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path: root/documentation/content/ja/books/handbook/desktop/_index.adoc
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---
title: 第6章 デスクトップアプリケーション
part: パートII. 日々の生活
prev: books/handbook/partii
next: books/handbook/multimedia
showBookMenu: true
weight: 9
path: "/books/handbook/desktop/"
---

[[desktop]]
= デスクトップアプリケーション
:doctype: book
:toc: macro
:toclevels: 1
:icons: font
:sectnums:
:sectnumlevels: 6
:sectnumoffset: 6
:partnums:
:source-highlighter: rouge
:experimental:
:images-path: books/handbook/desktop/

ifdef::env-beastie[]
ifdef::backend-html5[]
:imagesdir: ../../../../images/{images-path}
endif::[]
ifndef::book[]
include::shared/authors.adoc[]
include::shared/mirrors.adoc[]
include::shared/releases.adoc[]
include::shared/attributes/attributes-{{% lang %}}.adoc[]
include::shared/{{% lang %}}/teams.adoc[]
include::shared/{{% lang %}}/mailing-lists.adoc[]
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toc::[]
endif::[]
ifdef::backend-pdf,backend-epub3[]
include::../../../../../shared/asciidoctor.adoc[]
endif::[]
endif::[]

ifndef::env-beastie[]
toc::[]
include::../../../../../shared/asciidoctor.adoc[]
endif::[]

[[desktop-synopsis]]
== この章では

FreeBSD は性能や安定性によりサーバとして人気がある一方で、 日々のデスクトップとしての利用にも適しています。 packages や ports から {numports} を超えるアプリケーションを利用できるので、 さまざまなアプリケーションを動かせるようにカスタマイズしたデスクトップを作り上げることができます。 この章では、ウェブブラウザ、生産的なソフトウェア、ドキュメントビューア、 および財務管理ソフトウェアといった、 数多くのデスクトップアプリケーションのインストール方法について説明します。

[NOTE]
====
一から構築するのではなく、 事前に構築されたデスクトップバージョンの FreeBSD をお望みのユーザは、link:https://www.furybsd.org[FuryBSD], https://ghostbsd.org[GhostBSD] および https://www.midnightbsd.org[MidnightBSD] をご覧ください。
====

この章の読者は、以下のことを理解しておく必要があります。

* package または ports を用いたサードパーティ製ソフトウェアのインストール方法 (crossref:ports[ports,アプリケーションのインストール - packages と ports])。
* X およびウィンドウマネージャのインストール方法 (crossref:x11[x11,X Window System])。

マルチメディア環境を整える方法については crossref:multimedia[multimedia,マルチメディア] を参照してください。

[NOTE]
====
この文書は英語で書かれている原文をそのまま邦訳したものです。 必ずしも各アプリケーションで日本語が扱えるとは限らないことに注意してください。 日本語に対応したアプリケーションは、Ports Collection の japanese ディレクトリにあるかもしれません。
====

[[desktop-browsers]]
== ブラウザ

FreeBSD では Web ブラウザは事前にインストールされていません。 そのかわり、Ports Collection の https://www.FreeBSD.org/ports/[www] カテゴリには数多くの Web ブラウザ が用意されており、 多くのプログラムを packages からインストールしたり、 Ports Collection からコンパイルできます。

KDE や GNOME デスクトップ環境には、 それぞれ HTML ブラウザが用意されています。 これらのデスクトップ環境を設定するための情報については crossref:x11[x11-wm,「デスクトップ環境」] を参照してください。

軽量なブラウザには、 package:www/dillo2[], package:www/links[], および package:www/w3m[] といったものがあります。

この節では、広く使われている以下の web ブラウザのインストール方法について説明します。 もし、アプリケーションがリソースを大量に消費したり、 ports からのコンパイルに時間がかかったり、 他の ports に大きく依存する場合には、そのことについても触れます。

[.informaltable]
[cols="1,1,1,1", frame="none", options="header"]
|===
| アプリケーション名
| 必要なリソース
| port からのインストール
| 備考

|Firefox
|中
|重
|FreeBSD, Linux(R) および地域化されたバージョンを利用できます。

|Konqueror
|中
|重
|KDE ライブラリを必要とします。

|Chromium
|中
|重
|Gtk+ を必要とします。
|===

=== Firefox

Firefox は、 標準に準拠した HTML 表示エンジン、タブブラウジング、ポップアップブロック、 拡張性、高い安全性などが特徴のオープンソースのブラウザです。 Firefox は Mozilla のコードベースから派生したブラウザです。

最新の Firefox の package をインストールするには以下のように入力してください。

[source,shell]
....
# pkg install firefox
....

