースと構成を管理します。リビジョンにはシンボル名を
-つけることができます。また、「リリース版(released)」、「安定版(stable)」、
-「実験版(experimental)」といった状態をつけることもできます。
-これにより、単純かつ直接的にモジュールの構成を表すことができます
-.IP \(bu
-リビジョン番号、作成日時、作者等を自動的に識別することができます。
-識別情報は、消印のようにテキストの適当な場所に埋め込むことが
-できます。これにより、あるソフトウェアの構成に
-どのモジュールのどのリビジョンが使用されているかを
-判断することが容易になります。
-.IP \(bu
-必要なディスク容量を最小にします。\*r は、リビジョンのために
-最小のスペース(差分のみ)しか消費しません。もし途中のリビジョンが
-削除されたなら、記録されていた差分もそれに従って小さくなります。
-.SS "\*r 事始め"
-\*r の管理下に置きたい
-.B f.c
-というファイルがあるとします。もし、まだ作成していなければ、
-\*r ディレクトリを以下のコマンドにより作成します。
-.IP
-.B "mkdir RCS"
-.LP
-次に ci (チェックイン) コマンドを実行します。
-.IP
-.B "ci f.c"
-.LP
-これにより、
-.B f.c
-の内容をリビジョン 1.1 として記録
-した \*r ファイルが
-.B RCS
-ディレクトリ内に
-作成され、
-.B f.c
-は削除されます。また、
-.B ci
-は
-.B f.c
-に
-関する説明文の入力を促します。
-説明文にはファイルの内容を要約して書きます。
-以降
-.B ci
-を実行するたびに、ファイルに加えた変更の要約を入力するように促します。
-.PP
-\*r ディレクトリにあるファイルは \*r ファイルと呼ばれ、
-それ以外のファイルはワークファイルと
-呼ばれます。先の例で挙げたワークファイル
-.B f.c
-を取り戻す
-には
-.B co
-(チェックアウト) コマンドを実行します。
-.IP
-.B "co f.c"
-.LP
-このコマンドは \*r ファイル中の最新のリビジョンを取り出してファイル
-.B f.c
-に書き出します。
-もし、
-.B f.c
-に変更を加えたければ、次のコマンドを使ってチェックアウトしロック
-しなければいけません。
-.IP
-.B "co \-l f.c"
-.LP
-これで
-.B f.c
-を編集することができます。
-.PP
-ある程度編集したところで、どのような変更を加えたか
-知りたくなるときがあります。
-この場合は、以下のコマンドを実行します。
-.IP
-.B "rcsdiff f.c"
-.LP
-このコマンドは、最後にチェックインしたリビジョンと
-ワークファイルの違いを表示します。編集が終わったら、
-以下のコマンドにより、もう一度チェックインすることができます。
-.IP
-.B "ci f.c"
-.LP
-これにより、リビジョン番号が自動的に付け直されます。
-.PP
-もし
-.B ci
-が
-.IP
-.BI "ci error: no lock set by " "your name"
-.LP
-というエラーメッセージを出力したなら、
-それは、ロックせずにチェックアウトしたファイルを
-チェックインしようとしたからです。もちろん、
-ここでロックしチェックアウトし直すのでは遅すぎます。
-ここでチェックアウトすると、あなたが行った編集は
-上書きされて失われてしまうからです。
-かわりに、以下のコマンドを実行します。
-.IP
-.B "rcs \-l f.c"
-.LP
-これは、ほかに誰もロックしていなければ、最新のリビジョンを
-ロックします。もし、すでに誰かがロックしてしまっていたなら、
-その人と相談しなければなりません。
-.PP
-ロックすることにより、あなただけがファイルを更新(チェックイン)
-できるようになり、同時に複数の人が同じファイルを編集する際の
-厄介な問題を回避することができます。たとえリビジョンが
-ロックされていても、そのファイルをチェックアウトして内容を見たり、
-コンパイルすることは可能です。ロック機構は、ロックした人
-以外が
-.I チェックイン
-できないようにするだけです。
-.PP
-もし扱う \*r ファイルが個人的なもの、すなわち
-そのファイルに対して新しいリビジョンをチェックインするのが
-あなただけである場合、厳格なロック機構は必要ないでしょう。
-厳格なロック機構はオフにすることもできます。
-もし厳格なロックモードがオフになっているなら、
-\*r ファイルの所有者はロックしていないファイルをチェックイン
-することができます(それ以外の人はロックが必要です)。
-厳格なロックモードのオンとオフは、
-それぞれ以下のコマンドにより行います。
-.IP
-.BR "rcs \-L f.c" " 及び " "rcs \-U f.c"
-.LP
-もしワークディレクトリに \*r ファイルをまき散らしたく
-ないなら、\*r という名前のディレクトリを作成し、\*r ファイルを
-すべてその下に移動します。\*r コマンドは \*r ファイルを探すとき、
-まず、
-.B RCS
-ディレクトリを検索します。この場合も、これまでに述べてきたコマンドは
-引数をいっさい変更せずに実行できます(実際は \*r に \*r ファイルと