Firefox 延長サポート版 (ESR: Extended Support Release) を利用したい場合には、 かわりに以下のように入力してください。

[source,shell]
....
# pkg install firefox-esr
....

かわりにソースコードから希望の firefox をコンパイルすることもできます。 この例では package:www/firefox[] をビルドしますが、 `firefox` の部分は、 インストールする ESR やローカライズに置き換えることもできます。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/www/firefox
# make install clean
....

=== Konqueror

Konqueror はブラウザであると同時に、 ファイルマネージャおよびマルチメディアビューアの役割も果たします。 Konqueror は、KHTML とともに WebKit にも対応しています。WebKit は Chromium など最近のブラウザの多くで採用されているレンダリングエンジンです。

Konqueror は、 以下のように入力して package からインストールできます。

[source,shell]
....
# pkg install konqueror
....

Ports Collection からインストールするには、 以下のように入力してください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/x11-fm/konqueror/
# make install clean
....

=== Chromium

Chromium は、 オープンソースのブラウザのプロジェクトで、 より安全かつより高速、 より安定したウェブブラウジングを目指しています。 Chromium は、タブブラウジング、 ポップアップブロック、拡張機能などの機能を持っています。 Chromium は、Google Chrome ウェブブラウザがベースとしているオープンソースのプロジェクトです。

Chromium は、 以下のように入力することで package からインストールできます。

[source,shell]
....
# pkg install chromium
....

または、Ports Collection を用いて ソースから Chromium をコンパイルしてインストールできます。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/www/chromium
# make install clean
....

[NOTE]
====
Chromium の実行可能ファイルは、 [.filename]#/usr/local/bin/chrome# です。 [.filename]#/usr/local/bin/chromium# ではありません。
====

[[desktop-productivity]]
== 生産的なアプリケーション

生産的なアプリケーションということになると、 ユーザはしばしばオフィススイートや、 使いやすい文書作成ソフトウェアを求めるでしょう。 デフォルトの生産的なアプリケーションはありませんが、 KDE のような crossref:x11[x11-wm,デスクトップ環境] はオフィススイートを提供しています。 インストールされているウィンドウマネージャにかかわらず、FreeBSD では、 いくつものオフィススイート、 グラフィカルな文書作成ソフトウェアを利用できます。

この節では、 以下の人気のある生産的なソフトウェアのインストール方法について説明します。 もし、アプリケーションがリソースを大量に消費したり、 ports からのコンパイルに時間がかかったり、 もしくは他の ports に大きく依存する場合には、 そのことについても触れます。

[.informaltable]
[cols="1,1,1,1", frame="none", options="header"]
|===
| アプリケーション名
| 必要なリソース
| port からのインストール
| 実行に必要となる主な環境

|Calligra
|少
|重
|KDE

|AbiWord
|少
|軽
|Gtk+ または GNOME

|Gimp
|少
|重
|Gtk+

|Apache OpenOffice
|多
|莫大
|JDK(TM) および Mozilla

|LibreOffice
|やや多
|莫大
|Gtk+ または KDE/ GNOME または JDK(TM)
|===

=== Calligra

KDE デスクトップには、 KDE 環境以外でも利用可能なオフィススイートがあります。 Calligra には、他のオフィススイートと同様に、 標準的なアプリケーションが含まれています。 Words は文書作成ソフトウェア、 Sheets は表計算ソフトウェア、 Stage はプレゼンテーションソフトウェア、そして Karbon は図形描画ソフトウェアです。

FreeBSD では package または port から package:editors/calligra[] をインストール出来ます。 package からインストールするには次のようにします。

[source,shell]
....
# pkg install calligra
....

package を入手できない場合は、かわりに Ports Collection を利用してください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/editors/calligra
# make install clean
....

=== AbiWord

AbiWord は、Microsoft(R) Word のような見た目や操作感を持つフリーの文書作成ソフトウェアです。 速く、多くの機能を持ち、ユーザフレンドリです。

AbiWord は、 Microsoft(R) [.filename]#.rtf# のような独自仕様を含む多くの形式のファイルを読み書きできます。

AbiWord package をインストールするには、以下のようにしてください。

[source,shell]
....
# pkg install abiword
....

package を入手できない場合は、 Ports Collection からコンパイルしてください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/editors/abiword
# make install clean
....

=== GIMP

画像を描画したり写真を修正することに関して、 GIMP は洗練された編集プログラムです。 単純にお絵かきソフトウェアとして使うこともできますし、 高品質な写真の加工ツールとしても使えます。 多くのプラグインに対応しており、 スクリプトインタフェースを特徴としています。 GIMP はさまざまな形式のファイルを読み書きでき、 スキャナやタブレットとのインタフェースにも対応しています。

package をインストールするには、以下のようにしてください。

[source,shell]
....
# pkg install gimp
....

もしくは、Ports Collection を利用してください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/graphics/gimp
# make install clean
....

Ports Collection の graphics カテゴリ (https://www.FreeBSD.org/ja/ports/[freebsd.org/ja/ports/]) には、GIMP に関連したプラグイン、 ヘルプファイルおよびユーザマニュアルなどがあります。

=== Apache OpenOffice

Apache OpenOffice は、 Apache Software Foundation のインキュベータプロジェクトとして開発が行われているオープンソースのオフィススイートです。 Apache OpenOffice は、完全なオフィススイートに必須のアプリケーション (文書作成ソフトウェア、表計算ソフトウェア、 プレゼンテーションソフトウェア、そして図形描画ソフトウェア) をひととおり揃えています。 ユーザインタフェースは他のオフィススイートと似ており、 広く用いられているさまざまな形式のファイルを読み書きできます。 多くの言語で利用でき、インタフェース、スペルチェッカ、 辞書は国際化されています。

Apache OpenOffice の文書作成ソフトウェアは、ネイティブの XML ファイル形式を採用することでポータビリティや柔軟性を高めています。 表計算ソフトウェアにはマクロ機能があり、 外部データベースと接続することもできます。 Apache OpenOffice は、 Windows(R), Solaris(TM), Linux(R), FreeBSD および Mac OS(R) X において安定してネイティブに動作しています。 Apache OpenOffice についてのより詳しい情報は、 http://openoffice.org/[openoffice.org] をご覧ください。 また、link:http://porting.openoffice.org/freebsd/[porting.openoffice.org/freebsd/] から、FreeBSD 特有の情報を参照してください。

Apache OpenOffice package をインストールするには、以下のように入力してください。

[source,shell]
....
# pkg install apache-openoffice
....

package をインストールしたら、以下のコマンドを入力して Apache OpenOffice を起動してください。

[source,shell]
....
% openoffice-X.Y.Z
....

ここで _X.Y.Z_ は、 インストールされている Apache OpenOffice のバージョン番号です。 Apache OpenOffice の初回起動時に、いくつかの質問が行われ、 ユーザのホームディレクトリに [.filename]#.openoffice.org# フォルダが作成されます。

希望の Apache OpenOffice の packages を利用できない場合には、port を利用する方法もあります。 しかしながら、コンパイルには大きなディスクスペースと、 本当にかなり長い時間を必要とします。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/editors/openoffice-4
# make install clean
....

[NOTE]
====
地域化されたバージョンをビルドするには、 上記のコマンドの代わりに以下を実行して下さい。

[source,shell]
....
# make LOCALIZED_LANG=your_language install clean
....

_your_language_ を正しい言語 ISO コードに置き換えてください。 サポートされている言語コードは、同じ port ディレクトリにある [.filename]#files/Makefile.localized# に書かれています。
====

=== LibreOffice

LibreOffice は、link:http://www.documentfoundation.org/[documentfoundation.org] が開発しているフリーソフトウェアのオフィススイートです。 他のメジャーなオフィススイートと互換性があり、 さまざまなプラットフォームで利用できます。 Apache OpenOffice.org からの新しいフォークで、 完全なオフィススイートに必須のアプリケーション (文書作成ソフトウェア、表計算ソフトウェア、 プレゼンテーションソフトウェア、図形描画ソフトウェア、 データベース管理ソフトウェア、数式エディタ) をすべて揃えています。 多くの言語で利用でき、 インタフェース、スペルチェッカ、辞書は国際化されています。