-ワークファイルの対を指示する方法は 3 通りあります:
-(a) 両方を指定する、(b) ワークファイルのみを指定する、
-(c) \*r ファイルのみを指定する。\*r ファイルとワークファイルは
-自由なパスに置くことができますが、\*r コマンドはファイルの対を
-インテリジェントに探します)。
-.PP
-チェックインしたときにワークファイルが削除されないようにする
-(編集を続けたり、コンパイルしたりする場合)には以下のコマンドを使います。
-.IP
-.BR "ci \-l f.c" " あるいは " "ci \-u f.c"
-.LP
-これらのコマンドは通常どおり
-.B f.c
-をチェックインします。しかし、自動的にチェックアウトも行います。
-最初の例ではロックを行い、2 番目の例ではロックを行いません。
-このようにすればチェックアウト操作を 1 回省けます。
-最初の例は編集を続ける場合に、2 番目の例は単にファイルを
-読みたかったりコンパイルしたりする場合に便利です。どちらの場合も、
-ワークファイル中の識別用マーカ(後述)が更新されます。
-.PP
-.B ci
-にチェックインするリビジョンの番号を指定することができます。
-それまでのリビジョンが 1.1、1.2、1.3... だったときに、以下の
-コマンドによりリリース2 を開始することができます。
-.IP
-.BR "ci \-r2 f.c" " あるいは " "ci \-r2.1 f.c"
-.LP
-これにより、新しいリビジョンには番号 2.1 がつけられます。以降、
-.I ci
-はこの
-ファイルの新しいリビジョンに 2.2、2.3...と番号をつけていきます。
-対応した以下の
-.B co
-コマンド
-.IP
-.BR "co \-r2 f.c" " 及び " "co \-r2.1 f.c"
-.PP
-は、リビジョン番号が
-.RI 2. x
-である最新のリビジョン、リビジョン 2.1 をそれぞれ
-チェックアウトします。
-.B co
-にリビジョン番号を指定しない場合、幹(trunk)の上の最新のリビジョン
-(すなわち、x.x の形式で最大のリビジョン番号を持つリビジョン)が
-チェックアウトされます。リビジョンの枝(branch)を用いるためには 3 つ
-以上の番号が必要になります。
-たとえば、1.3 から枝を作成するには、以下のコマンドを実行します。
-.IP
-.B "ci \-r1.3.1 f.c"
-.LP
-これにより、リビジョン 1.3 上に番号 1 の枝を作成し、
-枝上の最新リビジョンとして 1.3.1.1 を割り当てます。
-枝の詳細については
-.BR rcsfile (5)
-を参照してください。
-.SS "自動識別"
-\*r は、リビジョンの識別のために特別な文字列をソースや
-オブジェクトコードに埋め込むことができます。
-リビジョンの識別を行うためには、以下の文字列(マーク)
-.IP
-.B "$\&Id$"
-.LP
-をコメントなどのテキスト部分に書きます。
-\*r は、このマークを次の形式の文字列に置換します。
-.IP
-.BI $\&Id: " ファイル名 リビジョン 日付 時刻 作者 状態 " $
-.LP
-このようなマークをモジュールのソースコードの 1 ページ目に
-置くことにより、編集しているファイルのリビジョンを
-すぐに判断することができます。\*r はマークの更新を自動的に行います。
-マークをオブジェクトコードに組み込むには、それをリテラルな
-文字列中に含めます。C 言語では、以下のようにします。
-.IP
-.ft 3
-static char rcsid[] = \&"$\&Id$\&";
-.ft
-.LP
-.B ident
-コマンドは、オブジェクトファイルやダンプ出力からもマークを探し表示することが
-できます。従って
-.B ident
-コマンドを用いることにより、あるプログラムがどのモジュールの
-どのリビジョンによって作成されたかを知ることができます。
-.PP
-マーク
-.B $\&Log$
-をテキストやコメント内に含めることも有用かもしれません。
-このマークはチェックインのときに要求されたログを蓄えていきます。
-これにより、変更の履歴を直接、ファイルに記録することができます。
-\*r にはほかにもいくつかのマークがあります。詳しくは
-.BR co (1)
-を参照してください。
-.SH 作者
-Author: Walter F. Tichy.
-.br
-Manual Page Revision: \*(Rv; Release Date: \*(Dt.
-.br
-Copyright \(co 1982, 1988, 1989 Walter F. Tichy.
-.br
-Copyright \(co 1990, 1991, 1992, 1993 Paul Eggert.
-.SH 関連項目
-ci(1), co(1), ident(1), rcs(1), rcsdiff(1), rcsintro(1), rcsmerge(1), rlog(1)
-.br
-Walter F. Tichy,
-\*r\*-A System for Version Control,
-.I "Software\*-Practice & Experience"
-.BR 15 ,
-7 (July 1985), 637-654.
-.br