LibreOffice の文書作成ソフトウェアは、 ネイティブのファイル形式に XML を採用することで ポータビリティや柔軟性を高めています。 表計算ソフトウェアにはマクロ機能があり、 外部データベースと接続することもできます。 LibreOffice は、 Windows(R), Solaris(TM), Linux(R), FreeBSD, Mac OS(R) X において安定してネイティブに動作しています。 LibreOffice についての詳しい情報は、link:http://www.libreoffice.org/[libreoffice.org] をご覧ください。

英語版の LibreOffice package をインストールするには、以下のように入力してください。

[source,shell]
....
# pkg install libreoffice
....

Ports Collection の edtors カテゴリ (https://www.FreeBSD.org/ja/ports/[freebsd.org/ja/ports/]) カテゴリには、地域化された LibreOffice が用意されています。 地域化された package をインストールするには、 `libreoffice` を地域化された package 名に置き換えてください。

package をインストールしたら、以下のコマンドで LibreOffice を起動してください。

[source,shell]
....
% libreoffice
....

初回起動時には、いくつかの質問が行われ、 ユーザのホームディレクトリに [.filename]#.libreoffice# フォルダが作成されます。

希望の LibreOffice の packages を利用できない場合には、port からコンパイルする方法もあります。 しかしながら、コンパイルには大きなディスクスペースと、 本当にかなり長い時間を必要とします。 以下の例では、英語版をコンパイルします。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/editors/libreoffice
# make install clean
....

[NOTE]
====
地域化されたバージョンをビルドしたいのなら、 希望の言語の port ディレクトリに `cd` コマンドで移動してください。 対応している言語は、Ports Collection の editors カテゴリ (https://www.FreeBSD.org/ja/ports/[freebsd.org/ja/ports/]) にあります。
====

[[desktop-viewers]]
== ドキュメントビューア

UNIX(R) の出現以降、 いくつかの新しい文書形式が広く使われるようになりました。 基本システムには、それらの文書が要求するビューアがないかもしれません。 この節ではそれらのドキュメントビューアのインストール方法について説明します。

[.informaltable]
[cols="1,1,1,1", frame="none", options="header"]
|===
| アプリケーション名
| 必要なリソース
| port からのインストール
| 実行に必要になる主な環境

|Xpdf
|少
|軽
|FreeType

|gv
|少
|軽
|Xaw3d

|Geeqie
|少
|軽
|Gtk+ または GNOME

|ePDFView
|少
|軽
|Gtk+ または GNOME

|Okular
|少
|重
|KDE
|===

=== Xpdf

FreeBSD 向けの軽い PDF ビューアを使いたいのなら Xpdf を試してみてください。 これは少ないリソースで動作するビューアで、軽くて効率的です。 標準の X フォントを利用し、 他の X ツールキットを必要としません。

Xpdf の package をインストールするには次のコマンドを入力してください。

[source,shell]
....
# pkg install xpdf
....

package を入手できない場合は、 Ports Collection を利用してください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/graphics/xpdf
# make install clean
....

インストールが完了したら xpdf を起動してください。 メニューを表示するにはマウスの右ボタンを押してください。

=== gv

gv は PostScript(R) と PDF のビューアです。これは ghostview をベースとしていますが、 Xaw3d ウィジットツールキットによってより良い外観になっています。 gv は向きや用紙のサイズ、 拡大縮小、アンチエイリアスなどたくさんの設定可能な機能を持っています。 ほとんどすべての操作をキーボードかマウスのどちらかだけで行なうことができます。

package から gv をインストールするには次のようにします。

[source,shell]
....
# pkg install gv
....

package を利用できない場合には、Ports Collection を使ってください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/print/gv
# make install clean
....

=== Geeqie

Geeqie は、 メンテナンスが行われていない GQView プロジェクトからのフォークで、開発を進めることと、 これまでに作成されたパッチを統合することを目指しています。 Geeqie は、 クリックひとつで画像ファイルを開いたり、外部エディタを起動したり、 サムネイル画像を作成できるような画像管理ソフトウェアです。 また、スライドショーや基本的なファイル操作機能も備えており、 画像のコレクションの管理や、 重複したファイルを見つけることが簡単にできます。 Geeqie は全画面表示、 および国際化にも対応しています。

Geeqie package をインストールするには次のコマンドを入力してください。

[source,shell]
....
# pkg install geeqie
....

package を入手できない場合は、 Ports Collection を利用してください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/graphics/geeqie
# make install clean
....

=== ePDFView

ePDFView は軽量な PDF ドキュメントビューアです。 このビューアは、 Gtk+ および Poppler ライブラリのみを使います。 このソフトウェアは、現在開発中ですが、ほぼすべての PDF ファイル (暗号化されたものを含む) を開くことが可能で、ドキュメントのコピーを保存でき、 CUPS を用いた印刷にも対応しています。

package から ePDFView をインストールするには以下のようにしてください。

[source,shell]
....
# pkg install epdfview
....

package が利用できないようでしたら、 Ports Collection を使ってインストールしてください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/graphics/epdfview
# make install clean
....

=== Okular

Okular は、 KDE の KPDF をベースとした一般的なドキュメントビューアです。 このビューアは、PDF, PostScript(R), DjVu, CHM, XPS, および ePub といった、多くの形式のファイルを開くことができます。

package で Okular をインストールするには、以下のようにしてください。

[source,shell]
....
# pkg install okular
....

package が利用できないようでしたら、 Ports Collection を使ってインストールしてください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/graphics/okular
# make install clean
....

[[desktop-finance]]
== 財務管理ソフトウェア

FreeBSD のデスクトップで個人的な財務管理ができるように、 強力で簡単に使えるアプリケーションが用意されています。 それらのアプリケーションの中には Quicken や Excel などの広く行き渡った形式のファイルと互換性があるものもあります。

この節では次のアプリケーションについて説明します。

[.informaltable]
[cols="1,1,1,1", frame="none", options="header"]
|===
| アプリケーション名
| 必要なリソース
| port からのインストール
| 実行に必要になる主な環境

|GnuCash
|少
|重
|GNOME

|Gnumeric
|少
|重
|GNOME

|KMyMoney
|少
|重
|KDE
|===

=== GnuCash

GnuCash は、 GNOME の一部で、 使いやすくかつ強力なアプリケーションとしてエンドユーザに提供されています。 GnuCash を使えば、 収入や支出、銀行口座、あるいは株を管理できます。 直観的なインタフェースを特徴としていますが、 高度な機能も提供しています。

GnuCash は洗練された登録機能、 階層構造の勘定システム、多くのキーボードショートカット、 自動補完機能を提供しています。 単一のトランザクションをより小さな要素に分解できます。 GnuCash は、 Quicken の QIF ファイルの読み込みやマージができます。 また、国際的な日付および通貨形式も扱えます。

GnuCash package をインストールするには次のようにしてください。

[source,shell]
....
# pkg install gnucash
....

package が手に入らなければ、Ports Collection を使ってください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/finance/gnucash
# make install clean
....

=== Gnumeric

Gnumeric は、 GNOME コミュニティによって開発されている表計算ソフトウェアです。 セルの書式に従ってユーザの入力を自動的に推測する便利な機能や、 多くのシーケンスに対する自動補完機能があります。 Excel, Lotus 1-2-3, Quattro Pro といった広く行き渡っている多くの形式のファイルを読みこめます。 多くの関数を内蔵しており、 数値、通貨、日付、時間などのよく使うセルの書式が利用できます。

Gnumeric package をインストールするには次のように入力してください。

[source,shell]
....
# pkg install gnumeric
....

package が手に入らなければ、Ports Collection を使ってください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/math/gnumeric
# make install clean
....

=== KMyMoney

KMyMoney は、KDE コミュニティが作成している個人用財務管理アプリケーションです。 KMyMoney は、 商用の個人用財務管理ソフトウェアに見られる重要な機能を提供することを目指しています。 また、使いやすい複式簿記機能も特徴です。 KMyMoney は標準の Quicken QIF ファイルをインポート可能で、 投資履歴や複数通貨の取扱い、財政状況のレポートを提供します。

package から KMyMoney をインストールするには次のようにします。

[source,shell]
....
# pkg install kmymoney-kde4
....

package が手に入らない場合は、 Ports Collection を使ってください。

[source,shell]
....
# cd /usr/ports/finance/kmymoney-kde4
# make install clean
....